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緻密で強烈な風刺。こんなに美しくおぞましい島を舞台に、これでもかと私たち人間をえぐり出していく。素晴らしい。
メインの、世代の違うふたりの男の関係とやりとりはもちろん、雑貨屋のおばさんの言動はじめ、>>続きを読む
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モリコーネ氏が「あのシーンのこの曲」とメロディーを口ずさむインタビュー映像に続いて、そのサントラが流れると、氏のアカペラでの音程も速さも合ってていちいち鳥肌。音楽家ならあたりまえなのかもしれませんが。>>続きを読む
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観てからしばらく経っているのだが。
思うことありすぎてまとまらずで。
演劇の手話通訳者の方々。
舞台袖に立って通訳するのではなく、演者と同じように衣装をつけ、演者の影武者のごとくかたわらにいて>>続きを読む
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事件勃発、までは、なんか起こりますぜとばかりにやたら音楽があおってくるなぁ、という印象だったのだが、
旅客機が離陸していくのを間近に見るような映像に、そうだよな…この巨大な金属の乗り物は空を飛ぶのだ>>続きを読む
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「ゴドーを待ちながら」を一度ちゃんと読もうと思いました。『ドライブ・マイ・カー』でもちょびっと出てきたけど。
サミュエル・ベケットといえば、今月末、『いざ最悪の方へ』という舞台を観にいきます、お気に>>続きを読む
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中国では幽霊が出る映画は禁止、そのしばりのなかでホラー撮ったというので好奇心から観ました。
なるほど、いきなり冒頭から挑戦的な光景が。SNS、AIなどが介在するいまどきの背景はありますが、ごめんなさ>>続きを読む
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近所の映画館では、ふたつのシアター使って一日9回。すごいな、と。
アニメはあまり観ないんだけども、話題になってて絵柄はわりと好きな感じだったので気になり、
スラムダンクというタイトル以外、なにひと>>続きを読む
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そのうちに、と思っていたけど観ちゃった。
あの、ぬん…とした鼻筋、みんな同じようでしっかり個性があるの、繊細な差異がある顔のパーツや髪などデザインにうなる。私は兄弟が好きだ。抱きしめたかった。ぷわぶ>>続きを読む
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新年、2023年の一本目。
『ジャパニーズ・スタイル』
アベラヒデノブ監督
アベラヒデノブさんのこと、いろんな作品で役者さんとして見かけてはいたけれど、上田慎一郎監督 『ポプラン 』の舞台挨拶での>>続きを読む
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ザ・80年代、大晦日のロックイベント、その会場となる劇場の権利をめぐるすったもんだが裏で進行するなか、すんごく楽しかった!!マスクの下でずっと口角あがってたわ。
ぱっと見どんなめちゃくちゃでも、ここ>>続きを読む
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発端となる事故や、親友らしき女性の妊娠とか、そういう事実・情報が入り混じって、こういうところがイヤなの!という、夫のさまざまな態度がさまざまな化身となって彼女をさいなむ。
〝さいなまれる〟苛まれる、>>続きを読む
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エロスを超越した、アガペ祭りなの?
