レミフィさんの映画レビュー・感想・評価

レミフィ

レミフィ

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ブルックリン(2015年製作の映画)

4.0

アイルランドからアメリカへ、新天地を求めて海を渡った女性の物語。不安げな少女が美しく成長していくのをそっと見守っていた感じ。自分の人生を自分で「選択」して切り開いていく彼女のしなやかさに釘付けになった>>続きを読む

イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所(2014年製作の映画)

3.5

等身大の少女をクロエちゃんが好演し、とても可愛かった。クロエ演じるミアが直面する厳しい「現実」と家族の愛情や親友との絆、恋人との関係といった「過去の幸せな日々」。この対比がミアが直面している生と死の選>>続きを読む

ミュータント・タートルズ(2014年製作の映画)

3.0

そんなに期待せずに軽い気持ちで見はじめたら、とても面白かった。
わかりやすい明快なストーリーに加えて、笑える要素あり、家族の絆に温かい気持ちになるシーンありと盛りだくさん。そして何よりアクションシーン
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ディオールと私(2014年製作の映画)

4.0

オートクチュールの世界に魅了された。
華やかな世界に生きる人たちによる、美しいものを生み出すまでの過酷な制作の裏側。そこには凄まじい努力、葛藤、重圧、そして情熱があった。とても上質なドキュメンタリー!
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.5

昨今の映画界を痛烈に批判したり皮肉ったり、最後の最後まで辛辣でブラックユーモアに満ちていて…とても自由な映画。
面白かった?ってきかれたら、うまく答えられないような気がするけれど、全編ワンカットの長回
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.5

「Stay weird,Stay different.」
この作品の脚本家グレアム・ムーアのアカデミー賞でのスピーチにあるこのフレーズを何度も思い出した。
3つの時代を行ったりきたりするなかで徐々に明
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

4.5

エディ!!
ファンの贔屓目なしにエディのとてもチャーミングで、瑞々しく繊細な演技に魅了された。ALSを発症し、手から始まって徐々に身体が思うように動かせなく過程やその内面の表現はもちろんだけど、喋るこ
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.5

心地よい音楽と音楽への愛に満ちた作品で、なんだかちょっと元気になって映画館を出た。恋人に裏切られたソングライターと落ち目のプロデューサーが音楽を通して出会い、立ち直っていく…よくある話といわれればその>>続きを読む

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.0

淡々と描かれるのだけど、なんとも表現できない不穏さや重苦しい緊張感があった。それを煽る間や音の使い方が抜群。この不穏な空気の中で描かれるのは、兄弟と師弟の絆、名声と孤独、そして何よりも愛されたい、レス>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.5

重苦しい緊張感と緊迫感、クリスが標的を狙う時に観ているこっちにも伝わってくるかのような息づかい、思わず息を詰めてしまうようなシーンの連続…ずっと肩に力が入っていたし、最後に私はすっかり打ちのめされて、>>続きを読む

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

4.0

シュールで面白い作品って好き。ニュージーランドで暮らすヴァンパイアの日常を追ったモキュメンタリーってとこからもう最高で。くすくす笑える終始ゆるいコメディなんだけど、ヴァンパイアの定義なんかはちゃんとし>>続きを読む

トラッシュ!-この街が輝く日まで-(2014年製作の映画)

4.0

生き生きとした子供たちがとても印象的。ごみ捨て場で暮らし働く子供たちの純粋な「正しいことをしたい」気持ちと勇気が蔓延する警察の汚職と腐敗を暴いていく。実は社会派?ハートフルな作品?と思いきや、スピード>>続きを読む

ショート・ターム(2013年製作の映画)

4.5

誰だって誰かに愛されたいし、誰かを愛したい。虐待等で心に傷をもった10代の子供達の保護施設が舞台だし、重たいテーマでもあるけれど、それでも美しくて切なくて温かい…とても素晴らしい作品だった…!傷ついた>>続きを読む

嗤う分身(2013年製作の映画)

3.0

冴えない自分の前に狡猾で優秀なもう1人の自分があらわれて何もかも奪っていく…この異世界観は好き嫌いがわかれそう。ただででさえ独特な世界観なのに、どこか古めかしくて光と影が印象的な映像、さらには日本歌謡>>続きを読む

天才スピヴェット(2013年製作の映画)

4.5

ぜひぜひ3D鑑賞をおすすめ!考えていることや発明品を3Dにするっていうのも面白いし、飛び出す絵本の中にいるみたい。家族愛と再生、1人でアメリカ大陸横断という冒険とロードムービー、素敵な映像美…たくさん>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

3.5

2作まとめてのレビュー。予告なんかでも色情狂だとかエロだとか過激な面ばかり強調されがちだったけど、とても哲学的で真面目な映画でもあると思った。かつてコメディというか笑える要素もあるのだから面白い!8章>>続きを読む

