「大人は判ってくれない」のでなく「大人はなんにも判ってない」だなあ
日常系ほのぼのライドかと思いきやスリル&サスペンスのスタイリッシュ人情劇かよ!!!(最高です)
ここ数日ずっとエドワード・ヤンの恋愛時代のことばかり思い出してしまう。
このほろ苦さ、誰にも共有したくないと思うほど。些細なことのひとつひとつに大きく左右される10代前半の、ちょうど「ピリオド」を迎えた女の子のすべて。
正直、最後のほうは別れまでのくだりが長くって「もうここで終わってくれていいよ!」と思ったりしたけど、女の子たちの微妙な摩擦から激しい亀裂、そしてたのしい修復に向かうにはこれがなくちゃあならないのよね。>>続きを読む
この持続力はどこからくるのだろう。シュミット『天使の影』は言葉の核のえぐさが際立つ。格言めいた台詞がというより、単にichと発されるだけでもその鋭利さに痺れてしまう、欠如した「私」が空虚なまま立ち上が>>続きを読む
細くて小さなダニエルはどこでも異質な男の子。彼は二つの場所、別々の草むらのなかでそれぞれ別種の成長を遂げるけど、そのどちらにも帰ってゆくことが叶わない。彼の早い諦観のまなざしは語りのなかにも分け入って>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
複雑な状況下に置かれた子供でもない、でも大人にもなれない真人という少年を想うだけでわたしは今も泣いてしまう(泣いてはいない)。要所要所にこれまでのジブリのオマージュがあるがそんなことはどうでもいい。以>>続きを読む
いつもばちばちにカッコよいティルダ・スウィントンが死ぬほどかわいくて開いた口が塞がりません