こしあんさんの映画レビュー・感想・評価

こしあん

こしあん

映画(257)
ドラマ(1)
アニメ(0)

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.2

おじさんのこうだったらいいな、という夢を形にしたのかな。という感想に至った。

ノマドランドを感じつつ現代版「森の生活」や宮沢賢治でもありながら、海街diaryと九州新幹線のあの映画と同じファンタジー
>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.7

フラットな構図。50sのアメリカングラフィックのようなポップな色味。美術。
全体的に可愛い。
独特。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

アメリカの中流家庭の4姉妹が、少女から大人の女性に成長する物語。
ティモシー•シャラメが王子すぎる坊ちゃんだった。わちゃわちゃした感じが楽しそう。
なんか清々しく見られたな。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

和洋折衷の不思議の国アリスみたいな感じがおもしろかったな。ちょっと寝ちゃったけど。あの父ちゃんは自分の父親だろうな、きっと。
監督の集大成として自伝的に語られているのではないか。と考えると、いろいろ腑
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.1

そこかしこに「奇跡」とか「誰も知らない」とか「海街ダイアリー」を感じた。
いろんなレイヤーでズレができて、それを視点変えて紐解くような話。
少年が異性を好きとか嫌いを感じる前から、多様性とかの話を知識
>>続きを読む

アルピニスト(2021年製作の映画)

4.5

このレベルの登山家は登ることが自己表現の領域になってて、もはやアートなんだと実感。どうかしてるほど突き抜けてる。垂直の壁でこれを撮る方もどうかしてるが…。

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

3.6

インドの神話的大河ドラマ。
見どころは、歌とアクションと目の芝居。

逞しく、賢く、仁徳に溢れて、家族思い、国思い、民からの信頼も厚い前王の子。
パーフェクトな主人公が、王位継承権を持つが故に、権力と
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.7

天才が出てきた。

今まで観たことのない種類の映画だった。
中年の危機を迎えた、働くお母さんが主役というのも斬新だ。

人間の一番小さな単位の社会を宇宙に広げて、時間や次元を飛び越え、時にチープに、時
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

ずっと泣ける…
これが1stだとすると、あと4回か。

RRR(2022年製作の映画)

4.3

カールした髭とまつ毛と胸毛の密度が濃い2人のヒーローは、なんでもできるスーパースター。
情熱的に闘い、歌い、踊る。とにかく勢いとエネルギーが凄い。

パンチの効いたスパイスカレーを食べて汗が止まらない
>>続きを読む

人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版(2022年製作の映画)

4.0

どうかしてる人映画。
「フリーソロ」を見た際にも思ったけど、好きという思いはすごい。
登はん前は内臓が腐ってると思うくらいのプレッシャーを感じながら、7000mを越える高山で時に雪崩に遭い、時に岸壁に
>>続きを読む

ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ(2020年製作の映画)

4.5

刺さる言葉ばかりだった。
人生の意味とか幸せとはなんだろうって話だからテーマが重くて、人にはどう勧めたらいいかわからないけど、本当のことを丁寧に話してくれていることは分かる。
ムヒカの国、ウルグアイは
>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.3

前作見たのは遠い記憶の彼方で、テレビでは何回か観てた。本作は話題の3面スクリーン、screen xで観るべくお台場へ。
内容は週刊少年ジャンプを夢中になって読んで育った世代に刺さる感じ。戦争映画を観た
>>続きを読む

ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)

3.9

秘密工作員の現場が描かれたハードボイルドアクション映画。何のためにそこまでするのか?と思うくらいだけど、それぞれの信念を元に無茶苦茶な状況が緊迫感を持って描かれる。
社会的な大義もありつつ、個人的感情
>>続きを読む

13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016年製作の映画)

3.7

アメリカの戦意高揚映画なのか、どうかは知らないがエンタメ作品としては何も考えずに見られる。疲れた時にいいのかもしれない。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.7

「ディスパッチ」とは、速報、特電とか特派という意味。
パリのオフィス。作家に最大限の理解を示す編集長(ビル・マーレイ)が辣腕を振るう。
それぞれ個性的な作家たちによって書かれた3つの記事が、ナレーショ
>>続きを読む

ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ(2020年製作の映画)

3.8

ウェールズの田舎に農家の兄弟が音楽スタジオを作ったら。というドキュメンタリー。
スタジオは滞在型で宿泊できたりご飯が食べられたり、牛と触れ合ったり、釣りしたりとオフものんびり。
田園風景とロックミュー
>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.5

危機的な食糧難の時代、滅びゆく人類を救うべく、不思議な力で導かれるベテランパイロットは新たな惑星間を移動・探査する「インターステラー」となる。
宇宙ものの映画では未だかつてない表現と言えるのではないか
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.1

妻が物語を語る。夫で俳優の家福(西島秀俊)は、それを記録する。
家福は、愛車サーブターボを運転しながら、妻が台本の相手役のセリフを吹き込んだテープを聴きながら、仕事に向かう。
物語を媒介に妻と家福の関
>>続きを読む