ひとりぐらい地獄に落ちっぱなしでいてほしかったです。
(観たのは1ヶ月くらい前でした。記録忘れてた)
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1930年代、昭和のはじめごろの、ろう者の教育には声を出させる口話法を推進すべし、手話は禁止という流れに、手話も必要、適性に合った教育を!と訴え続けた大阪市立ろう学校の校長・髙橋潔さんのお話。
自主>>続きを読む
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〝目を澄ませて〟は、私たち観客に向けられたことばだ、と思いました。
聴者が耳を澄ませてセリフを聞いてるのと全く同じく、手話という目で見る言語に目を澄ませるような、字幕の出方の演出も、よかった。
日>>続きを読む
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凄すぎて、自然とパンフレット買い求めました。(黒い表紙に指紋付いた😓ひーん)追ってゆっくり読みます。詳細、事前情報なしに、信頼の古澤健監督Tweetを読んで、観に行きました。
激しく憤り、あまりの展>>続きを読む
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全部好き。
お父さんが「おかわり」とお母さんに茶碗を差し出すとこ以外(笑)。
自己紹介代わりに、自分の価値観を分かってもらえる本を渡す、という方がおられましたが、私の場合はさしずめ「この映画を観>>続きを読む
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芦原健介監督特集、2本目。これまた役者さんたち、それぞれのキャラクターのあんばいが本当にうまい方ばかり。ニマニマしながら観てました。
役所の生活保護担当、窓口の対応で疲弊しまくってる主人公、「もう仕>>続きを読む
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以前、配信で観たんだったかな。映画館では初なので楽しみにしていきました。芦原健介監督特集。
えー!こんなとこにまで、こんな変な音が鳴ってたのか、とか、何この奇妙な音楽とその入れ方とタイミングの変態感>>続きを読む
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観ているあいだ、何か説明のつかない、画面の手前から奥へと感じる空気の層!というか、手を伸ばしたら入っていきそうな風景の、生きてる感。これは映画なのか、日本映画なのか、分からなくなる感覚が何度もあった。>>続きを読む
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主人公の美容師の女性の、仕事から帰る夜道での歩き方が、なんかへにょへにょしててとても怖くて、もしかしてこの人は死んでいるのでは…?などと、K監督が言いそうなことを考えてしまった。このシーンがやたら印象>>続きを読む
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廃品回収のバイトをしながら画家を目指す主人公・道雄の部屋、サチと待ち合わすカフェ、下町、住宅街などにキメ過ぎない差し色、画角の切り取り方がさりげなく絵画のよう。
その風景に生きる人物たちのナチュラル>>続きを読む
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著名なヒットラー研究家らしいのだが「実はドイツ語は分からん」のでこそこそ怪しげなドイツ語個人指導を受けている、という主人公ジャック(アダム・ドライバー)と、その家族。
夫婦はお互い4度目の結婚で、説>>続きを読む
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暴力を振るわれるより裏切られることより、全身全霊を込め自分自身でもあるようなものごとを破壊された怒り。そこから生まれる力は、とてつもないのだ。黙って泥の中でうごめいてるだけのザリガニだって鳴くほどに。>>続きを読む
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ストップモーションと、少しの実写を組み合わせてあるが、とにかく、おぞましいデザインの造形物に、うげー、すごいー、どへー、もぎゃー、うわー、と、目を凝らした。
潰したり絞ったり掴んだり…の生々しい音と>>続きを読む
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ランディ・ローズって、音楽教育受けてて、本当にギターと音楽に誠実な人だったんだなぁと。
なのに、ビッグマウス(笑)ケヴィン・ダブロウと仲良かったっていうの、なんとなく分かる。
「佐々木、イン、マイ>>続きを読む
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終盤のシェフVSマーゴのあたりになって私の脳裏に浮かんできたのは、北野武監督のことだった。
料理が好きで、美味しい、と楽しんでくれるお客さんがいる幸せを感じていたハンバーガー店のころ。誰かのお墨付き>>続きを読む
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ジョジョラビットのあの子が、やはりかわいい。
クリスマスに友達家族やらなにやらで集まるのだが、ちょいちょい口をすべらせては人間関係の混沌がだんだんとあらわになる、という、
家の中だけ、いわゆる密室>>続きを読む
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よしもとが、都道府県ごとにご当地を舞台にした映画をつくるという企画だったようで、よしもとの沖縄映画祭と、京都と、本作の舞台となった愛媛県、今治市の伯方島でしか上映されておらず、関東では初とのこと。横>>続きを読む
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ピアノ生演奏と活弁で観る回、ポレポレ東中野は満席!
大森くみこさんの活弁は、鈴を転がすような愛くるしい声で男女老若を見事に語り分け!
ピザ屋で働くジャムちゃんの夢は、コメディ俳優になること。ある日>>続きを読む
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わーん。私は、ああいう、けなげな子供の声に弱いのだ。しかもイギリス英語。心のやらかいとこ直撃。
ユアン・マクレガーの声も大好き。
カルロの顔つきが、町田啓太の子供時代ってこんな感じだったのでは、み>>続きを読む
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実際に浅草にあるアンティーク店、東京蛍堂が舞台。
そこへ遠くから訪ねてくる真悠子の、想いが作り出す光景、店に交差する人たち。
店構えと、置いてあるもの全てが、上質な風景。日本全国から古物の掘り出し>>続きを読む