クラゲ男爵さんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

クラゲ男爵

クラゲ男爵

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怒り(2016年製作の映画)

3.5

夫婦惨殺事件の犯人と疑わしき三人とそれぞれに関わった人達の様子を描いたフィクション。なぜ『怒り』なのか、誰の怒りなのか?なぜ三人にする必要があるのか?怒りは共感出来ない者へ向けて起こる。それが自分自身>>続きを読む

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2015年製作の映画)

4.5

ループと呼ばれる一日が繰り返される時間の中で、奇妙な力を持つ子供たちと彼らを守る貴婦人のお話。大好きだったテリーギリアムが現代にアップデートされて帰ってきた感じ。子供達の能力は皆が歪な能力で、だからこ>>続きを読む

サスペクツ・ダイアリー すり替えられた記憶(2015年製作の映画)

2.5

過去の体験話でヒットした作家の所に死んだはずの父親が現れて、自分が思ってた記憶と違うよねーって話。ある裁判に執着するがそれが全然本筋に関係なかったりと、全体的に内容がうっすい。勘違いの酷さならきっと勝>>続きを読む

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

2.5

自分そっくりの死神が余命1日と引き換えに世界から何か一つ消してしまうというお話。雰囲気重視の優しい世界。優しすぎる周りの人達や全ての理不尽を無条件に受け入れる主人公など、楽しめないのはきっと私が大人に>>続きを読む

サウスポー(2015年製作の映画)

3.5

全てを失った元王者がさびれたジムの名トレーナーに師事しながら自分を見つめ直し、施設に引き取られた娘の信頼を勝ち取るお話。エミネム映画の続編としてスタートしたというから驚き。挫折~栄光とボクシングの王道>>続きを読む

コンカッション(2015年製作の映画)

3.0

ナイジェリア人医師がアメフトを引退した選手達に脳への障害がある事を発見、告発するがNFLによる猛反発にあい…。アメリカとその文化を愛しながら目先の損得で動こうとしない団体の揺るがなさよ。このお話の結果>>続きを読む

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.5

スターウォーズのスピンオフ第一弾。究極兵器デススターの設計図を巡り、帝国軍と反乱軍との闘いを描く。長年語られてきた『デススター弱すぎる問題』を巧く回収した技ありの外伝といった感じ。ラストの本編への組み>>続きを読む

ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

3.5

1980年代、ギャングスタ・ラップを確立して社会現象にもなった『N.W.A』の結成から解散までを描く。時々映画に出てくる『黒人ラッパーが豪邸にプールで美女だらけパーティー』の元ネタはここかーw!彼らが>>続きを読む

シチズンフォー スノーデンの暴露(2014年製作の映画)

3.5

現役CIA職員がマイクロソフトやグーグルなどに協力させ国民監視システムを構築・運営している事を暴露したドキュメンタリー。世界的な事件をこういう映像で見れるという衝撃たるや。そして世界は何一つ変わってい>>続きを読む

ハートブルー(1991年製作の映画)

3.0

連続銀行強盗犯の手がかりを掴むためサーファーになって女の子とイチャコラ、最終的には犯人とスカイダイビングするお話。今は孤独にパンを食べているキアヌ・リーブスがキラッキラしていた時代。お話は90年代特有>>続きを読む

教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

3.0

人生に虚無感しか感じられない哲学教授が、ある殺人を犯す事により人生の意義を感じるお話。『罪と罰』を下敷きにして、それが瓦解するのは教授に恋する美人生徒の安っぽい正義感。ウディ・アレンらしい知識層への皮>>続きを読む

ダークレイン(2015年製作の映画)

2.5

大雨でバスターミナル内に閉じ込められた乗客たちは、世界中で伝染病が蔓延している事を知る。やがて彼らの中にも“発病”する者が現れ…。ホラーというより『病気』が完全に笑わしにきている件w。珍妙な設定は嫌い>>続きを読む

暗殺教室 卒業編(2016年製作の映画)

