レミフィさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

レミフィ

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あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

4.0

息子を探す先々で明らかになること…驚きの展開が待っていて、そして思っていたよりずっと深かった。宗教感や人生観、倫理観も問われ、修道院の人身売買も絡むけど、会話の軽妙さや主人公フィロミナのキャラクターも>>続きを読む

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.0

奴隷制度について真っ向から向き合った作品で、分かってたけど容赦のない残酷さに何度か目を背けてしまった。鞭うちや首吊りをさせられてる側で、そんな姿が見えていないかのように子供の笑い声や淡々とした普段の生>>続きを読む

別離(2011年製作の映画)

4.5

イランの文化・社会情勢に宗教も絡むリアルな展開と人間描写が息苦しくて辛かったけど、計算尽くされた伏線と緊張感ある会話劇に目が離せなかった。皆、自分や守りたいもののため、そして不安や焦りから嘘をついて、>>続きを読む

ソードフィッシュ(2001年製作の映画)

2.0

キャストは豪華だし、序盤のマトリックスっぽいカメラワークの爆破シーンは今でもとてもかっこいい。散りばめられたミスリードにアクション、狂気のジョン・トラボルタ…飽きずに最後まで楽しめた!でもこの映画で印>>続きを読む

ホビット 竜に奪われた王国(2013年製作の映画)

4.5

楽しかった!この世界にまた戻ってこれて嬉しい!に尽きる。ドワーフ達それぞれのらしい見せ場もあるし、ダークさも増し、テンポもよいので、前作で感じた中だるみもなくあっという間。HFR3Dはブレもなく滑らか>>続きを読む

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

4.5

モノクロの詩的な美しさに音楽の使い方、淡々としたロードムービー、でもクスクスと笑わせてくれるユーモア、そして愛すべき頑固ジジイとその家族…好きがたくさん詰まってた。人の醜悪さも温かさも滑稽さもまっすぐ>>続きを読む

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

4.5

マコノヒーとジャレッド・レトーの演技だけでも観る価値ありでオスカー獲得も納得の素晴らしさ。特にレトーはその強さと弱さが時に痛々しくもとても愛しいレイヨンを魅力的に演じてて本当に良かった…!ゲイへの偏見>>続きを読む

キック・アス ジャスティス・フォーエバー(2013年製作の映画)

3.5

ジャスティス・フォーエバー!(泣きながら)楽しかった!アクションシーンやその残虐さとポップで下品でバカっぽさとのギャップが好き。前作のほうが面白かったとは思うけど、今作は親子愛やヒットガールの使命と普>>続きを読む

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.5

バズ・ラーマンの独特な世界観が好きなのだけど、虚飾に彩られたこの映画にとてもあっていたと思う。一途な愛をもって夢と理想に生きたギャツビーの人生は一見華やかだけど、それだけでは生きていけない現実があって>>続きを読む

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)

3.5

思ってたん違う…!というのが最初の感想。
歴代大統領に執事として仕えた黒人の人生の物語かと思いきや、その執事の目線を軸に親と子の確執・夫婦の愛を交えつつ、公民権運動とアメリカの負の部分「人種差別」を真
>>続きを読む

MUD -マッド-(2012年製作の映画)

4.0

少年の成長物語だったりスタンド・バイ・ミーを彷彿とさせる部分は多いけど、それ以上に愛を語る物語だった。愛を信じたい少年は、愛は自分が思ってるより複雑で色んな形があること、理想と現実は違うことを「危険な>>続きを読む

Virginia/ヴァージニア(2011年製作の映画)

2.5

ゴシックな雰囲気や映像の美しさはたまらない。でも内容が…。私はこの夢と現在が交錯して次第に混然としていくファンタジーな世界についていけなかった。でも「きっとコッポラさん、エルちゃんの作品を撮りたかった>>続きを読む

愛、アムール(2012年製作の映画)

3.5

ああ、ハネケだなあと。淡々と進むなかで、見せつけられる生々しさ。まだ見たくない現実がしんどいし、ずっしりとくるし、観終わった後の感情をうまくまとめられない。でも、間違いなくお互いのことを心から思いやっ>>続きを読む

エージェント:ライアン(2014年製作の映画)

3.0

映画のなかの言葉通り「率直に、はっきりと、短く」まとめ上げられてて面白かった。もう少し深く描いてほしかった部分もあるけど、裏の裏を疑う必要もなく素直に楽しんだ。アクションシーンはハラハラしたしね!>>続きを読む

ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

4.0

この2人の天才レーサーも知らないし、えふわん?佐藤琢磨?程度だけどとても楽しめた。自分の生き方を貫く「プライド」と全く異なる価値観をもつ2人が罵り合いながらも次第に認め合うようになる熱い「友情」に胸が>>続きを読む

恋するリベラーチェ(2013年製作の映画)

3.5

「華やかな生活にみえて実は孤独」ってよくあるストーリーだけれど、この作品はそんな既存の作品とも全然違って…なんかもう色々と絶句wでも主演2人の熱演とその愛に最後はまさかの涙ですよ…!シリアスさとのバラ>>続きを読む

クラウド アトラス(2012年製作の映画)

4.0

異なる時代の異なる6つの物語がいったりきたりするから複雑そうにみえるけど、すんなりと入りこめた。全ては繋がってないようでちゃんと繋がってる。壮大!いつも隣にいる大切な人が、ずっと昔から、そしてこの先の>>続きを読む

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

4.0

オスカーで外国語映画賞を受賞した作品だけど良い作品は何年たっても本当に色あせないね…!晩餐会の準備あたりからがとても良くて、美味しそうな料理とそれを食べる人々のシーンだけでこんなに幸せな気分になれるな>>続きを読む

