ポキ男さんの映画レビュー・感想・評価

ポキ男

ポキ男

キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2024年製作の映画)

4.3

このタイミングで『インクレディブル・ハルク』が大きな意味を持つストーリーにしたのはすごく痺れた
サムが超人的パワーを持たないが故に科学を使いこなして戦うアクションや、対話を好む姿勢なんかは新しいリーダ
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リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

4.5

一見幸福そうに見えるが、多大なストレスを抱えながら生きるデイビッドと、生きづらさを抱えながらもどんな人にも好かれて魅力的なベンジーの対比に加えて、観光地と観光客の対比が構造的に面白かった
恵まれた人は
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ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

4.3

1番美しかったのは、物語の主人公が最初と最後で逆転したカタルシス
細部に「離婚」への葛藤がたくさんあったのがすごく良かった
あのピュアっぽい性格で、悪意を持って刺しにいってる吉岡里帆もめちゃめちゃいい

ミッシング・チャイルド・ビデオテープ(2025年製作の映画)

4.0

Jホラーの古典的な怖さがありつつ、核心的な部分には触れない巧みなプロットが非常に良かった!
最後あの人があんなことになってしまうのは、ホラー映画特有の理不尽さがあると分かっていながらも、納得はできない
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ザ・ルーム・ネクスト・ドア(2024年製作の映画)

4.3

物語自体は1人の自殺をめぐる、ミニマムなストーリーなのに、その主題が「尊厳死」「戦争」「地球の持続可能性」と発散しながら進んでいく構成が素晴らしかった

トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.9

一つも面白くないシーンがなかった最高の映画!!!
香港アクションのレベルの高さをまじまじと見せつけられた
硬直!!!

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

4.2

『ラ・ラ・ランド』を想起させるような素晴らしいラスト。この間、好きだった女の子を街で見つけた時の、あの繊細な感情を思い出して泣きそうになった。
「待つ者」と「迎えに行く者」の軸の中に現れる、ダックと小
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ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!(2024年製作の映画)

4.0

2025年1発目
怖面白くて良かった
クレイアニメって良いな
グルミットが可愛い

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.3

エネルギッシュな物語に、アラ探しなんていらない!!!

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

4.2

努力するサイコパスという新しい概念を創成した池松壮亮の独壇場
それを引き出したのは伊澤沙織の「受け」の巧さ
暴力と死に塗れた世界で生きるということの尊さ
難点はコメディ要素
脚本は2の方が面白かった

ラストマイル(2024年製作の映画)

4.4

中間管理職、下請けが身を犠牲にして改革してもほんの少ししか巨大な資本主義社会の構造を変えられない地獄
それでも望みを繋ぎ続けることの美徳

憐れみの3章(2024年製作の映画)

4.0

会社、家族、コミュニティ、その全てで駒のように動く被支配者に、希望なんてなかった
RMF(ヨルゴス・ランティモス)による嘲笑と冷笑の声が聞こえる

フォールガイ(2024年製作の映画)

4.5

デヴィッド・リーチの『デッドプール2』でのスタント事故に対する強い気持ち受け取って感無量です、、、
スタントマンへの愛と情熱がみなぎっていてアクションはもちろん最高だし、序盤のライアンとエミリーの言い
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.7

ミクロ・タイムループものの中でめちゃくちゃ面白かった!
タイムループからの脱出の展開にこんなパターンがあるのかと思えば、働いている自分にとってもキャリアの上で大事なセリフがたくさんあった
今まで、「自
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デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

4.5

さすがのショーン・レヴィ×ライアン・レイノルズ!ずっとにやけてしまうような面白さ!
過去作からのオマージュ、サプライズ、ネタも豊富でずっと飽きさせない工夫も良くて、しかもレヴィ監督らしい普遍的なメッセ
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.5

尖った面白い人間であればあるほど、現代システムの中で楽しく生きることができない
痛烈な社会風刺、特にアートにおける社会性を皮肉っていたのは最高

クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

4.0

脚本は、明らかにクワイエット・プレイス1、2よりもよくできているのに、面白いのは1、2の方
ホラー要素が少なかったかな。ジャンプスケアももう飽きちゃった
映画って難しい...
ピザ屋のシーンは感動した

