Kさんの映画レビュー・感想・評価

K

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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

自分の家庭は歪で、窮屈に感じて、他人が羨ましくなるということは多くの人が体験しているだろう。しかし他人だって、嫁と姑が上手くいっていなかったり、親が再婚して居場所がなかったり、貧乏な暮らしをしていたり>>続きを読む

猫は逃げた(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

カンタが可愛い。夫が妻の攣った足を治すシーンがいい。あのシーンに、彼氏が夫に敵わないことや妻がまだ夫を好きだということが詰まっている。

超高速!参勤交代(2014年製作の映画)

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ベタな時代物コメディという感じ。全世代が楽しめるような作品なのだろう。参勤するために知恵を絞ったり、佐々木蔵之介の日頃の行いから皆んなが彼を助けたりする展開が面白い。深田恭子はひたすら可愛い。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

異常な状況が続いてそれが日常になり、感覚が麻痺することの恐ろしさ。何事もないかのように暮らす人々。しかし小型船や中型船の撃墜のために、人が死んでいる。死への関心すらも、麻痺した人々からは失われてしまっ>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

すずめと叔母のように、災害をきっかけに生活の形が変わり、そのことに表立った不満はないもののやはり本当の家族ではないから気を使い過ぎてしまい、いつかそれが爆発してしまう、そんな家庭はいっぱいあるのだろう>>続きを読む

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

山崎まさよしが胸に刺さる。幼い頃の恋愛なんてそんなものだよなと思いつつも、自分はそういった経験をしていないのでとても羨ましく感じた。スマホのなかった時代、手紙でやり取りをして、駅で待ち合わせをするとい>>続きを読む

特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

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久美子と麗奈がいちゃいちゃするのを楽しむ映画。それを見てるだけで幸せに浸ることができる。部内でいくつか自由にチームを作って、、というのは現実でもあるのかもしれないが、いろいろと面倒くさいのだろうなと思>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

自殺でも他殺でも、どちらでも成り立つように出来上がっていて、真相は本人のみが知ることとなっているのが面白い。最後の息子の「ママが帰るのが怖かった」という発言の真意は何だっただろうか。「事実と想像を混ぜ>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

初めは「料理食べるために南極来てるんじゃねえ」と言われていたが、最後には皆がラーメンに夢中になり、特大のオーロラそっちのけになっているのがほっこりした。コメディだけではなく、堺雅人がべとべとの唐揚げを>>続きを読む

mellow(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

夏目のことを好きになった奥さん、その意志を尊重するあまり、夏目を非難する夫、なぜか責められる夏目の構図が面白かった。そのシーンがあったこともあり、後の女子学生二人と夏目の会話シーンもわくわくした。
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シックス・センス(1999年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

幽霊が見えてしまう少年が、彼らの願いを聞き、叶えるという、言ってしまえばよくあるストーリーではあるのだが、そこにマルコムが加わることによって最後まで退屈せずに楽しむことができる。少年が母親と分かりあう>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映像、ストーリーが凄い。夢の中の夢の中の夢の中の、、と潜っていき、その度に一人ずつ仲間が減っていく展開がアツい。設計士とか偽造師とか集めていくのもワクワクした。主人公の過去は辛すぎる。
ラストシーンは
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

毎日毎日同じような日々を繰り返しているように見えても、少しずつ違ったものを楽しんでいれば、素晴らしい日々を送ることができる。他人と比べたり、他人に言われて変えることではない。一瞬一瞬の毎日を楽しもう。>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

さまざまな人間の視点から、市子という存在が明らかになっていく。彼女の人生が辛すぎて、しんどい場面もあった。それだけ入り込めたのはおそらく、杉咲花の演技力の賜物だろう。上手すぎる。月子の命を奪うシーンの>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

