上京した弟を僻んで殴り蹴り暴れ散らし不行き届きで幼児が溺れ死んで戒名を背中に彫り妻と両親を放って愛人に働かせて仕事もせず子供を遊ばせ飯を食い覚醒剤打って幻聴で包丁刺した長男を誰も責めずに借金を工面する>>続きを読む
かっこ悪い車に百人乗って煙吹いてバラバラになったからブレーキ修理の公衆電話中に盗んだらノーパンピザの看板に突っ込む。ジャンボジェットのファーストクラスのために銃を手に入れ銀行強盗して警官に変装して現金>>続きを読む
車ごと川に落ちた夫婦は新人死者の説明書をほとんど読まない。住んでた家が金儲けしか考えない奴らに好き放題されて脅かして追い出そうとするも怖がってもらえない。姿も声も自在に変えられて痛みも感じないが効果が>>続きを読む
無知と忘却は幸福なのか。多足な触手に管理栽培されて死体を栄養に肥える無数の配管と針に繋がれた水槽の脳は波打つ鏡面とへそに侵入する虫に怯える。現地で見た景色と盲信。推測と注文は違う。寝転んで目を閉じての>>続きを読む
利便性ではなく存在証明。歩きながらでも漏れそうでも家族や友人と過ごしていても車に轢かれても鳴った電話を取り開店前でも未発売でも欠航でも離婚が報じられても手配する。努力を踏み躙られても信頼ではなく崇拝す>>続きを読む
貧乏人から金を巻き上げる葉山良二に愛想が尽きて親分のお嬢さんの浅丘ルリ子と駆け落ちした眉間にしわ寄せて血色悪めな着流しの似合わないが誰も逆らえない貫禄の石原裕次郎兄貴を足を洗う条件に斬れと命令されるも>>続きを読む
目の前や隣を走る味方が次々と撃たれ倒れていくのに自分だけ死なずに生きている。血も糞尿も残飯も胃液も立ったまま垂れ流され煤と霧で見通せず泥が固まって顔から落ちない。個人認識票を回収した死体の野戦服を名札>>続きを読む
酷く虚ろな情事。深夜の酒場は密室。車の助手席とたばこの煙。目標を喪った暴力の終着。愛と裏切り。挙動不審にわめく黒沢年男と大きく目を見開く緑魔子をよそに凍てついた顔で事態を眺める高橋幸治。研ぎ澄まされた>>続きを読む
何度も昼と夜を繰り返す永い悪夢にうなされて覚めると窓の外はとうに明るい。十年前に便所から出られず意気地なしで妻子を殺された男はいかさま賭け麻雀ばかり。情けなく重傷を負い座りこみ雨の夜に傘差して立って見>>続きを読む
飲んだくれの医者に夫に会いに行く妻。最後まで名前を間違えられ続けるおっさん。三兄弟への復讐を誓う脱獄囚と手錠をかけて命の保障をさせたい旧友の保安官。全速力で駆ける大群の馬から跳び移りしがみつき轢かれな>>続きを読む
人生の大切なことが詰まってる。好敵手が味方になりオールスターチームで闘う王道展開。履帯が外れても車輪であれば広義では同種。国の擬人化と超次元な挙動も絶妙に娯楽。痒いところに手が届く射線と視点。信頼し合>>続きを読む
荒々しい視点と止め絵。かなり出しゃばって信用できない川地民夫。こぼれるまで酒を注いで理髪店に付き添って路上で銃撃される川谷拓三。屋根から落ちる梅宮辰夫。語り部は小池朝雄。大親分は内田朝雄。嘘泣きの名人>>続きを読む
次期兵器採用をめぐる金と権力と黒い工作。軍人の血として戦友を見殺しにできない。機密漏洩に証拠隠滅。女子供に口を挟ませない商売。抑留の描写と贈賄や指導責任に対する発言に原作者から抗議の事実があるとはいえ>>続きを読む
ひとり舞台に暴走して瀕死で街をさまよう若山富三郎。血色悪い松方弘樹。当社比若干おとなしめな菅原文太。早よ見てこいと子分を水に放り投げて逮捕される室田日出男。口喧嘩して目を刺される川谷拓三。愛おしいほど>>続きを読む
失うものはありません例え屑と呼ばれても命を賭けて惚れた人。堅気にはもう戻れない垢で汚したくはない貴方の側に居たいから。家の前の坂道と吹雪。線路と交差する橋と蒸気。電灯と蜜柑に並んだ熱燗。全て低い位置か>>続きを読む
マカロニ・ウエスタンでありブルース・リーであり東映アクションであり劇画アニメであり血みどろレイプリベンジ。我らが千葉真一監修の魂こもった日本語の会話と一対多人数の刀を使った華麗な殺陣に梶芽衣子の挿入歌>>続きを読む
常に己の身を守れと繰り返し言われても聞こえなくなる時がある。頑固に自分の思い通りに動く。血の繋がりと愛情は必ずしも比例しない。試合と暴力の境界。肺が続かないから早めに倒す戦術。少ない筋力で作る消えそう>>続きを読む
銃を撃つよりも刃物を振り回してる時間のが長い。一撃の威力が低くて間伸びする殺陣。チャイナにアラブに遂にはファンが敵。怯みもせずに弾き返されたから武器庫に撤退。にんじゃりばんばんを流す寿司屋に抑揚と発音>>続きを読む
