烏龍譚家多江蔵さんの映画レビュー・感想・評価

烏龍譚家多江蔵

烏龍譚家多江蔵

映画(396)
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

待ちに待っていたノーラン最新作。
IMAXカメラでの撮影にこだわる監督なので、まずは安定のIMAX鑑賞。
日本の歴史を語る上で外すことのできない原爆の父と呼ばれる物理学者・オッペンハイマーの半生を描い
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.6

23年のパルム・ドール、今年のアカデミー賞脚本賞作品。
人里離れた山の上で暮らす家族に起きた突然の夫・父親の転落死。
視覚に障害を持つ息子が犬の散歩から帰ってきたら第一発見者となり、発生時唯一家で過ご
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変な家(2024年製作の映画)

2.0

間取り図の違和感から始まるミステリー映画。
広告でやたらコミックが出てくる時期があって存在は知っていたが原作?未読。

もっと間取り図への違和感へ焦点を当てるシーンがあるのかと思いきや、
思いの外早め
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

2.3

漫画家・水木しげる生誕100周年記念の、ご存じゲゲゲの鬼太郎が誕生するまでを映画化。
何かと話題になっていたのでようやくの鑑賞。

血液銀行に勤める水木なる男が、自分の会社の運命と自身の出世のためにと
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

2.4

ウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年記念作品。
人々の願いを叶えてくれると思っていた王様が、実は自分のことしか考えてない嫌な男だとわかり、勇敢なアーシャがみんなの願いを叶えるために立ち向かう
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.9

まだまだ差別という言葉すら使われていないような1900年台初頭のアメリカ南部に生きる、1人の女性の人生を描いた、圧倒的歌唱力で贈るミュージカル映画。

家では女性が奴隷のように扱われ、かと思えば街では
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傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

3.9

一度三部作で観た「物語」シリーズの再びの劇場版。おそらく先日解禁された新シリーズに向けての上映なのかもしれないが、シリーズファンとしてはまた劇場で観られることがありがたい。

アニメのクオリティ、音、
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.5

ふとしたキッカケで、圧倒的な力を手にした女性ヒーロー3人が力を合わせ、宇宙の危機に挑む物語。

前作と変わって『ミズ・マーベル』チームが合流したことにより、コメディ要素プラスのエンタメ度アップ。
いつ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

劇場版『ゴジラ・ザ・ライド』。
昭和の街並みは完全にALWAYSの面影で、そんなシーンがあの映画にもあったなと思い出した。

昭和・平成とゴジラシリーズを楽しんできた身としては、
なんだかんだで耳馴染
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

2.5

アガサ・クリスティー原作の「名探偵ポアロ」、ケネス・ブラナー版映画化シリーズ最新作。
一線を退きヴェネツィアで隠居生活を送っているポアロのところに、かつての作家の友人が現れ、本物の降霊術が使える女性に
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.1

ある地方都市の工場で謎の爆発があり、それをきっかけにそこに暮らす住民たちが謎の空間障壁によって他の地域から分断され、そこから外に出ようと、前に進もうとする様を中学生たちの目線を中心に描いた物語。

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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

3.5

ディズニーランドでお馴染みのホラー系アトラクションが実写映画化。

999人のゴーストが住む屋敷で、ゴーストたちが1000人目の亡霊にすべく生きた人を誘ってくるアトラクションの物語をベースに、
なぜ1
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About My Father(原題)(2023年製作の映画)

3.4

イタリア系移民の親子を軸に、移民家族の貧富の差や生活の違いをシニカルに描いたコメディ映画。

労働者階級に育ち、自分とは正反対のアーティスティックな彼女との念願のプロポーズを計画するも、頑固な父親を納
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SAND LAND(2023年製作の映画)

3.5

原作未読。鳥山明原作漫画の映画化作品。
「ドラゴンボール」だったり「Dr.スランプアラレちゃん」だったりを彷彿とさせるキャラクターや描写がありで、まさに鳥山ワールド。

わかりやすい勧善懲悪モノで、割
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ゲーム(1997年製作の映画)

1.7

デヴィッド・フィンチャー監督、マイケル・ダグラス主演、ショーン・ペン共演というネームバリューで鑑賞決意。

情報を全く知らなかったが、正直オチには納得しない。
いい言い方をすればどんでん返しだが、なん
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

2.2

絶滅したはずの超巨大ザメ・メガロドンがもしまだ地球のどこかで生きていたら?を描いた映画の2作目。

前作に続き、ツッコミどころのみで作り上げた!というほどにとことんB級が一級品。
映画だから許される映
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箱入り息子の恋(2013年製作の映画)

3.5

昔観て好きだった作品の再鑑賞。

人生で彼女がいたこともなく、人付き合いも苦手、実家暮らしの公務員で、仕事が終われば人付き合いもなく、真っ直ぐ家に帰りゲームで引き篭もる。
どこか他人事に思えない要素が
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バービー(2023年製作の映画)