2.5

殺せんせーの地球破壊までのタイムリミットが半年に迫り、生徒たちはなぜ殺せんせーが担任になったのかを知る…。前作のとんでも設定が心地良かったのに比べ、辻褄合わせに終始する今作の脱力感たるや。このお話にお>>続きを読む

4デイズ・イン・イラク/カルバラ イラク戦争・奇跡の4日間(2015年製作の映画)

3.0

治安維持部隊としてイラクに入ったボーランド軍は過激派市民の急襲により孤立してしまい…。実話ベースとの事だがどこまで本当なのだろう。欧州的な演出の粗さが長期戦での混乱具合に繋がっていたり話が妙にウェット>>続きを読む

スモーク・アンド・ミラーズ 1000の顔を持つスパイ(2016年製作の映画)

3.0

諜報員として国に裏切られた主人公は、汚職官僚から自身と裏金の保護を依頼されるが…。実際にあった詐欺事件だけに細かい描写の説得力が凄い。地味だけど本当のスパイってこんなんなんだろうなと、思わず憧れちゃう>>続きを読む

素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店(2015年製作の映画)

4.0

貴族で大富豪の主人公は念願だった自身の死を自殺屋に依頼する。そこで知り合った彼女と行動を共にするうちに新しい感情が沸き起こるが…。ユーモアとシニカルさが絶妙にブレンドされた独創的な脚本、そして演出はさ>>続きを読む

ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.0

新居を構えて引っ越して来た夫婦に、友人と名乗る男が声を掛けてくる。事あるごとにプレゼントを置いていき親切そうに見えたのだが…。脚本がしっかりしてて、思わず犯人に同情しちゃうという哀しすぎるサイコパス映>>続きを読む

ブラック・ファイル 野心の代償(2016年製作の映画)

3.0

元カノから得た極秘ファイルを使って製薬会社への裁判を物にしようとするも、ある日その彼女が殺されているのを発見し…。監督はこれがデビューのシンタロウ・シモサワ。話やキャスティングも良さげなんだけどインパ>>続きを読む

白い帽子の女(2015年製作の映画)

2.5

アンジーとブラピが夫婦で最後に撮った作品。南仏にバカンスに来た作家とその妻はホテルで癒えない心の傷を抱えながら日々を重ねていたが…。フランス映画の気だるい雰囲気と様式美に浸るやーつ。脚本もアンジーなの>>続きを読む

SCOOP!(2016年製作の映画)

2.5

フリーの中年パパラッチの主人公は編集部から若手育成の為に新人を押し付けられる。衝突しながらもスクープを物にし順調に行きかけたが…。構成や演出力はさすが。けれど話の結論がすごく居心地が悪い。下衆なパパラ>>続きを読む

スタンドオフ(2016年製作の映画)

3.0

殺し屋を目撃してしまった少女が逃げ込んだ先は元軍人が住む一軒家だった。手持ちの散弾銃には弾が一発、はたして…。アクションかと思いきや階段を挟んで睨み合う長期戦に。状況設定や人物背景など元脚本家の監督ら>>続きを読む

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.0

かつて刑事だった主人公は、元同僚の依頼で迷宮入りした事件を追う。すると隣に住んでいる男の正体に疑問を持ち…。隣人がサイコパスの話を下敷きに、2回くらいひねった感じのお話。話の整合性はひどいけどw、途中>>続きを読む

ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

3.0

1950年台、テレビの登場で斜陽産業となってきた映画会社のプロデューサーが、わがままな俳優たちの尻拭いをしながら転職を天秤に掛ける話。ここで映画愛溢れるコーエン兄弟によって語られているのは『好きな物の>>続きを読む

ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014年製作の映画)

2.5

8年完成しない映像作品を作り続けている主人公は、ファンだという若い青年と出会う。夫婦共に彼のライフスタイルと魅力に魅了されていくが…。いくつになってもこじらせちゃうのは中二でも中年でも同じこと。容量い>>続きを読む

