kapapamyさんの映画レビュー・感想・評価

kapapamy

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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

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これは厳しい。本読みをする映画だとはうっすら知っていたが、うっすら知っている以外の情報を事前に何も入れなかったのでなにを気にしてみたらいいのかがわからず、ふつうの映画としてはめちゃくちゃなカメラワーク>>続きを読む

どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

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構成とか構図とか言ってる場合じゃない、監督の人生が懸かった凄まじい映画だった。
どうすればよかったんだろう、どうすればよかったんだろう?

アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

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坂元裕二と今泉力哉とジムジャームッシュだな〜と思った。コントすぎるEP2と、女の激オモ感情のEP3は好きだった。サンキューねもしゅー。座組見て自主制作とか言うなよ自主制作に謝れよ!とちょっとキレた。観>>続きを読む

なみのおと(2011年製作の映画)

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マルチカメラのドキュメンタリーは新鮮だった。ドライブショットとか、どうやって撮ってんの!?みたいなカットもあって(たぶんシンプルに車の頭にgoproとか括って撮ってるが、商業ではできない撮り方な気がす>>続きを読む

Cloud クラウド(2024年製作の映画)

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怪作すぎる。わけわかんねぇ。
動機もなく、絆もなく、リアリティもない。概念の映画。
Twitterで一万回流れてきた黒沢清監督の「いまの人は狭い関係性を描くのは上手いけど社会を描けていない」みたいな発
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花に嵐(2015年製作の映画)

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おもしろ!ファーストカットから女の子の顔面偏差値高すぎて自主映画とは思えない美少女っぷりで、キャスト調べたら花さんがin livingさんで笑ってしまった。
さすがに音声は音量にムラがありすぎて自主映
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場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

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これは、ドキュメンタリーではないね!
ドキュメンタリーだと思って観始めたら冒頭から正体が全くわからない「僕」のナレーション一人語りが始まって、映像の中で起こっていることとコメントで言われている事実が全
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

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雪ってズルい。光がさすだけできれいだもん。
繊細で美しい画作りにうっとりしたが、それだけにイマジナリーイエスの存在が浮いていた気がする。見えなくて良かったと思う。

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007年製作の映画)

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電車見て能登かな〜と思ったら能登だった。
異常な彩度と最高のキャスティング。
メロドラマ感のある音響効果もバッチリハマってる。
狭い人間関係の中でぶっ飛んだことが起こるのがすごく舞台原作って感じで、本
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そばかす(2022年製作の映画)

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ワンシーンだけド地元が出てきてびっくりした、地元っていうか実家写ってたな

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

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完璧な光の完璧な映画。
ファーストカットからフィルムの粒子の美しさがすごい。1カットずつが緻密に美しすぎて、ずっと鳥肌が立っていたしずっと苦しかった。儚いときめきと痛み、人生オールタイムベストに入る傑
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冬の旅(1985年製作の映画)

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同情も共感もなく、淡々と孤立した女を描く映画で良かった。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

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ジャームッシュ苦手だけどこれは音楽が良かった。淡々と5回繰り返すのはややマンネリの構成ではある

ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

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岡真理の『記憶/物語』で他者のかけがえのない記憶を物語る手法が紹介されていて、書籍の中では比較的安易だというようなニュアンスで批判されていたがわたしは好きそうだなと思い鑑賞。
書籍の中でざっとあらすじ
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

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高すぎる前評判とまったく好きでない『21世紀の女の子』の参加作家だと聞いて警戒していたが、ファーストカットで好きな映画だと確信し、裏切られずに終わった作品だった。独特のズーム、ナチュラルな会話劇、ネク>>続きを読む

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

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フランス映画の余白ってあまり身体のリズムに合わない。何度も眠くなったり飽きたりしてしまって、断片的に美しい映画なのはわかったのだけど入り込めなかった。
なんとなく王家衛の花様年華を自分の中で引き合いに
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愛に乱暴(2024年製作の映画)

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「ありがとう」が欠乏した、首輪をつけたまま棄てられる女の人の話なんだなあと思って観てたら義母がポロッとありがとうを言ってしまうのでちょっとツメが甘いと思った。一筋縄には狂わないのが吉田修一原作って感じ>>続きを読む