特攻から逃げたことに苦しめられる敷島が、ゴジラを倒すために特攻を図ることによって過去を乗り越えるというのが良い。銀座をゴジラが破壊するシーンは迫力と絶望感があり見応えがあった。もう少し戦後から復興する>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

生きるために幼少期に嘘をついた真木よう子が、瑛太の嘘に裏切られるというのが皮肉が効いていた。別れ際に「一発叩かせてくれ」と言ったのにそれをやらなかったのは、瑛太を責める資格が自分にはないと思ったのかも>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

双葉のやり残したことが、安澄に本当の母親に会わせることで、その時のために手話を勉強させていたというのが感動した。周囲の人に愛を振り撒く双葉が、望んでいた母親との再会は果たされることがないというのは皮肉>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

青の演技シーンがカットされていたことについて古本屋の娘が「存在の否定だ」というようなことを言っているが印象に残った。たしかに演技なり小説なり音楽なりは自分自身を表現するものであり、それを否定するという>>続きを読む

空母いぶき(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

攻撃されても、反撃すると相手の被害が大きく戦争に発展する可能性があるため防御に徹するしかないという葛藤。メディアが誇張した報道をする裏で、必死に命を賭けて戦っている人がいる。誰かのために戦う全ての人に>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

陽子を諦めると決心した中原と、嘘をついてでもマモルのそばにいようとするテルコとの対比が良かった。スミレがマモルのことを何とも思っていないということを、それを言ってしまえばマモルと会う口実がなくなるから>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

一に名前を覚えて貰えていなかったことがショックだったはずの江藤が、ニのことをずっと名前で呼ばないのは皮肉が効いていた。単純な作業を繰り返す経理の仕事に文句を言いながら、そのゴミを清掃員に回収させていた>>続きを読む

窓辺にて(2022年製作の映画)

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「この小説によって救われる人はいる」という言葉に対しての、「僕には必要のない小説だった」という感想は無慈悲すぎる。その後に続く、「書ける人と、書けない人がいる」という台詞や、久保のおじの家で語った、「>>続きを読む

アフタースクール(2008年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

堺雅人、大泉洋、佐々木蔵之介という最強の布陣。話が複雑な割に、彼らの目的は一人の女性を救うという若干拍子抜けするものではあったが、前半には予想のつかない展開で楽しめた。堺雅人が再登場するシーンが、あま>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

悪意のない完璧な世界は幻想の中でしか存在せず、それも壊れて無くなってしまった。悪意が蔓延り戦争の起きるこの世界で、「君たちはどう生きるか」と問いかけられている気がした。青鷺のビジュアルが気持ち悪くて、>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

別れた恋人たちについて、一年ずつ同じ日を遡っていく。別れていることがわかっている分、時が戻って仲睦まじい様子を見ると辛い気持ちになる。自分もこんなふうに何年も忘れられないような恋愛ができるだろうか。『>>続きを読む

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

30年前の作品でありながらも恐竜の映像にそれほど違和感はなく、終始スリルを味わうことができた。現代の建物の中に恐竜がいるというミスマッチ感が凄く良い。自分があの世界に入っていたら、すぐに食われているこ>>続きを読む

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

樹木希林演じるお婆ちゃんがリアルで、恐ろしかった。お婆ちゃんの悪いところを全部詰め込んだようなお婆ちゃん。2時間の映画で、たった二日間の、家での出来事だけを描いているのに飽きが来ず、家のことしか描いて>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

広瀬すずと綾瀬はるかが楽しそうに会話を交わしてるシーンだけで泣きそうになる。はじめはお互いに気を遣って余所余所しい雰囲気だったのに、時間が経つにつれてふざけ合っている。これだけで尊い。綾瀬はるかが妻子>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

何も事前情報を入れずに行った方が、間違いなく楽しめる。不吉な雰囲気でホラーである可能性も感じながら見ていたら、視点が変わり違う主張が映し出される。それぞれの視点で「怪物」が描かれるのかと思いきや、ジャ>>続きを読む

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