lagさんの映画レビュー・感想・評価 - 37ページ目

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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.3

失踪した年食った男。今年で八歳になる息子。弟夫婦に若い妻。ロサンゼルスからヒューストン。高速道路とネオンの光に見下ろす街並み。側に居て声を聞かせて。在りし日に見た夢は。言葉でより映像が記憶に残る。

七年目の浮気(1955年製作の映画)

4.2

想像力豊かどころか思い込みが激しくて物語の進行ができるほど独り言の多い結婚7年目の中年のおっさん。妻と子供を避暑地へ送った蒸し暑いマンハッタンの夏。一つ屋根の下、2階のブロンド美女。

いちいち仕草が
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あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

4.1

自伝小説。あの頃、君を追いかけた。私の大切な人。

映画だった。おかげで最後の最後は和んだ。尺を高校時代に半分、大学以降に半分を割いている。豪快で、好きな人の前では臆病で、幼稚な男。最っ高にキラキラし
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エネミー・ライン(2001年製作の映画)

3.5

笑えるほど熱い演出。対象を中心にぐるぐる回るカメラとスローモーション。直撃はしない銃撃と爆発。事情は複雑。青ジャージ。退屈していた米海軍航空兵が偵察飛行中に運悪く撃墜されてボスニアを丸腰で安全地帯まで>>続きを読む

チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

3.2

趣味が悪すぎる。それに言葉が汚い。子供を籠絡する野太い声の人形。いくら子供が欲しがっているとはいえ浮浪者から安く買う母親。勝手に家にどかどか入ってくる警察。誰が信じるこんな話。チャッキーの殺しもえげつ>>続きを読む

シャイニング(1997年製作の映画)

3.4

スティーヴンキングが製作総指揮。90分×3話の計4時間半のドラマ。断酒している心の弱い男ジャック、ブロンドのウェンディ、7歳のダニー、トランス3人家族。怒鳴り声の響く家庭。仕事。責められる気分はどうだ>>続きを読む

ビヨンド(1980年製作の映画)

4.1

鮮烈。顔が溶ける千切れる弾け飛ぶ。禍々しくも幻想的で美しい音楽とその先へ。永遠に彷徨い続ける。

グレンとグレンダ(1953年製作の映画)

2.9

服装倒錯者の男の苦悩。精神世界のような描写も。性転換とマイノリティ。監督脚本主演兼任。サイエンティストなストーリーテラー。テンポは若干悪い。

プラン9・フロム・アウター・スペース(1959年製作の映画)

2.8

大筋を知ってから満を持して視聴。それでも一体何が起こっているのやら。

私も何が何だかわからない。もっと筋道を立てて話せ。と、劇中の言葉。電波な宇宙人、何の脈略もなく反戦演説。

同じシーンの使い回し
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突撃(1957年製作の映画)

3.9

英語を喋るフランス軍。塹壕の中をゆく。敵前逃亡と無能弁護人。そんなもん知るかと神父を殴る処刑前。

バタリアン(1985年製作の映画)

4.0

ジョージAロメロのナイトオブザリビングデッドのパロディ。一部日本語訳が最高にぶっ飛んでいるが、とってもエンターテイメント。しかも少し切ない。そしてユーモア。バタリアンは大群という意味。

軍がつくった
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バルカン超特急(1938年製作の映画)

4.1

列車の中で、奇術のように婦人ひとりが消える。笑いもある。登場人物の皆が皆キャラが立っていて面白い。オチもGood。イングランド語。とんだ災難に巻き込まれたぜ。サスペンス。

CURE キュア(1997年製作の映画)

3.8

乾燥機と響く衝撃。覚えていない冷静な殺人。水滴に光と暗示。自分語りの憎悪。耳を貸すなお前は誰だ。ふざけるな認めよう。そして癒し。

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

4.8

感じたことのない妙な不安感。つくりだす幻覚。肉体の死。

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.4

"いきもの"の造形美。唸るほどの完成度。参った。

誰も信用できない。南極だし爆破して火炎放射しとこう。

ドラゴンへの道(1972年製作の映画)

4.5

香港では敵なしだからイタリアはローマに飛んで中華レストランの助っ人に行く。なお中国語しか話せない設定。とは言っても西洋人はみんな英語。のっけからギャグ。眩しすぎる笑顔とあからさまな仏頂面の落差。いざ闘>>続きを読む

ドラゴン怒りの鉄拳(1972年製作の映画)

4.5

霍元甲の死をきっかけに、怒りを抑えきれずに手を出してしまった話。ニッポンの上海租界は無法地帯。日本じゃなくてニッポン。

ほぼ全編で鬼気迫るリー。速すぎて見えないアクションはもちろん、幼馴染の婚約者と
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ザ・レイド(2011年製作の映画)

3.6

汚職警官の上司と共に麻薬王の城に突入したはいいが銃で滅多打ちにされて仲間はほぼ殺られた、生きて脱出せよ。

人数が減ってからはずっとビルの中で男同士の殴り合い。ほとんど喋らない、まさに肉体言語。銃は手
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プロジェクトA(1983年製作の映画)

3.5

80年代カンフー三銃士。相変わらずエンディングにはNG集。高いところと自転車。

突然炎のごとく(1961年製作の映画)

4.4

1912年頃。人生は中性なんだ。空が低く見えた。愛と友情。女そのもの。

ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

3.4

Everything starts with Vomiting.