きみの色(2024年製作の映画)

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大好きな山田尚子×吉田玲子の座組なのにまったく刺さらず。シスターフッドも中途半端、淡い恋、バンドの話もぜんぶが中途半端で漂白された10代の性欲だけがいまっぽくて気持ちが悪かった。高校中退したのを同居の>>続きを読む

Chime(2024年製作の映画)

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きっしょ!最高!というにはあまりにも統合失調的。
いい服着てるなと思ったらAURALEEだった。

幻の光(1995年製作の映画)

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能登半島地震のチャリティ上映にて、金沢で鑑賞。
すばらしく良かった。
慟哭も狼狽もなく、喪失をただ淡々と描いていくのだけれど、慟哭も狼狽もないからこそぽっかりと空いてしまった穴の痛みが作品いっぱいに響
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(2013年製作の映画)

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夜中に突然思い出して鑑賞。
ほむらが違和感を感じるきっかけだけあまりなくて?と思ったものの、設定をわかったようでわからせすぎない、考察の余地を作るのがものすごく上手いと思った。わたしが見たかった劇場版
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時々、私は考える(2023年製作の映画)

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コンパクトにまとまっていて、すごく好きだった。
ルーズな画作りに音響効果がバチっとハマった作品。
気持ちが内側に向いたとき、繰り返しみたい美しさがあった。

劇場版モノノ怪 唐傘(2024年製作の映画)

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シナリオが大惨事。
大奥のカルトらしい設定、複雑な関係の人間たち、主人公ふたりのシスターフッド、マコトとコトワリのすべてがさっぱりわからないまま終了する。
モノノ怪を斬るという構造でドロドロ人間関係を
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ルックバック(2024年製作の映画)

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最高のアニメ化。
同ポジとクローズアップに癖のある作家さんだと思った。
ただ、haruka nakamuraはLP持ってるくらい大好きであることを前置きとした上で、音効はちょっと過剰にエモーショナルだ
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数分間のエールを(2024年製作の映画)

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作品の聖地、金沢駅前で鑑賞。
ファーストカットが金沢の鼓門で、映画のファーストカットが舞台を示すカットってよっぽど金沢である必然性があるのだろうかと思ったけどさしたる意味はなかったので強いパワーが働い
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

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オタクのみなさんが大喜びしていたのでかなり期待値高めだったのだけど、説明的なセリフとカット割りでキャラクターに思い入れが生まれる前にすべての謎が解けていく感じで、おもしろいけどあまりピンとこなかった。>>続きを読む

正義の行方(2024年製作の映画)

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超画作りのキマッた骨太のドキュメンタリーだった。途中ちょっと同じ効果音が続きすぎて眠くなってしまったけど、真相を決めつけないオチも良かった

蛇の道(2024年製作の映画)

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オリジナル版でよくわからなかったところが今回で補完されていてわかるようにはなっていたけど、魅力が増していたかと言われると違うかな……。
人間の気持ち悪さを最大限に気持ち悪く描くのが黒澤監督の好きなとこ
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ミッシング(2024年製作の映画)

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いなくなるっていうのは、いないって状態がずっと続くことです、っていう坂元裕二のカルテットのセリフが頭をよぎった。
missingという進行形のタイトルがすごく適切な作品で、胸が苦しくなった。

あんのこと(2023年製作の映画)

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繊細なカメラワークと演技の上に成り立つ、過剰な説明はないのにとてもよくわかる作品だった。
入江監督は名前は知ってはいるものの、ふだんのジャンルが違いすぎて1作も観たことがなかったので、ここまで過不足な
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関心領域(2023年製作の映画)

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興味深いけれど、面白くはなかった。

不安になるくらい長めに取られたファーストカット前の暗転とサラウンドの音楽で、特に言われずとも「これはその場に身を置くように実感することが重要なインスタレーションだ
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

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アクションで血が騒がないタイプのウェットな女なので、あんまりピンと来なかった。
フュリオサがどうなるのかがわかってしまっているので、どれだけ挑戦しても失敗するのが見えていて、途中で飽きてしまった。
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

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なんとなく丸く収まったで終わらせないのが吉田恵輔監督感