きぬきぬさんの映画レビュー・感想・評価 - 146ページ目

きぬきぬ

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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

3.7

校内でも浮いてる存在の接点の無い5人が懲罰登校を言い渡され休日に集う。そこでさらけ出される鬱屈した感情や悩み。心を通いあわせる5人の個性が魅力的。高校生の彼らは青く酸っぱ過ぎるけど、それを青春と言う。>>続きを読む

ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

音楽で歌うことで、気持ちをさらけ出すことで心を寄せあって行く。アカペラ楽しい!最高!80年代やちょっと懐かしめのポップス満載なとこも良い!ベッカが心がリンクして「ブレックファ-スト・クラブ」のラストシ>>続きを読む

トイレのピエタ(2015年製作の映画)

3.6

余命宣告を受けた青年が出会った生き様。今の環境に絶望的で死にたい少女に息づく生きている輝き。

嵐が丘(1953年製作の映画)

4.0

個人的に、エミリ-・ブロンテの「嵐が丘」が大好きで、数々の「嵐が丘」を観たが、このブニュエル版の青い激情と盲執の激しさが一番好きである。

自由の幻想(1974年製作の映画)

4.6

後期ルイス・ブニュエルの、ジャン=クロ-ド・カリエ-ルとの脚本コンビで最も悪ふざけのブッ飛んだ作品!自由への様々な解釈がコント的にシュ-ルな場面で連想展開される。ブルジョワへの皮肉に、撒き散らされる毒>>続きを読む

アイリス(2001年製作の映画)

3.8

アイリス・マ-ドックのような素晴らしい作家が、アルツハイマーで記憶や創造性を失って行くこと、敬愛するその妻との過去や生活が失われていく日々に耐え寄り添う夫の姿。その残酷さを繰り返し考える。

ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド(2005年製作の映画)

4.2

いつも胸が痛くなる。見世物小屋はライブハウス。シャム双生児の少年たちの音楽は、個々の心の叫びのようなパンク。離れたくても切り離すことが出来ない。それを受け入れ、かばいあい寄り添う少年たちはあまりにも美>>続きを読む

ブロンソン(2008年製作の映画)

3.9

トム・ハ-ディの狂暴にして凶悪な破壊力!レフン監督の暴力とファンタジーが見事に融合したエキサイティングな作品!

エンバー 失われた光の物語(2008年製作の映画)

3.5

ジュブナイル冒険ものって感じで、とにかく主人公の二人、ハリ-・トレッダウェイとシアーシャ・ロ-ナンが可愛く魅力的でくるくる良く動いてくれるから楽しめる。それに地下都市エンバ-のプロダクションデザイン好>>続きを読む

靴職人と魔法のミシン(2014年製作の映画)

3.1

アダム・サンドラ-ってこんなだったっけ。靴職人の秘密の楽しみが、もっと軽快だったらコメディとして楽しめたかも。いや、もっと上手く靴を活用出来たら、かなあ。平凡な靴職人だからしょうがないのか。理髪師ジミ>>続きを読む

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.0

ひさしぶりに観ていたら、アンリ・アルカンの撮影が美しい過ぎてたまらなかった。ヴィム・ベンダースの天使たちは俗世を好む。ブルーノ・ガンツやピータ-・フォーク。しかしオット-・ザンダ-の天使の受ける傷みに>>続きを読む

ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男(2014年製作の映画)

3.4

やはりゴスペルは素晴らしいな。そういえば最近、ソウルフルでファンクなライブ観てないな。ライブシ-ン熱い。「ブルース・ブラザーズ」なダン・エイクロイド出てたの嬉しい。

リピーテッド(2014年製作の映画)

3.1

毎日眠って目覚める度に1日分の最新の記憶が消えるのに、なんで夫に隠れて医者にかかるようになったのかが一番の謎なのだが(笑) 原作読めばわかるのか?しかしなんで原作(原題)の「わたしが眠りにつく前に」に>>続きを読む

誘拐の掟(2014年製作の映画)

3.6

断酒中のマット・スカダ-。ロ-レンス・ブロックの「獣たちの墓」ちゃんと私立探偵ものだった。リ-アム・ニ-ソンのマット・スカダ-多少出来過ぎ感あるけど、断酒会にも通って心情で動く、良い男だった。

ピクニック(1936年製作の映画)

4.3

樹木や草むら、水面に揺れる光、モノクロ-ムとは思えぬ映像に、生を歓喜し謳歌する、あまりにも美しい映画!

ソレダケ that’s it(2015年製作の映画)

3.3

Bloodthirsty butchersの音楽が最高で、台詞不要!映像と音楽だけで良い!と思った。そして渋川清彦さんと村上淳さんの格好良いこと!
当初、ブッチャ-ズをキャスティングした企画だったらし
>>続きを読む

サンドラの週末(2014年製作の映画)

3.8

鬱病で休職中に解雇されたサンドラが復職を願い、再雇用の投票前に同僚たちを訪問するが、サンドラが雇用されればボーナスを失う。ぎりぎりの生活で金が必要な者も多いが、サンドラも収入が必要。会社に同意して割り>>続きを読む

チャッピー(2015年製作の映画)

4.0

これは凄かった!フランケンシュタインの怪物で、子どもは親を選べない児童虐待もあり、でも愛もある!ヨ-ランディ素敵だよ-!企業施設のセキュリティ甘過ぎだろ-とか、ギャングに預けるならチャッピーのGPSく>>続きを読む