大学生アカペラ御都合青春ストーリー。女子部と男子部の反目。練習シーンはあんまり無い。そんなに悪く言わなくてもいいじゃないか。ブレック
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悲惨物語(1973年製作の映画)

4.0

メロウでサスペンスで。フランセ。ベルリン郊外の冬。官能小説。父と娘の共犯関係。芸術家。殺人。絡みを撮る。膝を抱える。知ってしまったら最後。ソリダッドミランダ。音楽、ブルーノニコライ。

地獄の門(1980年製作の映画)

3.9

初手神父が首吊り自殺して無事死神と化す。早すぎた埋葬。血の涙。吐瀉。湿った屍。頭部鷲掴み。業火。それと虫。なんでやそいつ関係ないやろ。

血みどろの入江(1970年製作の映画)

4.5

入江の所有権をめぐって殺意と欲望が渦巻く。無関係のアホな若者たちも居るよ。殺し方も魅せ方も、なんとも耽美。音楽はどこかの部族みたいな打楽器から、目眩がするほど美しいクラシカルまで。なんとまあ幅の広い。>>続きを読む

サクリファイス(1986年製作の映画)

4.7

息子よ。起こさないように。寝ている間の出来事を知らなくていいように。哲学に宗教や美学を知っても。初めに言葉ありき。夏の白夜の下。救済と奇跡。魔女と受難。鮮烈。望みを絶つ。次の世代に託す。どうか安らかに>>続きを読む

アメリカの友人(1977年製作の映画)

4.0

そう長くない病の妻と幼い息子も居る額縁屋が殺しの依頼をされて巻き込まれていく。光景全てが好きすぎる。長いエスカレーター。ホテルの障子を開けると広がるパリ郊外の開発中のビル群。地下鉄とバーとレストラン。>>続きを読む

アイ,ロボット(2004年製作の映画)

3.5

2035年シカゴ。ロボット嫌いの刑事が博士の死の謎を追う。裸の銃とガソリン駆動のバイク。個体差。クリアホワイトで胸が赤く光るデザイン。今度生まれ変わったら天使のように。

美の祭典(1938年製作の映画)

3.5

やっぱり熱くなれるね、スポーツは。十種競技、総合馬術、競泳などなど。ドイツ国防軍の軍服着た人はいるけれど、総統は映っていない。

宙を舞う人体のシルエットが美しい。1936年ベルリン夏季オリンピック。

道成寺(1976年製作の映画)

4.2

旅の僧侶の青年にどこまでも追いかけてくる女、怪談。台詞の無い身振り手振りのみの演出ながら、和楽器の音色と風や水の表現の美しさが光る。散り際も見事。傑作。

幕間(1924年製作の映画)

3.9

映像であそぼ。自由、圧倒的自由。ふわふわスローモーションかと思ったらジェットコースターに駆け巡る。それと映り込むパリの遠景などなど。終わると思った? 残念でした!いやさすがに再生時間は終わったけれども>>続きを読む

スージーの真心(1919年製作の映画)

3.7

いい子すぎるスージー。大学で一丁前に口髭生やしたウィリアム。パリピの女。授業料のためにドナドナされる子牛のデイジー。あと鶏と猫。

まごころ。遅すぎるだろうか。一緒に散歩したあの日。あまりにも無垢な恋
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魔人ドラキュラ(1931年製作の映画)

3.3

表情がずっと固い。オープニングの白鳥の湖以外音楽無し。あっさり。

アッシリアの遠征/ベッスリアの女王(1913年製作の映画)

3.6

旧約聖書外典のユディト記の映像化。約50分。ついていたBGMは割とひょうきんだった。

衣装と舞台、兵士と市民の人数、攻城戦の迫力。壮観。

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

3.5

状況を口で説明する。特に大人が私利私欲のことしか考えてない。サメに次いで恐竜。でもレックスだから大丈夫。安定してわくわくする音楽。

南京!南京!(2009年製作の映画)

3.9

1937年南京。日本陸軍と中国民間人の両視点。言語の発音もよい。鍵盤と弦楽。処断する。

英語字幕で視聴。日本語がわかってしまうのが苦痛だった。

イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

3.7

葉問の詠春拳。脚色はされているようだが熱い闘い。恐れているのではない大事にしているのだ。物を壊すな弁償しろ。ありがちな描写の日本兵。截拳道という芸術の源流。