原作を同じくする同名作品が1930年にアカデミー作品賞を受賞しており、今回ドイツで改めて映画化された。
若者たちが駆り出され、ただ上に立つ者たちのプライドに振り回されるだけの不毛さ、やり切れなさはもちろん、なぜ人は名誉や所有権にこだわるのかを考えさせられる。
カメラの小型化など映像技術が発達した分、迫力や臨場感が大きく上がり、
心に訴えかけてくる1930年版とはまた違い、心に断りなく入り込んでくる恐怖を否応無しに受け入れるしかない怖さがある。
ラストカットや100分という短さにまとめ上げた脚本力は1930年版の方が好みだが、
どちらも反戦をテーマに世に送り出されるべき良作だった。