メイズ・ランナー(2013年製作の映画)

3.6

純粋に面白い!巨大迷路の内側へ送られた少年たちに、けっこう感情移入しちゃってた。しかし、何故そんな事してるのか?最後まで観たら、ちゃんと回収してくれるんやろうな(笑) 二作めも苦難が待ってるとしか思え>>続きを読む

呪われたジェシカ(1971年製作の映画)

4.0

祝!ソフト化。子どもの頃のトラウマで最も怖い映画。全編を不穏で不気味な空気が覆い薄ら寒く、精神を病んでいたジェシカの現実とも幻想ともつかない曖昧さが奇妙な味わいになっているのだが、70年代の映像は美し>>続きを読む

マイ・ブラザー・トム(2001年製作の映画)

4.8

兄弟のように惹かれ合う、心に傷を負う少女と少年。家庭に居場所の無い彼らが寄り添う森の中の秘密の場所。純粋なる感情や子どものような遊戯にも現実が陰を落とす。少女のジェナ・ハリソンも少年のベン・ウイショ->>続きを読む

神々のたそがれ(2013年製作の映画)

3.8

知識人を虐殺し圧政の野蛮に満ちた惑星で、傍観者であるはずの地球からの調査員が傲慢な神となる。血と泥と汚物にまみれた混沌、モノクロ-ムの映像は圧巻。

ラン・オールナイト(2015年製作の映画)

3.5

最強の親父リ-アム・ニ-ソンが今回はかつ駄目親父でもありながら、堅気の息子が巻き込まれたトラブルで旧知のマフィアの親父エド・ハリスと、悲しき親父対決。泣かせる話である。

イタリアは呼んでいる(2014年製作の映画)

3.7

役者とコメディアンが実名で出演、虚実織り混ぜた(フィクションだよ-笑)中年二人のグルメ取材イタリア旅行!バイロンとシェリーの足跡をたどり、名作映画のロケ地も巡る。中年二人はずっと物真似の掛け合い!これ>>続きを読む

マップ・トゥ・ザ・スターズ(2014年製作の映画)

3.6

虚飾と虚栄、野心に満ちたハリウッドで、狂った少女は純粋さへ回帰しようとする。ジュリアン・ム-アも怖いが、ミア・ワシコウスカがもっと怖い。

デビッド・クローネンバーグのシーバース(1975年製作の映画)

3.8

奇妙な生物に寄生された住人たちが狂っていく様が薄気味悪く、いつまでも緒を引くような後味の悪い不気味さが癖になる。

真夜中のゆりかご(2014年製作の映画)

3.8

愛し合っているはずが心の闇に気づかない。子ども(赤ちゃん)が犠牲になる話は辛い。それによって暴かれる心の闇もきつい。それでも救いはある。

オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)

4.7

ブロ-ドウェイ演出家ギデオン(ロイ・シャイダ-) の、ミュージカルに全精力を向ける姿が、監督ボブ・フォッシ-と重なる。人生や生活さえ、音楽やダンスの中に取り込まれる。美しく素晴らしい!

One Night,One Love ワンナイト、ワンラブ(2011年製作の映画)

3.7

ルーク・トレッダウェイが歌も素敵(エレクトロポップよりも冒頭と中盤が特に良い) スコットランドの大型音楽フェスで、ほぼゲリラ撮影した、洋楽やフェス好きには心惹かれる臨場感あって楽しい。だいたい昼夜問わ>>続きを読む

アイ・アム・ソルジャー SAS英国特殊部隊(2014年製作の映画)

3.0

いやあ~英国特殊部隊SASに入隊するの大変。訓練は体力と気力勝負。しかし、トム・ヒュ-ズ愛でるには大変美味しい映画。

暮れ逢い(2013年製作の映画)

3.3

アラン・リックマン良かった-!しかしルコントの映画としては物足りない感じで残念。映像は相変わらず美しいけど。

ニューヨークの巴里夫(2013年製作の映画)

3.6

ダメ男のグザヴィエに降りかかるのは、クラピッシュ流に軽快だけど、離婚家族や移民や性の社会問題。それをダメ男なりに頑張って対応していく様子に、歳月経ったんだなと感慨深い。ロマン・デュリスもオドレィ・トト>>続きを読む

ハネムーン(2014年製作の映画)

2.5

個人的には、ハリ-・トレッダウェイが大好きなので、彼を観る分には、脱いでる場面多いし、とても綺麗に撮れてるから大変美味しい作品(笑) ただ、それがなければ、エロもグロも謎も不安感も緊張感も恐怖も驚きも>>続きを読む

駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)

3.6

虐げられたり、事情あって離婚、離縁を望む女性たちの駆け込み寺を中心に、江戸時代の社会や風俗も盛り込まれている会話の粋や設定は興味深い。
女性たちは美しく逞しく、男性たちは弱味見せまくりなんだな。

華氏451(1966年製作の映画)

4.5

ニコラス・ロ-グの撮影が本当に美しい!全ての本が禁じられた世界で、本が燃え上がる様子には、痛みと、反って書物への愛と執着を感じる。結末には不屈と共に皮肉さも込められている。本を燃やすファイヤーマンの姿>>続きを読む