血の誓約に逆らって家を焼かれる。恨みはないが義理で命を貰いにいった旧友は自ら死んだ。永遠の都の美しい煉瓦。地下鉄の液晶と人の波。現代美術館と鏡の間。噴水と電車が遮る射線。ガラスとネオンに飛び立つ鳩。好>>続きを読む
尻丸出しで口喧嘩始めて側近が履かせようか困ってる。怯えながら踏み潰す。頭から流血しても最終盤まで誰も銃を使わない。雨の夜に車両大破もガラス噛み砕きも末期癌の妻も必要に思えない。乾いた音楽と血の海の葬式>>続きを読む
壁に大きく血文字。昼に降る雨。身分証と借りた図書。この容疑者には奥がない。高圧線がある荒野に配送される箱。割とあっさりした結末。
殿の正室を亡き者にして出世を企む元芸者の安田道代。斬首して高笑いして人間を的に弓を嗜み酒と女に狂う岸田森。仕損じた遠藤辰雄を始末して愛した男に殺される小山明子。自分が持ってきた毒を盛られる医者の小松方>>続きを読む
殴られて血を吐きながら海軍少尉を辞めて跡目を継ぎ将棋の駒を着る中途半端に伸びた短髪と目元の化粧。藤村志保や佐藤慶に成田三樹夫すら黙らせて自ら出向き何の苦悩もなく全部単独で解決してしまう市川雷蔵。
手すりに固定した首に家具をぶつける。喉を裂かれ手首を落とされても有刺鉄線を巻きつけた杭で十回ぐらい頭を殴られてもまだ声が出て腕が上がる生命力。運転席目がけて窓を突き破るチェーンソーで黒く粘り気のある血>>続きを読む
いとはん育ちの京マチ子。返り討ちにされる若尾文子。唯一苦悩しない叶順子。三番目でも強かな中村玉緒。新聞社の船越英二。恩師で教授の森雅之。平然と宣伝に利用して金で全て解決するやり手のマネージャーで感傷さ>>続きを読む
上野広小路都電前の公衆電話から。なるへそのおじさんは手錠持った刑事。学ランに丸眼鏡でビラ配りしてたのが偽装心中に小切手強奪する梅宮辰夫。一年懲役してきて帰ってくる内田良平。ヘアスタイルもファッションも>>続きを読む
六歳の子供が明確な殺意で母親の相手の男の命を狙う。結婚十年で子供ができない。おとなしくて大したことない気の弱い神経質で堅実な夫。広くはない団地の自宅に生徒を招いて花の稽古をして忙しなく働くもたまには旅>>続きを読む
中国語を操り裏ビデオを摘発されて巨乳の彼女は覚醒剤欲しさに借金売春。組に潜入させて内偵。利害が一致した敵同士。貸しができたなこれで借りは返したぜ。待ちに待ったタイトルマッチまだゴングは鳴ってねえ。車で>>続きを読む
関東大震災後の浅草に回転木馬と首吊り死体。俺に任しとけな小池朝雄の実弟の志を失ったアナキストでやくざじゃない革ジャンの菅原文太。根回しの良い親分の安藤昇。周りの幹部は背広なのに一人だけ着流しで日陰に生>>続きを読む
良くて当たり前で悪ければ非難轟々な味方のいない孤独な職業で昼は寝ていて帰りは夜遅く子供との時間を持てない。自動二輪で畑を荒らして襖を突き破り一生嫁に行けないようにしてやると脅す不良たち。シンナーとタバ>>続きを読む
立方体の電撃で肉体が四散する。蛆の群れを吐いて鼠を裂いて壁に飾る。低い声の顔中針まみれが率いる目なし口のみ弛み首。父親は役立たず。後妻は筋繊維剥き出し野郎の言いなりで撲殺して生贄に。娘が叫びながら奮闘>>続きを読む
自在に素早く変える視点。対向車に逆らって過去を追いかける。爆破して証拠は濁った川の底。血の痕跡と街中を停電させて送る信号。金色の夜に降る雨。殺人の瞬間を目撃する。秘密を打ち明けて相手が信じなかったら。>>続きを読む
開幕早々力の限り男を叩きのめし頭皮が露わになった女は紙幣を破り捨てて鏡でかぶり直した髪を解かして乱れた目元を整えて表題と製作出演。口を閉ざしたまま交わされる視線と顔。ひとつずつ数えながら突っ込む。事あ>>続きを読む
守る者があれば強くなれる。逃げて生き延びろ。戦いの邪魔だ早く行け。ついてくるんじゃねえぞ。これが終わったらさっきの決着つけてやる。今度は抜け駆けさせねえぞ。関係ないけど仲間じゃないか。ここで待ってろ必>>続きを読む
振りかぶって投げることもなく左手の五本指を開いただけで星ひとつ消してしまう。至近距離で受けても涼しい顔してなんなんだ今のは。まずお前から血祭りに上げてやる。手加減ってなんだ。星の爆発くらいで死ぬと思っ>>続きを読む
人間以外の動物に対するような残虐な扱い。屋根を塞がれ光を奪われて身体は老いていく。這う虫に飛びつく。新入りへの定型句。喉を裂かれた死体が転がり鰐を素手で捕まえる。相手の顔を見て話す。そこに定住する。沼>>続きを読む