3.1

予告時点ではそれほど興味もなかったが、全米の色々な報道を見て、野次馬的動機で鑑賞。
確かに物語は冒頭からフェミニズム全開で、
現代アメリカへ来ての男社会の描写から、現実世界に触発されたケン一同の行動や
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.1

世界的大ヒットシリーズ、音楽を聞けばとりあえず口ずさみたくなる『ミッション・インポッシブル』最新作。

エンタメ作として圧倒的な存在感を放っているだけに、十八番のアクションは申し分なし。
これまでも体
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

内容は知らないまでも、あの宮﨑駿監督作品を最高のクオリティで楽しめるなら、とIMAXで鑑賞。

戦時中に火事で母を亡くした少年が、母の妹と再婚した父とともに母の実家に移り住むことになり、そこで遭遇する
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

アニメ版スパイダーマン映画の続編。
物語はもちろん、相変わらずのアニメのクオリティの高さに驚かされた。

2Dと3Dが入り乱れる上、コミックテイストであったり、実写俳優の出演だったり、
アニメ作品だか
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怪物(2023年製作の映画)

4.7

是枝監督&坂元裕二脚本という夢のタッグを聞いてから公開を待ちわびていた。
役者陣の演技に圧倒され、鑑賞後感は心に重く、しかし不思議と肩は軽くなる、そんな不思議な感覚にさせられる映画だった。

ある小学
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.7

劇場公開時に観て、感動したところから配信で再び鑑賞。
改めてその質の高さに驚かされる。

一見あっちょんぶりけな可愛らしい見た目からは想像できないほどに熱い。
「映画づくり」というものに向き合いそこに
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

1.3

アメリカでコインランドリーを経営している中国系アメリカ人の女性が、仕事に家事に介護に忙殺され、家族や周りの人への思いやりを持てないほどに余裕がなくなった時に、トンデモなマルチバースの戦いに巻き込まれて>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.1

日本を代表する世界的人気ゲームコンテンツの映画化。

あのスーパーマリオが映画になると最初に聞いた時は、どんなものかと思ったが、しっかり世界観を踏襲し、映画として成立していたのに驚いた。
音楽の映画的
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.1

どこか抜けているようで、やる時はちゃんとビシッと決める探偵が、ある富豪たちの豪華すぎる戯れに招待され、そこで起きる事件に巻き込まれていく物語。

冒頭から何か起きそうな予感、そしてみんなが何か企んでい
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.1

アベンジャーズにも参加した、ならず者チーム・ガーディアンズシリーズの最終章。
これまでもジェームズ・ガン監督の音楽センスとノリが最高にハマっていたシリーズらしく、今回も笑いと感動がてんこ盛り。

これ
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劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

2.8

「待っていては救えない命がある」という信条を胸に、事故現場に突入する救命医療チームを描いたドラマの劇場版。

ドラマからお約束の「事故発生→現場突入→状況改善→暗雲立ち込める→一筋の光→粘り勝ち」とい
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.1

カッとなりやすいタクシードライバーの男が、老人ホームへ向かう92歳とは思えない素敵マダムを乗せて、フランスの街中を走り回り、マダムの歩んできた壮絶な人生を振り返りながら自分の人生も見つめ直す物語。>>続きを読む

映画刀剣乱舞-黎明-(2023年製作の映画)

2.4

ゲーム「刀剣乱舞」の劇場版第二弾。舞台を現代に移し、刀剣男士たちが躍動する。
一作目は信長の時代を描き、歴史モノというジャンルで新しい作品としての面白さがあった。

今回は現代が舞台となったことで予告
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ステップ(2020年製作の映画)

3.5

劇場鑑賞叶わず、見逃していた作品をようやくの鑑賞。
自分のステージと重なるところもあって、しばしば私情を挟み、涙腺がやられた。

「人はいつか死ぬ」と普段頭でわかっているものの、不意に訪れる愛する人の
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

2.4

近々で鑑賞した『バビロン』同様、本作も"映画が作る魔法"に魅了された若者の物語。
そして今回魅了された若者は、のちの名監督スティーヴン・スピルバーグだ…といった話を期待をしていた。
というより、期待し
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.5

原作を同じくする同名作品が1930年にアカデミー作品賞を受賞しており、今回ドイツで改めて映画化された。

若者たちが駆り出され、ただ上に立つ者たちのプライドに振り回されるだけの不毛さ、やり切れなさはも
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西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

4.3

第3回アカデミー賞作品賞受賞の名作。
Netflixの新作を観るべくの鑑賞だが、1930年という年代をまるで感じさせない反戦のテーマと物語に驚かされる。

第一次世界大戦下、意気揚々と戦争に臨んだドイ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

2.7

原作未読。世界一のジャズプレイヤーになることを夢見る青年とその友人たちの熱い青春ジャズ物語。

聞いていた音楽の迫力は評判通り。ジャズはそれほど詳しくないが、圧巻の聞き応え。
「音」を色や線で表現し、
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

3.6

タイトルを聞けばほとんどの人が知っているであろう世界的童話「ピノキオ」をギレルモ・デル・トロがストップモーション・アニメで作り上げた作品。

製作に15年かけたというが、その年月の重さを十分に感じられ
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