かんさかさんの映画レビュー・感想・評価

かんさか

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ルート29(2024年製作の映画)

3.2

『こちらあみ子』が良かっただけに期待し過ぎてしまった。

ラストマイル(2024年製作の映画)

3.7

大量消費社会の負の一面を垣間見るようで苦しかった。

海がきこえる(1993年製作の映画)

3.9

忘れかけていた"青さ"みたいなものを思い出した。

リカコみたいな女性にどこか惹かれてしまったり、友人同士で同じ異性を意識してしまったり。こういうのあったよなって気持ちになれる。

高知城がズームアウ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

自宅で転落死した夫の死因を巡る法廷劇。

証言が二転三転する脚本は、他ではあまり見ない気がして新鮮だった。

フツーに面白い部類ではあるんだけど、「◯◯賞受賞」みたいに大々的に打ち出された映画は毎度期
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すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

3.6

多摩ニュータウンが舞台の群像劇とでも言おうか。

新興住宅街と言うには老朽化しているし、普通の住宅地と言うには未来的過ぎる、そんな多摩ニュータウンが醸す情緒を味わえた。

作中に登場する土偶やアナログ
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ピンポン(2002年製作の映画)

-

たぶん人生で一番観た映画。
世界卓球のニュースを見て思い出したので鑑賞。

何回見ても面白いんだけど、今回はアクマがカットマンに転向しようとするシーンに泣きそうになってしまった。

例え自身に才能が無
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砂の器(1974年製作の映画)

3.8

前半は割とフツー。

後半のオーケストラの演奏とお遍路と語りが一体となるシーンは圧巻。

終わり良ければ全て良し型。

「そうはならんやろ」みたいなご都合主義的なシーンが散見されたのは気にしないことに
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羅生門(1950年製作の映画)

-

平日のアフターファイブに鑑賞。

仕事の疲れのせいか爆睡してしまった。

同じようなことを繰り返す度に、二度と仕事終わりに映画は観ないと心に誓うんだけど「喉元過ぎれば熱さ忘れる」とはまさにこのこと。
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ションベン・ライダー(1983年製作の映画)

4.3

昨年観た『台風クラブ』が頗る良かったので、同じく相米慎二作品が上映されるとのことで鑑賞。

相米の描く世界観は、同じ日本のはずなのにどこか異国情緒を帯びるような浮世離れをしている感があって好き。

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小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)

4.3

ブランキー・ジェット・シティという日本のバンドに本作と同名の楽曲があり、「『小さな恋のメロディ』という映画を観たことがないなら早く観たほうがいいぜ」と歌われている。

はじめてこの曲を聞いてから早10
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

ストーリーとしては清掃作業員のなんてことない日常が描かれるだけなんだけど、空気感の醸し方が上手すぎる。

これ系の映画は変に気取り過ぎた結果、臭くなってまともに観れたものじゃなくなるのが定石だと思って
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ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE” -LAST HEAVEN 031011-(2009年製作の映画)

4.2

そのバンドを聴けば当時の気持ちに戻れるみたいな"心のバンド"は誰しもにあると思う。

その意味で自分にとっての心のバンドはミッシェルではなく他の場所にあると思っていたが、チバの訃報を聞いたとき思った以
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.3

2024年映画初め

『枯葉』『過去のない男』に続いて本作を鑑賞した訳だが、一貫して「弱者への優しさ」が感じられるように思えた。

自身に内在する弱者としての自負に寄り添ってくれるようだった。

安い
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アメリ(2001年製作の映画)

3.4

再鑑賞。

パッケージから受ける印象ほどキャッチーではない。

世界観がガチガチに固められていて一貫性があって美しいんだけど作り物感が露骨でイマイチ感情移入できなかった。

そういう意味でウェス・アン
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過去のない男(2002年製作の映画)

4.3

アキ・カウリスマキ映画を観ると感じる心の機微について言語化を試みるんだけど毎度上手くいかなくて、「こんなに素敵な映画の良さを説明できないなんて自分はまだまだだなー」なんて少しがっかりしたような思いにな>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.9

アキ・カウリスマキ初鑑賞。

展開としてはのっぺりな気がしたが、それを上回る画の説得力があった。
ずっと観てられる。

フィンランドの姉妹シンセ・ポップ・デュオ「マウステテュトット」もよかった。

ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

-

字幕の色を言語によって変えたりだとか、西洋的な美しい景観と工場や病院のような厳重に管理された場所の対比だとか、こだわりが随所に見受けられたが総じてとっ散らかりすぎでいて焦点がぼやけているように感じられ>>続きを読む

空気人形(2009年製作の映画)