KARATE KILL/カラテ・キル(2016年製作の映画)

2.5

音信不通になった妹を見つける為に、単身渡米する主人公。そこで待っていたのは殺人カルト集団だった…。海外市場を視野に入れたB級アクション映画らしいけど「こういうのが好きなんでしょ?」みたいな感じがイヤ。>>続きを読む

ダイバージェント(2013年製作の映画)

3.0

戦争から100年後、人類は性質の異なる5つのコミュニティによって運営されてきたが、主人公がどこにも属さない『異端者』と発覚し…。『(現実の再解釈として)性格診断によって世界が決まる』という世界観は面白>>続きを読む

ジェーン(2014年製作の映画)

3.0

西部時代、賞金首の夫が重傷を負い、用心棒として頼ったのは元カレだった…。きっと主役のナタリー・ポートマンは凄ウデのガンマンなんだろうなーと思っていたら全然違ってて、すれ違っちゃう愛情をワインを飲みなが>>続きを読む

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

2.5

セルキー(アザラシの妖精)の子どもでフクロウに連れ去られた妹を助けるため兄は妖精たちの国を冒険しながら魔女に立ち向かう。アイルランド神話をベースに作られているが、神話推しすぎてお話としては楽しめない。>>続きを読む

ザ・ボーイ 人形少年の館(2016年製作の映画)

3.0

老夫婦の家に子守として入った主人公は、相手が人形であることを知る。人間の様に接するようにと求められ、気味悪がりながらも従うが…。終盤でのちゃぶ台返しが炸裂してジャンルが変わってしまう思いもよらないラス>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.5

この映画がなぜ海外では爆死したのかの理由を考えると『リアリティ』に関係してくるのではないかと。反核の志だけが形骸化し娯楽の産物になってしまったゴジラに、日本的政治と災害という要素を加えた事でリアルに感>>続きを読む

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(2016年製作の映画)

3.0

元憲兵少佐の主人公が事件の解決に協力してくれた少佐に会おうとしたら隠し子だという娘が現れて…。前作の独特の捜査パートの良さはどこへやら。ただの古〜いアクション映画になってしまった残念感。昔を懐かしむに>>続きを読む

聖の青春(2016年製作の映画)

3.0

怪童と呼ばれ29歳の若さで逝去した棋士、村山聖を描く。聖と羽生名人を演じたニ人の好演は確かにあるのだが、それでも大阪に引っ越して来た関東もんの気まずさが漂う。勝ち負けの為に自らのエゴを注ぎ込んだ事が特>>続きを読む

レーザーチーム 俺たち史上最弱のエイリアン・バスターズ!(2015年製作の映画)

3.0

数日後に迫るエイリアンの地球襲来の最中、へっぽこ四人組がスーパースーツを勝手に着てしまい、さぁ大変!人類の未来はどっちだ!最終的にはアメリカ人はやっぱりアメフトが好きなんだなーと再確認。戦い方それかー>>続きを読む

虹蛇と眠る女(2015年製作の映画)

2.5

砂漠の地へ引っ越してきた一家の娘がある日突然失踪する。母親は『色狂い』の血を恐れながら懸命に探すのだが…。アボリジニの『虹蛇の伝説』がテーマになっているそうだが、あまりに親しみが無さ過ぎて(説明もない>>続きを読む

コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.5

余命一年と宣告されている悪魔祓いのキアヌリーヴスが十字架ショットガンや黄金メリケンサックなどのエクソシストウエポンを駆使して悪魔と対峙するお話。強がってはいるが死にたくはないキアヌの可愛さよw。演出な>>続きを読む

告白(2010年製作の映画)

5.0

幼い一人娘を生徒に殺された女教師が、予想だにしない形で復讐を遂げる物語。人はどこまで残酷になれるかという業(カルマ)の話を、韓国ではなく日本的な湿度と闇を含んだエンターテインメントに仕立てあげた怪作。>>続きを読む