カツ味噌さんの映画レビュー・感想・評価

カツ味噌

カツ味噌

ルックバック(2024年製作の映画)

4.2

原作読んでいたので話の筋はわかっていたが、世界観の彩りが素晴らしい。
特に田舎の風景(下校時)の描写が美しい。

二人で勝ち取ったコンビニでの入賞シーン、京本別離宣言での口論シーンなんかが印象的でした
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生きちゃった(2020年製作の映画)

4.0

『泣く子はいねえが』でも妻をキレさせ系ダメ夫を演じていたが、この作品も同じくな仲野太賀が圧巻。もう彼以外はハマらないと思ってしまうところは流石。
大島優子も素晴らしかった、登場人物の中で最も救い無し。
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ロード・オブ・カオス(2018年製作の映画)

4.0

厨二と悪自慢の成れの果て、エスカレートして取り返しつかなくなっていく様はハラハラが止まらなかった。
音楽モノというよりは、ゾッとするドキュメンタリーに近いのかな。
マコーレカルキンの弟、デッド役の俳優
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.8

佐々木(主人公ではない?)にまつわる過去と現在のストーリー。
佐々木がバカで痛くて騒がしい。まさに男子高校生ノリの極地、青い気持ちになってしまう。美術部出身で絵を描いてたという設定はおもしろいと思った
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キャラクター(2021年製作の映画)

2.7

キャストの演技は良い(意外とFUKASEが悪くなかった)。

が、警察無能過ぎ(いやいや防げたでしょ、のシーン多過ぎ)、小栗旬の退場唐突過ぎ(しかも後の展開に繋がる要素無し)、となかなか粗い部分が目立
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

池松壮亮と伊藤沙莉、どっちも大好きな2人のエトセトラを時間を遡りながら追っていける。何気ない会話の節々や所作がナチュラル過ぎて、実際にその場に立ち会っている錯覚に陥る。
別れるきっかけになった喧嘩のシ
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.9

内気な少年が不良グループに入り、酸いも甘いも経験する青春ムービー。
最悪な家庭環境(兄貴最悪)と自由な不良たちとの対比が凄い、個性豊かな不良たちはどれもいいキャラ。レイカッコいい、そりゃついて行きたく
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.8

不倫絡みの復讐劇。
現実と妄想の境目がわからなくなるトリックがおもしろい。

黒木華、静かな怒りと悲しみの表情が絶妙。
柄本佑、1人で狼狽える様が素晴らしい。奈緒、常人ならストップかけるところをグイグ
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.0

豪華なメンツとダラダラタバコとコーヒーで埋める何気ない時間がいっぱい。モノクロで、オチがあるんだがないんだかわからない流れもいい。
『いとこ同士(男の方)』が好き。

音楽(2019年製作の映画)

4.0

ツインベースでゴリゴリ→リコーダー前衛ロック、ってかっこよすぎ。
独特の間があってそこもよかった。
モヒカン軍団のイキってるやつ、古武術の演奏にノリノリになってて笑った。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

じっくり待って、ようやく見放題にラインナップ。長かった…

タイトル通り、寄生。
この半地下家族、ダメ人間な訳ではなく個々の能力は高い。ソツなくこなし適応能力も高い優秀な人たち。
こういう境遇の人たち
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.6

全員いいキャラしてる。
実家には辞書はあるが、現在辞書がある家庭も減っているのかなと考えたりもする。もう『辞書を引く』という言葉も無くなっていくのかな、と憂いてしまう。
辞書を作る途方もない作業が愛お
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退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)

4.0

ほとんど期待してなかったが予想を200%超えの面白さだった。

後半、話の繋がりが見えてきた頃からグイグイ上昇してくる。

話の筋を話すのは野暮っぽいので言えることは
•ほんわか映画ではない
•松本ま
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

3.0

名作なのは知っていたが、ようやくきちんと観た。
殺し合いシーンがそこまでいっぱいある訳ではない(ジャンレノとナタリーポートマンの絡みがメイン)ので、暖かい雰囲気で観れた。
メインの二人より、ゲイリーオ
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八月の濡れた砂(1971年製作の映画)

2.5

無軌道に暴走する若者を描いた青春映画…といえば聞こえはいいが、そんな美しいものではない。
発散しきれないモヤモヤを抱えていることはわかるんだけど、なぜその行動に?なシーンがとても多かった。それを楽しむ
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.0

銀行強盗がメインの話なのに殺伐としてない。
決して誰も傷つけないジェントルなジジイ強盗、っていう設定はいいな。と、思ったらそうだった、実話だった。
楽しむこと重視でどんどん行っちゃおうぜみたいなメンタ
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神と人との間(2018年製作の映画)

3.7

奇妙な三角関係の話。3人とも色々拗らせていて、ストレートにものを考えられなくなったのだろうか、と言っても理解不能な選択や行動が繰り返されていく。

添田は根っからのクズ、朝子は泣いてるだけ、穂積は優柔
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.5

昔Windows95でやってたCDーROMのゲームを思い出した。
いいとこまで進んでも1ミスで最初からやり直し、セーブという概念もない。何度も死んでいくとパターンがわかってきて少しずつ先に進められる、
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.3

