ひつじさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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ベスト・キッド3/最後の挑戦(1989年製作の映画)

3.0

コブラ会の先生が昔の仲間に泣きついて子供に復習する話なんだけど、やり口がめちゃくちゃ姑息で手が込んでる。復習のために道場を開いたりチンピラを雇ったりお金も時間もたっぷりかけてちょっとした愛憎を感じるほ>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.4

不可思議でキュートな動物たちを可愛がるムツゴロウ的な話。街に逃げ出してヤンチャしてる動物たちを捕まえるまでがピークで、悪そうなやつとの対決は意外とあっさりしてた。次回は動物たちがもう少し活躍するのかな>>続きを読む

メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

3.7

基本はおじいちゃん2人がいちゃいちゃしながら延々と自慢話をしてるんだけど、構成がシステマティックで、モータウンを取り巻く各要素が系統立てて語られている。めちゃくちゃ楽しそうなおじいちゃんたちや当時の名>>続きを読む

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

3.9

父親の仇を打つために女の子が保安官を雇って追いかけるって話なんだけど、女の子の聡明さと保安官の飲んだくれ荒くれ者感の対比が異文化バディ感あって楽しい。おしゃべり保安官の身の上話的なロードムービー味もあ>>続きを読む

モキシー ~私たちのムーブメント~(2021年製作の映画)

3.8

クソみたいな男社会を女子が結託してぶっ壊すって言うベタだけどむちゃくちゃ爽快なストーリー。もちろん男対女っていう単純な構図だけで世の中は語れないので、様々な衝突や誤解は生じるけど、それらが全て解消され>>続きを読む

この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

3.5

おじいちゃんと少女の異文化交流的なロードムービー。アナーキーな西部劇が舞台なので、おじいちゃんが頼りなくて終始ハラハラさせられる。少女を守りながら世界を教えていく感じで始まるのだけど、おじいちゃん側に>>続きを読む

アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.9

電気男っていう最上級のスペクタクルを軸に、父の死の謎とかヤバげな親友とかの重めのエピソードも組み合わせて、恋人とのあれこれも含めて全部盛りな感じ。それぞれのエピソードの因果関係はちょっと強引な気がした>>続きを読む

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.1

古き良きスパイ映画を正統進化させた感じで、新鮮なガジェットとかはないけど、史実を陰謀論と絡めた壮大な物語背景に興奮する。途中の戦争のシーンとか何の映画なのか見失いそうになったけど、終わってみればそれも>>続きを読む

アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

3.6

主要人物が賢くて察しが良くてまるで2回目の人生かのように物語がサクサク進む。見る人も既にお話を知ってる前提なのでその辺りが同調してる感じが面白かった。アクション的にはウェブシューティングの使い方と狭い>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.5

世の中の様々なトピックスをほんの少し大げさにするだけでこんなにも狂った世界になるんだっていうのを改めて見せつけられる。カメラとか編集が荒めでリアリティショーみたいな質感になってるので、すぐそこにあるヤ>>続きを読む

ザ・ハーダー・ゼイ・フォール 報復の荒野(2021年製作の映画)

2.9

黒人がいっぱい出て来て、それに必然性やメッセージ性がないところが今っぽいのかもだけど、ショッピングモールみたいな煌びやかなセットとクールなブラックミュージックも含めて、リアリティを犠牲にして得られるほ>>続きを読む

決算!忠臣蔵(2019年製作の映画)

3.0

終始コントみたいな感じでみんな馬鹿ばっかしなので肩入れはしにくいけど、タイトル通りお金が足りるのかってところに焦点が当てられてて、武士のなんたらみたいなのが強調されてない感じが良かった。討ち入りの作戦>>続きを読む

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)

3.9

善とか悪とかを超えたところで、良心とプライドとへらず口に溢れるロードムービー。登場人物が多い上にみんな髭面で大抵はクソ野郎だけど、主人公2人の関係性に焦点が当てられてて不可思議なバディ感が最高だった。>>続きを読む

スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.4

親友も含めて複数の敵が出てきたり、ダークサイドに落ちたり、恋人との関係がぎくしゃくしたり、様々な問題が物語を複雑に蛇行させるけど、なんやかんやで王道まっしぐらな展開。ヒーローとして残してはいけない遺恨>>続きを読む

ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている(2021年製作の映画)

3.5

映画的な演出は全くなくて、唯一各地のタイトルバックが句読点的な役割を果たしてるくらい。ほとんどただのホームビデオなのに赤裸々でむちゃくちゃエモーショナル。クソ彼氏とのエピソードが曲に昇華されるくだりと>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.6

スリリングで狂気を帯びた逃亡劇だけど、登場人物がみんな冷めていて何かを諦めた感じ。とにかくクール。話が淡々と進むと思ったら急に激しくなったり、詳細を見せたと思ったら重要なシーンは結果だけ見せたり、語り>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.9

西部劇を体現してるような荒くれものが、弟の妻とその息子をいびり倒す的な感じで始まるんだけど、次第に違和感が目につくようになって、最終的にみんなやべーやつってなる。最初は何がしたいのか分からなかったやべ>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.0