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

4.5

人種差別がテーマだけど重くなくてユーモアもたっぷり。テンポよくストーリーは進むけど様々な場面から差別を突き付けられ色々と考えさせられた。でも決して説教くさくなく、それ以上に彼女たちの強さと絆、人種を超>>続きを読む

少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

3.0

ジャンルは決してホラーじゃないけど、これはホラー!子育てホラー!赤を基調とした色彩と音楽が不安と緊張を煽ってくる。エズラ・ミラーの不気味な少年っぷりが素晴らしくて、エヴァがどこかでふと思う「子供なんて>>続きを読む

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

4.0

静かな余韻がいつまでも残るけれどただただ胸が痛かった。
どちらに感情移入するかで感じ方は異なってくるだろうけど、私は「2人の世界」を作りたかったライアンに感情移入してしまって哀愁漂う背中や彼の歌がとて
>>続きを読む

キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

4.5

この緊迫感と臨場感は映画館でみたからこそかも。トム・ハンクスと海賊4人の名演もあって、息つくひまなくストーリーの行方を見守った。だから終盤は手に汗にぎる緊張感がこちらにも伝染。海賊をただの悪とするんじ>>続きを読む

ザ・イースト(2013年製作の映画)

4.0

潜入捜査の緊迫感半端ない!それぞれの組織の価値観や、主人公の彼女の任務と正義の狭間での苦しみ、次第に変化する心情をみていると、正義や倫理とは何なのか?善と悪とは?をこっちにも突きつけられているよう。>>続きを読む

天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.5

自信過剰でアツイ変人少年マックスがキュートすぎた。突っ走りすぎの初恋、その相手が親友の母親、三角関係に、それによる大人げない嫌がらせ…こうやってあげてみるといろいろめんどくさいのに、ひたすらポップで幸>>続きを読む

ヒース・レジャーの恋のからさわぎ(1999年製作の映画)

4.0

THE 王道な青春ラブコメ。展開がよめてもいいじゃないの楽しさと胸キュンさ♡アイラービューベイベー♪ってヒースが歌い出すシーンが大好きだ!ヒース・レジャーもジョセフ・ゴードン=レヴィットも若くてかわい>>続きを読む

アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

4.0

騙し騙されなストーリー展開と揃ってはまり役の俳優たちの演技合戦に私も最後は騙されて。でもそれが心地よかった。笑えてどんでん返しなだけでなく、ちゃんと人間ドラマだったのも良い驚き。あとみんなして髪型にこ>>続きを読む

メイジーの瞳(2012年製作の映画)

4.5

かわいくてほろ苦くて…でもとても愛おしい。メイジーの視線に寄り添って描かれる新しい家族のかたち。
「みんなが好きでただ一緒にいたい、でもできない」そんな大人の身勝手な事情も子供ながらにちゃんとわかって
>>続きを読む

アイム・ソー・エキサイテッド!(2013年製作の映画)

2.5

濃密すぎw下ネタ下ネタ下ネタそしてドラッグ混ぜたお酒にゲイのみなさん…出てくる人もストーリーも強烈。エキサイトしすぎな中でも「人間の欲望」をきっちり描いてるのはすごい。オープニングエンディングのポップ>>続きを読む

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

4.0

ミステリーであり老人の切ない恋物語でもあり…結末は純粋に驚いた。散りばめられた細かい伏線やその回収具合が素晴らしかったし、全編に漂うミステリアスな雰囲気がたまらない!ハッピーエンドととるかバッドエンド>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.0

「栄光と転落」をお金とドラッグと酒と女が乱れ飛ぶ中で一気にテンポよく描くクレイジーでお祭りのような映画だった。
冒頭からきわどいシーンとFワードの連続でその下品さも含めて笑えたし、一転演説シーンは引き
>>続きを読む

人生はノー・リターン ~僕とオカン、涙の3000マイル~(2012年製作の映画)

3.0

主演がこの2人なので母と息子のロードムービーといってもユーモアたっぷり。邦題はくっそダサいし、バーブラ演じるオカンの勢いに圧倒されたりイライラしたりもするけど、笑えて最後はじんわり泣けてしまった。オカ>>続きを読む

テイク・ディス・ワルツ(2011年製作の映画)

4.0

ミシェルがチャーミング!優しい旦那がいながら他の男性に心惹かれるってありがちだけど、自分のした選択のその後までちゃんと描いてるのがいい!ファッションもインテリアもカラフルでかわいくて甘いんだけど、ミシ>>続きを読む

ヒア アフター(2010年製作の映画)

3.0

形は違えどそれぞれ死に向き合った3人の孤独が切なくて胸が痛かったけど、そこから見出される「生」には希望があって救われた。パリ、アメリカ、ロンドンで進んでいく物語が交錯していくとこからは目が離せなくなっ>>続きを読む

人生万歳!(2009年製作の映画)

4.0

ウディ・アレンの撮るNYが好き。くっそめんどくさい中年男の毒舌やどこか変なキャストたちの会話のテンポが良くて面白かった。こんな展開でいいの!?っていうストーリーだけど、結局最後はキャストたちも観てる私>>続きを読む

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

4.0

クリストファー・プラマー演じる父親の残された人生を楽しもうとする姿勢がすごく素敵。いくつになっても人生を楽しみたいし、自分に正直に生きたい!別れは悲しいけど、でも人はまた誰かと出会うことで救われること>>続きを読む

オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)

2.0

Driveを想像していっちゃいけません…!過剰なまでの極彩色と音楽に酔ったというか…観てる間、常に不安と興奮がぐるぐるしてた。暴力と狂気がうず巻く混沌とした世界についていけなくて、バンコクの路上にぽつ>>続きを読む