カツ味噌さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ファンシイダンス(1989年製作の映画)

1.9

竹中直人はやはり群を抜いていい感じだが、他は棒読み芝居が多かった。
最近のもっくんの鬼気迫る演技とは全く別物、終始淡々としていた。

何も起こらなそうで何も起こらないストーリー、好みが別れると思う。個
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さよなら渓谷(2013年製作の映画)

2.0

真木よう子、髪が短くても長くても綺麗。

ストーリーは、理解できない部分が多い。話の大筋がわかるが、なんで憎んでた相手と一緒になるのか?など心境がわからない部分が多々。

冒頭の殺人事件、後に繋がるも
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タロウのバカ(2019年製作の映画)

3.2

暴力・バイオレンス、というか乱暴な映画。

かなりエッジが効いているが、終始漂うインディ臭のおかげでいい意味で安っぽく見える。

菅田将暉と太賀の狂気の芝居はよかったが、YOSHIは何だかちょっと嘘っ
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.0

凄まじい。
底辺の底辺、地べたに這いつくばって生きている、思わず目を背けたくなる。

もし今、職を失って八方塞がりになったら?と、コロナでの影響もある昨今だとよりリアルに感じられるのではないかと感じた
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愛の渦(2013年製作の映画)

3.0

話は淡々と、とある夜の一部を切り取って観ている感じ。特に大きなことが起こらない雰囲気がリアル。

主演の二人もよかったが、新井浩文・窪塚洋介・柄本時生カップルがよかった。
チンピラ二人のドス効いた口調
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.5

主人公が人を殺す時、感情の高まりが一切なかった。全くの無表情。
実際どうだったかはわからないが、サイコパスさをうまく表現できてたように思う。
脱獄して逃亡してる最中にようやく涙を流すところも、結局『逃
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台風家族(2019年製作の映画)

1.0

耐えられなくて途中で観るのを止めて、翌日妙な義務感で最後まで観た。
…というくらい、つまらなかった。よくぞここまでのキャストを集めてこんなものを作ったものだ。

あれ、草なぎ剛ってこんなに下手くそだっ
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Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

3.0

竹中直人の神経質でコミカルなキャラが最高。
正直それしか覚えてない。

そのインパクト大のキャラ作りに、小さい頃、これが役者か!と衝撃を受けた。

アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

2.8

色んな意味で気持ち悪さ満点の作品。

えげつないDVシーンや主人公の過去の話があったとしても、ストーキングは普通に気持ち悪いと思う。
これを純情というのは違うのでは。

何だかいい話みたいに終わらせよ
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アフロ田中(2012年製作の映画)

2.0

漫画は好きだけど、イマイチピンと来なかった。ちょっと端折った感強めだった。

結婚式シーンは好き、式が終わって皆で煙草吸うシーンも好き。

永い言い訳(2016年製作の映画)

3.8

母親がいなくなった家族を繋ぎ止めようとする存在が、だらしない小説家の男。冒頭から、絶対すんなりいかない予感。

終始、不穏な空気が漂っていたので、もっくんが子供たちと仲良くなる様を見る度、いつ不幸なこ
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.8

亡くなった父親のお葬式での、家族の話とか食べ物の話とか。

淡々と進むが、じわじわエモーションを浴びてくる感じがとてもよい。

どのキャストもビッタリはまっている、子役も凄くいい。
特に窪塚、しばらく
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火口のふたり(2019年製作の映画)

3.0

食う、寝る、ヤる。
とにかく欲求を満たしまくる話、途中ストップしようとするが止まらず、結局最後までダラダラと。
絡みのシーンがいっぱいだが、いっぱい過ぎて後半は淡々と観てしまった。

ダラダラと身の上
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

1.1

どの役者もよい、映像も綺麗…が、何というか、これと言って心を動かされる部分がない。
映画として致命的だと思う。
音色が素晴らしいウン千万円のヴァイオリンで安っぽいJ-POPを演奏しているような、肝心の
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何者(2016年製作の映画)

3.5

就活とはまた嫌なテーマだな、と思って観たら予想以上、史上稀にみる後味悪さが残る作品だった。

SNSを通しての薄気味悪い人間関係、意識高く見せる人々、お祈りメールの数々…見るもの全て気持ち悪い。

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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.7

オチも含め色々楽しめた。

これはネタバレすると全然楽しめない映画なので、これから観ようと思ってる人はこういったレビューなどは後に回して本編をみた方がよい。後悔するので。

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

2.8

ここで描かれている未来、現在よりちょっと前だっていうもんだから驚く。

小さい頃は20XX年…みたいな話聞くと遠い未来の話に思えたが、現実にはもう片足突っ込んでしまっている。

空飛ぶデロリアンが一番
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.8

金と女と薬を欲望のままにやりまくる男の実話映画。

演説シーンでのディカプリオが迫真、思わず身を乗り出して聴き入ってしまう。

レモンを飲んで酩酊した後に別のドラッグキメて復活!みたいなシーンは笑った
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.8