予告編で見たキアヌリーブスがサイバーパンク2077のジョニーにしか見えなかったので心配してたけど、ちゃんとネオだったし、適度な分かりにくさと過剰に派手な演出は健在な上に自己批判的な仕掛けも獲得して、め>>続きを読む

マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

3.8

スタイリッシュな2と同じ映画と思えないくらい血と汗と涙の泥臭い物語。勝手にメロドラマをやってる主人公はとりあえず置いておいて、今やれることを精一杯やる人間たちの熱いドラマが楽しめる。圧倒的物量の戦闘シ>>続きを読む

マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.7

派手なのに全く痛くなくて美しい格闘が演舞のように続く。物語の意外性はなかったけど、格闘を眺めてるだけで気持ち良かった。

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

4.0

西部劇ってあんまり馴染みがないのだけど、犯罪風味のロードムービーっていう大好きな感じだった。2組の行方を見守る本筋も意外な展開で良かったけど、馬とか歯ブラシとかストールとかを巡る兄ちゃんのエピソードが>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.5

カット割のリズムとか構図とか物語を離れたところで地味にカッコいい。特にトンネル突入のサーマルエフェクトのところは緊張感も相まって強烈だった。気持ちの良いストーリーではないと分かってはいたけど、少しくら>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

3.9

壮大なドッキリみたいな話なんだけど、演者が上手過ぎるので絶妙に笑えなくって、ホラーみすらある。認知症のおじいちゃんのあやふやな視点が中心なので、今までに無いような物語体験ができる。変わりゆく部屋の様子>>続きを読む

フィンチ(2021年製作の映画)

3.4

父と子のふれあいロードムービーなんだけど、おじいちゃんとロボットと犬って言う組み合わせが世界の終わりな舞台設定を差し置いても可愛くってめちゃくちゃハートウォーミング。ロボットの音と動きが理にかなってて>>続きを読む

モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル(1975年製作の映画)

3.6

逸脱と悪ふざけが度を越してるけど、意外とちゃんとストーリーしてた。当時のイギリスの社会風刺とかもやりつつ今見ても笑える。ヨシヒコがむちゃくちゃ影響受けてそうだけど、40年くらい前なのにこっちの方がやり>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.0

バカでキュートな恋人たちのむちゃくちゃロマンチックなラブストーリー。テクニカルな語り口と幻想的な演出が、ただアートっぽい感じを出すだけじゃなくて物語と的確に同調してる。登場人物が少なくて話もシンプルな>>続きを読む

映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

3.7

奇をてらった演出とか特別な展開とかはなくって、インタビューと当時の映像が時系列に沿って淡々と紡がれている。良いところも良くないところもむき出しのドキュメンタリー。ドラムの人だけサービスでちょっとドラマ>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

3.7

ロンドンで始まって、時空を超えて色んな舞台が出てきて楽しい。バビロニアの感じが壮観だった。エターナルたちも個性豊かで、人物像が丁寧に描かれつつカッコいいアクションも満載って感じだけど、終わってみるとサ>>続きを読む

ビースティ・ボーイズ・ストーリー(2020年製作の映画)

3.8

ライブのようなプレゼンのような面白い演出のドキュメンタリー。笑えるし泣けるしビーズティーズがもっともっと好きになる。MTVアワードのMCAのおじさん登場のくだりが最高。

トータル・リコール(1990年製作の映画)

3.4

手の込んだドッキリみたいな仕掛けが二転三転して襲いかかってきて、ダレずにサクサク進んで気持ちいい。人が死に過ぎるけど、主人公が圧倒的ないかれ野郎で躊躇なく楽しそうに殺すので深刻な感じはなくってコメディ>>続きを読む

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(2021年製作の映画)

3.6

60年代ニューヨークのパワフルかつクソみたいなアートシーンが垣間みれる。スプリットスクリーンでモンタージュ的に組み合わせる感じが当時っぽくもありつつ想像力を掻き立てられて良かった。女性2人が急にヒッピ>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.4

思わせぶりなショットとか唐突なフラッシュフォワードが多用されて、壮大で長尺な予告編みたいだった。予告編なのにシャラメと砂漠の画力だけで2時間以上飽きずに見てられる。物語特有の言葉が説明なし登場する中で>>続きを読む

ドラキュラ(1992年製作の映画)

4.1

甘美な悪夢を見ているような恐ろしくもうっとりとした時間。フェティッシュなクローズアップや囁くような親密な会話にドキドキする。少しずつ眠りが深くなっていくように、演出は過剰になり行動も突飛になっていって>>続きを読む

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.3

ストーリーはシンプルだけど、背景とか詳細の設定が難しすぎる。んでストーリー以外のところがメインな感じ。物語始まってすらいないっていう。街の描写が良かった。

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

3.6

舞台設定とか登場人物は突飛だけど、ストーリーとか主人公たちは割とまともで肩入れしやすかった。ディストピア的な過剰な格差社会だけど、人種とか性別ではなく運で階級が決まるって意味では地球よりましな気がする>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.8

逃げ場のない田舎町でちょっとしたしくじりから始まる犯罪劇って感じなんだけど、もっと深刻で根深いテーマだった。重低音で驚かせつつ徐々に真実に近づいていく緊迫した捜査シーンを経て、視点が変わってからの急展>>続きを読む