ルックバック(2024年製作の映画)

5.0

タツキ先生、ありがとう
この映画の製作に関わった人たち、ありがとう
全てのクリエイターたち、ありがとう

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

5.0

今年ベストは『哀れなるものたち』だと思っていたが、完全に今期ベストを更新した

ただ一つとして無駄なシーンがない完璧な映画。コメディ要素、ドラマ要素、シリアス要素、キャラクター要素、どれをとっても映画
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ドライブアウェイ・ドールズ(2023年製作の映画)

4.1

飽きない下品コメディ!
場面場面に挟まれる抽象映像も面白い!

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

4.5

原作未読
もう最高だった
前章の謎がするする解けていき、最後のカタルシス、これぞ浅野いにお作品ダ

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.2

ディメンタス将軍の小粒さを感じてしまったが(グルーミングする人間の矮小さを表しているのかもしれないが)、カーアクションとカメラワークの美しさは相変わらずで、もはや哲学的神話ともいえる素晴らしいストーリ>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

4.7

誰かを犠牲にして利益を貪り尽くしている存在は「過去の産物」ではない
世の中の不条理に無関心であることも「過去の産物」ではない
最後のシーンは歴史が過去から現在へ連綿と繋がっているメッセージだと思った
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.5

終わり方が衝撃的で、久しぶりに終わった後色々とレビューを漁ってみた
なるほど、この作品は自然と人間の関係値から解釈すると良いと分かってから改めて考えてみると、全ての人間たちの行動・意図されたカメラワー
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フォロウィング(1998年製作の映画)

4.0

構成が見事
やられたって感じはしなかったが、『メメント』にも通ずる「時系列の入れ替え」や「丁寧な伏線」がこの作品で感じられたのが良かった

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.3

横浜シーサイドシネマで再鑑賞
今観ると、お父さんの苦悩や葛藤が、その背景が分からないのに感じてしまう
最後のシーンでは泣いた

2023/5時点でのレビュー
これも、後から反芻すればするほど切なさが胸
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貴公子(2023年製作の映画)

4.1

キム・ソンホと爽やかサイコパスの相性が良すぎ〜!カッコよすぎ〜!
フィルム・ノワールの皮を被った◯◯で、無理ある設定も軽快なテンポでかっ飛ばしていて最高!ターミネーターのオマージュシーンは今思い出して
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.5

ノンバーバルでも伝わってしまう感情、3人のむず痒い関係性、溜めて溜めて溜めて、何よりヘソンの最後のセリフがずるい...

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

思った以上に反戦的テーマを誠実に描いていて気持ちが良い
核兵器の恐怖に塗れた世界と醜悪的な政治の世界の対比

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.6

原作未読なのを後悔
浅野いにおらしいカタルシスを感じる世界と女の子のパワーが溢れている...
展開がエゲツナイので、後章が始まる前に原作読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.3

前半はよくある展開かと思ったけど、キムダミ様が普通の映画に出るわけもなく

中盤から後半にかけて、2人の考え方が逆転していく所がとっても良い
クライマックスの驚きは何にも代え難い宝石のようだった

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

最高のロケーションと気迫とでっけえサンドワームとワクワクドキドキと宗教対立とティモシーとゼンデイヤとオースティンなので、上映時間が長いこと以外は完璧です。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.3

重厚で濃密な法廷ドラマ
犯罪を起こすのは人で、裁くのは人で、そう考えると、いかに客観的な事実が重要といえど主観的な情報・思想が重要視されてしまうという正義の限界を綺麗な形で描いていたのがとても好きだ
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.5

理解者であって欲しい家族ですらコミュニケーションは難しく、またその難しさがボーを破滅へと導くカタルシス。もはやどこまでが夢でどこまでが現実なのかというような一般的考察なんかどうでもよい。全身でこの映画>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.9

今年ベストはこれで決まり
人間の崇高さ気高さ醜さ滑稽さをこの作品以上に描き示している作品を他に知らない
自らを被実験者として眼前の世界に興じ入る潔さも気持ち良すぎて溜息が出る