3.5

・是枝映画というと現実主義的なイメージがあったのでファンタジー色の強さに驚いた。

・途中まで「よく作り込まれたB級ポルノ」ぐらいの感想しか抱けなかったが、最後の展開でどんでん返しをくらった。

・誰
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誰も知らない(2004年製作の映画)

4.4

再鑑賞

是枝は「ステレオタイプの普通」からあぶれてしまった人を描くのが本当に上手な監督だな。

外から見れば悲惨以外の何物でもない事柄も、当事者にはきちんと血が通っていて、客観視点の印象と内側からみ
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夢二 4Kデジタル完全修復版(1991年製作の映画)

-

鈴木清順、大正浪漫三部作

「大正浪漫」という言葉から想起されるイメージを三作品の中で最も如実に体現しているように思えた。

内容は良くいえば幻想的、悪くいえば意味不明。

若かりし頃の広田レオナが妖
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陽炎座 4Kデジタル完全修復版(1981年製作の映画)

-

どこを切っても綺麗な模様が出てくる金太郎飴みたいな具合に一つ一つのシーンは美しいんだけど、水平方向に観たときに非常に難解。

RPGのレベルが足りなくてボスに歯が立たないみたいで少し悔しかった。

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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

3.4

ニュー・ジャーマン・シネマの騎手、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー の代表作

ドイツらしい鮮やかな色使い、これでもかと言わんばかりのロングカットが印象的

飽きることなく世界観に惹き込まれてしま
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

5.0

再鑑賞

前に観た時はよくわからん難しい映画だなあと思った記憶があったので、さほど期待せずに観に行ったら予想以上によかった。

何が本当なのか分からなくなるような、観ている側のミスリードを誘う複雑な構
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浮雲(1955年製作の映画)

-

森雅之のムンムンのフェロモンにひとたまりもなくなってしまうらしいが全くハマらなかったのは俺の尻が青いせいなのか。

女性にだらしない人だなとしか思えなかった。

個人的には高峰秀子より岡田茉莉子の方が
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(2023年製作の映画)

2.3

予告映像から優生思想についての問題提起がされるのかと思いきや、実際の焦点は宮沢りえとオダギリジョーの二人の関係性に当てられており、コレジャナイ感だった。

回転寿司でシャリの上に乗ったネタがぐちゃぐち
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台風クラブ 4Kレストア版(1985年製作の映画)

4.4

予告を見て想像していたものよりえらく前衛的な映画だった。

台風の日に学校から出られなくなった学生たちが、閉鎖的な環境でどんどん自我を解放させていく話。

舞台は信州のはずなのに、どこか遠いところにあ
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

-

『パンズラビリンス』の元ネタと聞いて観に行ったものの、ファンタジー要素が薄く何度か寝落ちしてしまった。

感性が作品に追いつかなかった、、

福田村事件(2023年製作の映画)

2.9

過去の時代を描いているはずなのに、現代臭さが抜けきれておらず、違和感が終始拭えなかった。

往年の名作にあるようなバチバチのオーラが無いというか。

実在した「福田村事件」をキャッチーに学ぶための"教
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.0

"世界のキタノ"に期待し過ぎたせいか、肩透かしを食らってしまった。

・鮮やかなキタノブルー
・サティの『グノシエンヌ』

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

-

ハードボイルド的な世界観に馴染めず全くハマらなかった。

グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

3.4

幻想的な美しさを持つものとしての「海」と、死や破滅を連想させるものとしての「海」

死別、恋愛、好敵手、海、イルカ、潜水、妊娠
色んな要素詰め込み過ぎじゃないすかー?って感じだったけど、全ては伏線だっ
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

4.4

『飲むために生き、飲みながら生きる』

アルコール依存症の女性がベルリンの街を徘徊しながら破滅への一途を辿る映画。

話の筋だけみれば一文で説明できる内容だけど世界観の魅せ方が上手すぎる。

まさに酩
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ソナチネ(1993年製作の映画)

3.7

・ファンタジーの基本構造が(日常→非日常→日常)だとすれば、『ソナチネ』は物凄く変則的なファンタジーなんじゃないかと思った。

・ロケット花火の撃ち合って遊んでる中、ふざけて拳銃を持ち出すシーンには思
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

3.5

中華の世界観を堪能できた。

歴史的な教養不足で背景がうまく理解できなかった。

学生時代に真面目に勉強しておけばよかった、、

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.9

アウトローをそんなにカッコよく描かないでくれよ
普通の人生を歩むのがダサいみたいじゃない

現代版『時計じかけのオレンジ』とでも言おうか
キューブリック映画を印象付けるのが壮大なクラシック音楽だとした
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