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.5

田舎という閉鎖的な場所での危うい人間関係、洗脳、そしてやりきれない孤独…息の詰まる緊張感があった。暴力的なのにどこかとても美しくて、でもその美しさがまた静かなる狂気を感じて。ドランの繊細さのなかに内に>>続きを読む

崖っぷちの男(2011年製作の映画)

3.5

良くも悪くも王道なサスペンス。テンポ良く進むし分かりやすいストーリーなので、何も考えずにドキドキしながら楽しんだ。もちろん、都合良すぎるだろー!と突っ込みたくなるし、正直なところ脚本も雑だと思うけど、>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.0

フランシス!愛しいあなたに出会えて良かったです。彼女になりたいとも思わないし、時々イライラしちゃうのに、それでも愛しいフランシス。なりたい自分に近づけないもどかしさや、周りから取り残されてしまうような>>続きを読む

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.5

タイムトラベル?SFっぽいラブストーリー?ってスルーしなくてほんとに良かった。レイチェル・マクアダムスがとにかくかわいい。主人公ティムがタイムトラベルの発想の転換へ至る過程にはかなりグッときた。タイム>>続きを読む

31年目の夫婦げんか(2012年製作の映画)

3.0

ケイの好きな人に触れていたい&触れられていたいっていうのは何歳になっても変わらない気持ち。自分たちの関係を見つめ直していく過程をじっくり描いているのが良いのだけれど、なかなか生々しくて、この2人は自分>>続きを読む

アップサイドダウン 重力の恋人(2012年製作の映画)

3.0

貧困層の下の世界と富裕層の上の世界。この真逆の引力が働く双子惑星を舞台に下の世界の少年アダムが上の世界の少女エデンに恋をするSFファンタジーなロミオとジュリエット。世界観はとっても面白いのに、ラブスト>>続きを読む

17歳のエンディングノート(2012年製作の映画)

4.0

17歳の少女の難病ものときいて、感動して!さあ泣いて!な演出だと嫌だなと思っていたけど、甘すぎず過剰すぎず、そしてとてもかわいくて切ないラブストーリーでもありとても良かった。大泣きしてしまったけれど。>>続きを読む

バスケットボール・ダイアリーズ(1995年製作の映画)

3.5

バスケットボールに夢中になる若者の青春映画だと思ったら…!クスリ、ダメ、ゼッタイ!の映画だった。軽い気持ち、一瞬の快楽、忘れたい友人の死…いつのまにかクスリから抜け出せなくなって堕ちていく若者の姿は衝>>続きを読む

ある過去の行方(2013年製作の映画)

4.0

別離も素晴らしかったけど、今作もちょっとした歯車のズレを複雑に繊細に描いた作品だった。さりげない淡々とした日常生活にあるちょっとしたすれ違いやそれによる後悔、感情のズレ…どれも些細なことなのに、複雑に>>続きを読む

コッホ先生と僕らの革命(2011年製作の映画)

4.0

子供たちが誰かや何かに出会って、今までとは違う世界、友情、フェアプレーや思いやりを学び、時には壁にぶつかりつつも成長していく。よくあるストーリーではあるのだけど、それがドイツサッカーの父であるコッホと>>続きを読む

ワン チャンス(2013年製作の映画)

3.5

サクセスストーリーってわかってみていても、様々な苦労を乗り越えてチャンスを掴んでいく姿にはグッときた。展開が少し早足に感じてもう少し深く描いて欲しかったなっていうところはあるけど、ポール・ポッツ本人が>>続きを読む

LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)

4.0

レゴムービーねぇ…って舐めててすみませんでしたー(土下座)って気分。レゴの世界の表現がすごくって、海やシャワーや爆発までもすべてレゴブロック、これだけでも興奮してしまった。ストーリーはとにかくテンポよ>>続きを読む

スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

2.0

「ここではないどこかへ行きたい」少女たちの空虚さというか退廃的な雰囲気にネオンカラーを散りばめた映像がぴったり。冒頭のビキニのおねーちゃんと、それに群がる男たち、ガチャガチャした音楽、ここまではとって>>続きを読む

チキンとプラム 〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜(2011年製作の映画)

3.5

大事なバイオリンを妻に壊されて、自殺を決意した天才音楽家ナセル・アリの最期の八日間…って暗く重い作品かと思ったら切ないのに笑える、そして最後はジーンと胸に残る映画だった。彼の人生の走馬灯と美しく切ない>>続きを読む

ウォルト・ディズニーの約束(2013年製作の映画)

4.0

大好きな映画の1つ「メリーポピンズ」にこんな想いが込められていたなんて…!
「メリーポピンズ」の制作過程と同時に描かれるトラヴァース夫人の幼少期…この彼女が1番幸せでそして1番辛い記憶が少しずつ明らか
>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

3.5

空想大好きな地味な主人公が大切な写真のネガを探しに冒険の旅に出る…良い意味で現実感がないストーリーに引き込まれた。訪れる先の雄大な自然は文句なく美しく、ちょこちょこ挟んでくる小ネタには笑った!旅を通し>>続きを読む

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