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街の上でのKのネタバレレビュー・内容・結末

街の上で(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

青の演技シーンがカットされていたことについて古本屋の娘が「存在の否定だ」というようなことを言っているが印象に残った。たしかに演技なり小説なり音楽なりは自分自身を表現するものであり、それを否定するという行為はその表現者自体を否定することに他ならない。
古本屋の店主が既婚者ではなかったことに気づいた娘が涙しているところに、青が店主の声が入った留守電を渡すシーン。娘の言葉を映すことなく、スマホを渡したシーンで場面が切り替わるのが良かった。
終わり方も非常に良かった。青と雪が笑い合って、その途中でプツリとエンドロールに切り替わる。二人がずっと、仲睦まじく幸せに暮らし続けるような気持ちにさせる終わり方だった。
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