マクベス(2021年製作の映画)

-

あとで観る。

eiga.comより
ジョエル・コーエンが単独監督で挑んだ「マクベス」が世界初上映!主演はデンゼル・ワシントン(2021年10月5日 16:00)

https://search.ya
>>続きを読む

バスターのバラード(2018年製作の映画)

4.1

歴史映画として観た。
アメリカ西部開拓時代を舞台にしたショートオムニバス。いろんなお話の詰め合わせになっていて、短く楽しめる。
コーエン兄弟の作品なだけにやはり不条理なことが多い。今よりもより物理的な
>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

4.0

大概どうしようも無い奴が出てくる。しょーもない事件があったりしてままならない感覚に陥る。
白い世界が印象的で、赤がよく映える。めちゃくちゃ怖かったのは、その無造作で行き当たりばったりなところかな。

バートン・フィンク(1991年製作の映画)

4.5

すっごい昔に観てコーエン兄弟が好きになった。ここから監督推しでとにかく観るようになったことを思い出した。
不思議な話と映像で、現実離れした登場人物と巻き込まれていく展開に沼のように引き込まれてしまう。
>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

全体的には、長くて暗い…。
しかし、ティモシー・シャラメの顔が好きな人はとにかく見たほうが良い。まるでティモシープロモーション。半裸でベッド、制服コス、逞しい兄貴分ダンカンとの関係、これはBLか?
>>続きを読む

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

4.2

ニューヨークにある巨大な図書館が運営される様を記録した映画
冒頭から図書館で催されるさまざまなイベントが映し出される。
歴史作家のトークショー、読書会、ポエトリーリーディング、ユダヤ人作家のトークショ
>>続きを読む

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.6

社会主義国家だった東ドイツの時代、シュタージと呼ばれる秘密警察の優秀な捜査官が主人公。
長時間の尋問にも表情の変わらない冷徹な係官だが、任務で西側の思想に近い劇作家を監視することに。

東と西。権力。
>>続きを読む

アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

4.0

車とドライブインとロック
60年代アメリカっぽい空気が満載!

ジョージ・ルーカスとコッポラと役者がロン・ハワード。すごい豪華な組合せ。
ドライブしてハンバーガー食べたくなる。

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.1

フランシス•マクドーマンド演じるファーンは、女性で、独り身で、高齢で、街全体が不景気になって職を失い、貯蓄もない。
ついでに家もなく、バンタイプの車に住みながら、季節労働を点々とすることに。
となると
>>続きを読む

シリアスマン(2009年製作の映画)

3.9

アメリカのユダヤ人コミュニティで生きる、気弱でまじめな数学教師が、さまざまなトラブルに巻き込まれる、コーエン兄弟監督の不思議な物語。
この兄弟の映画はスッキリする展開が基本的になく、いつものように、だ
>>続きを読む

サムサッカー(2005年製作の映画)

3.9

親指を咥えるクセが抜けない男の子。
頭でっかちで、かまってほしい、ただのこじらせに見えるけど、だんだん大人の階段登っていくかんじが良かった。
なんだかんだで母ちゃんに支えられてて、弟のほうが大人だった
>>続きを読む

16ブロック(2006年製作の映画)

3.7

BSで視聴。
酒呑みでやる気ない刑事がある陰謀に巻き込まれて、死にそうになりながら立ち回る。という話。
ポテチ食べながら見るのにちょうどいい娯楽作品。だらしないヒーローをブルース・ウィリスが好演してい
>>続きを読む

落下の王国(2006年製作の映画)

3.8

石岡瑛子展に行ったのがきっかけで鑑賞。
同じ病院に入院する青年ロイにストーリーをねだる女の子の健康的な感じが絶妙にいい。
世界の名所巡りみたいになんとも不思議な夢の王国を旅する2人。登場キャラではアヌ
>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.2

マーロン・ブランドの存在感が圧倒的。

新大陸にやってきた移民がどうやって身を立て、生き残るのかという物語。
何よりも血の繋がり、世襲が重視され、ファミリーを発展・維持するという中で生じる出来事は、戦
>>続きを読む

地獄の黙示録(1979年製作の映画)

4.5

帝国主義の成れの果て。
止めどない欲望の行先にある闇。あらゆる形で個人の精神は破滅へと傾斜していく。

現代美術館に石岡瑛子展を見に行った際、この映画の日本版ポスターが展示してあって、そんな縁から15
>>続きを読む

日の名残り(1993年製作の映画)

4.2

「羊たちの沈黙」や「ハンニバル」などで有名なアンソニー・ホプキンスが英国の貴族に仕える執事を演じる。
脚本はカズオ・イシグロ。

ホプキンスにはインテリで猟奇的な殺人者の印象しかないが、紳士で仕事一徹
>>続きを読む

>|