落ちぶれ漁師とダウン症少年の友情と旅物語、心暖まるストーリーだった。

道中の何気ない会話がメインな気がする、始めギスギスしてるところから徐々にほぐれていく感じがよい。

話自体はざっくりな大味、まさ
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アリス(1988年製作の映画)

4.0

期待通りのシュールなキモグロカワイイファンタジー、悪夢と言った方がいいのかな。幼少期に観たらトラウマ確実。

主人公のアリスの女の子(美少女)以外全て人形。動きや造形も、もれなく全て気持ち悪い。ゼンマ
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スティーブ・ジョブズ(2013年製作の映画)

2.0

ジョブズの伝記映画。
色々端折っている気がした、全体的に唐突に事が起こる印象。
興味のない人には退屈に思えてしまうかも。
とりあえず、様々な犠牲や重圧を乗り越える精神力が凄まじかったことはわかった。

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.5

大まかなストーリーも知らず下調べもせず、なんとなく観た。正解だった。先入観なしで観れて本当によかった。

殴りあう話、だけじゃない。なんと分類していいかわからない、が、なぜ今まで観てなかったのか?と自
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ユー・ガット・サーブド(2004年製作の映画)

3.4

正直ダンスには興味なかった。が、ダンスバトルシーンは『すんげ!』と目が離せなかった、これって当時の最高峰だったのかな?

ストーリーはベタだが、それ以上にダンスが凄い。もう一度言うけど、自分はダンスに
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ソウル・パワー(2008年製作の映画)

3.4

モハメドアリのタイトルマッチと共にアメリカの黒人ミュージシャンがアフリカに上陸、アツすぎるライブを繰り広げる話。冒頭からJ Bの塩辛いシャウトアウト、アツすぎる。

そもそもの故郷に戻るという考えのア
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スティーブ・ジョブス 自由の精神(2011年製作の映画)

3.0

天才はデジタル人間ではなく意外にもアナログ感を大事にする人だった。何より、人間そのものを信じていたように見えた。

何より、デザインセンスとてもよい。手に取りたくなるデザイン、大事。

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

金持ちの話なんか面白く思うかよ、という気持ちで見たがとても面白くて大満足。

レオ登場シーンのこれでもかな演出が後光差してて最高。

結局は一途な恋の話なんだけど、それにまつわるドロドロなエトセトラが
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

4.0

君の瞳に恋してる、で有名すぎるフランキーヴァリらグループの伝記映画。

音楽伝記モノとして、かなり楽しめた。ボヘミアンラプソディと比べるのもどうかと思うけど、並ぶ名作に思う。

しかしやはり、マネーが
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悪人(2010年製作の映画)

4.5

数年前に観賞済みだったが、内容を忘れかけていた為、再観賞。

殺人事件のニュースを観て犯人を悪人と思うこと、それ自体は間違いではないがその要因を遡ると一体誰が悪人なんだ、と考えてしまう。

殺人は肯定
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バージンブルース(1974年製作の映画)

3.6

無茶苦茶だ、10代の女子を40過ぎのおっさんが連れ回す逃避行物語、色々ヤバい。

秋吉久美子が異常に可愛い、神がかり的可愛さ。

この時代の男は、キレたら女子に手をあげるのは当たり前なのか?ビンタなら
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三文役者(2000年製作の映画)

3.5

なんだか憎めない殿山泰司を竹中直人が演じたヒューマンドラマ。
色々とだらしないけども人間的、気になってしまう存在であったことはわかった。しかし事あるごとに飲みまくる、不摂生だけれどもこれが昭和。

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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.5

パーケージのジャケ見た時から狂気じみた表情だなと感じていたが、見事にその通りだった。
純なバレエダンサー(白鳥キャラ)が徐々に変貌していく様(黒鳥に)は見もの、演技力が問われる部分だと思うが本当に凄い
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花と雨(2019年製作の映画)

2.5

SEEDAの自伝的ヒューマンドラマ?作品。
笠松将の目力強し、ラップもめちゃくちゃ練習したんだろうな。

ズブズブに堕ちていくところ、螺旋階段を降りるところで表現してたのかな?

くれなずめ(2021年製作の映画)

4.3

こりゃ、とんだ良作。

バカ男子がバカやってる感じ、内輪ノリでしょうもないことにそいつらだけ爆笑してるあの感じ、ニンマリするし愛おしくて切ない。

途中のチープなSFがわからなくて低評価のコメントも多
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.3

トリック満載のサスペンス。予想してたオチとは違っていたが、腰が抜けるほど驚愕したわけでもなかった。
とはいえ鑑賞後は、もう一度観てみようかな、という気持ちになってくる。

裏切りの街(2016年製作の映画)

3.0

なんかダメダメな二人が絡み合う作品。特に波長が合ったわけでもないのになんでこうなるんだろう?
でも、身体目的だけの出会い系きっかけの関係なんて大概こんなもんなのかな、と、納得?しながら観進めた。

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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.2

なんだか(いい意味で)ぼーっと眺めてられそうな作品だな、と観たらビンゴ。
池松壮亮のぼさーっとした話し方が作品の空気感にうまくマッチングしてる気がした。

東京のせわしなく周りに無関心な感じも露骨に表
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