松坂桃李の初対面チュー(謎)、胸くそ悪い話がズブズブ続く流れ、登場人物全員クソだし…と後味悪さしか残らなそうと思って観ていたが、クライマックスでやられた。
これは予想できなかった。
これが最後に無けれ
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マシニスト(2004年製作の映画)

3.3

クリスチャンベイルのガリガリ役作りとサスペンスの話。

メメントと同じ匂いのダークな雰囲気と聞いたので期待して観た、が、そこまでのドキドキは無かった。

中盤に入るにつれオチが見えてくる、もっと最後ギ
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怒り(2016年製作の映画)

4.7

主役級の役者がこれだけ揃って、しかも音楽は坂本龍一。よくないはずがない、と思ったが予想通り恐ろしくハイクオリティな作品だった。

様々なストーリーが交錯し誰が犯人か曖昧にさせるトリック、信頼と疑いが飛
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私の男(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

なかなか後味の悪い話。
養子との近親相姦、と思いきや、ほんとの親子での話ということが中盤で判明し、気色悪さが増大する。

娘が美しく成長するにあたって、親父はどんどん朽ち果てていく。
この対比が、現実
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犬猿(2017年製作の映画)

3.8

メインの4人、いい。

特にニッチェの人、芸人なのに素晴らしいお芝居。現実にほんとにいそうなさえない感じがうまい。

筧美和子、頭悪くて小憎らしく同性に嫌われるキャラぴったり。こんなにいい女優だったっ
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.5

適当に友達とダラダラ長めの冗談言ってたらそれが映画になっちゃったような感じ、こういうノリの馬鹿映画大好き。。

みんな真面目に馬鹿やっていて最高、更にしっかりがっちりエキストラに金かけてる感じが馬鹿馬
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

4.0

函館の寂れた美しさ、綾野剛の暗い過去を持つ表情、菅田将暉の荒っぽく底抜けに明るいチンピラ感、そして池脇千鶴の艶っぽさ、どれもこれも素晴らしい。

特に池脇千鶴、陰のある表情と色っぽさに少し汗臭さを含ん
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.8

戦争に心やられておかしくなった帰還兵・現タクシー運転手が世直しをする話。

おんなじ行動とる人がいたら即時狂人として扱われるんだけど、スコセッシとデニーロというフィルターを通すと恰好よく見える。

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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

3.8

我々日本人にとっては、字幕より吹き替えが適している気がする。それくらい顔と声優の声が一致して離れない。

改めて観ると、エンターテインメントとしてこれほど完成した作品もなかなか無いと感じた。

冒険あ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.3

低予算なDIYな秀作。
斬新かどうかと言われればわからないが、誰かがぼやいた『こんなのあったらいいよね』みたいなアイデアをほんとに力技でやりきってしまうインディー魂に溢れている。そこは好感触。

後半
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

4.0

綾野剛の鬼気迫る演技、序盤の純情青年から徐々に腐って墜ちていく様は見もの。

何より実話ベースというところが凄い、期待していた以上にスリリングで中だるみなシーンも無くテンポよく観れた。

他のキャスト
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.0

はじめは退屈でハズレかと思ったが、段々ジワジワくる。
最終的には楽しく見ていた。

基本的にはダベるだけだが、背景の人間関係なんかが見えてくるとじんわり深みが増してくる。
うっすら切ない感もあり。
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.5

デヴィッドボウイ、坂本龍一、ビートたけし、内田裕也に三上寛…と、奇跡のように豪華過ぎる面子に目がくらむ。

戦争と暴力と同性愛、映像を彩るシンセの音など、見所聴き所満載。

あのような閉鎖的な環境下に
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.5

ただただ救いのない道を辿る主人公を観せられて気が滅入るが、ビョークのおかげか、思いのほかポップにまとまっている気がする。
ただ、箱を開けるといつものラースフォントリアーの作品なので、若いビョーク可愛い
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ノミ・ソング(2003年製作の映画)

3.0

公開当初、なんだこの人?絶対ヤバい人だ!
…と、一曲も聴かずのまま映画を観た。びっくりたまげた。

そんなノミがどんな人であったか、ほぼ把握できるドキュメンタリー。

当時はそこそこの著名ミュージシャ
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TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2015年製作の映画)

2.5

デトロイトメタルシティ路線のコメディ。

ローリーやマーティフリードマンは別にいいけど、charや野村義男、木村充揮までに馬鹿げた恰好させたのは凄い。流石クドカン。快速東京演奏シーンもいい。

片桐仁
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

苦悩を抱える主人公の心象風景をずーーっと眺めている感じ、常に重苦しい雰囲気が漂う。
悩みのポイントが一つでない為、倍の倍の…何乗にも膨れ上がる様は観ていて胃が痛くなる。

言葉数が少ない為、表情で語っ
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

2.6

スプラッター度は高くない、一度もゾッとはしなかった。

が、そんなよくあるB級の類ではなく、これは家族愛の物語。力を併せて女の子を救おうとする姿は見応えあり。

ペ・ドゥナが美しい、化け物に矢を放った
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