「好き」という感情の不確かさやあやうさが身に染みて伝わってくる。
おにぎり美味しそうだった。
三組の話それぞれひとつずつとっても一本の映画になりそうなほどの物語の重厚感。綾野剛と宮崎あおいと森山未來の演技が素晴らしかった。
エリカが今夜はブギーバックを口ずさみながら恭也のマンションを後にするシーンの可愛いさったらない。
BGMの選曲も素晴らしかった。
良多はいわゆるダメ男なんだけど、良多のことを鼻で笑える男なんてこの世界に何人いるんだろう。
全て分かった上で「あんた達はもうおわりなの?」と聞かざるを得ないおばあちゃんの気持ちを思うとやりきれなかっ>>続きを読む
教会はあらゆる手を使って妨害してくるぞと煽った割にはこれといった困難はなく、トントン拍子に物語は進んでいくので拍子抜けしたけど、それは実話を元にしているが故のことだろうし、過度に物語性を欲してる自分が>>続きを読む
ラストが格好良すぎて鳥肌。
そりゃ単純には終わらないよなあと。
文句無しの傑作。
はやみねかおるの夢水清志郎シリーズで、夢水清志郎が言っていた「事件を解決するだけなら探偵でもできるけど、事件を幸せに解決できるのは名探偵しかいない」(うろ覚えだけど確かこんな感じ…)という台詞を思い出>>続きを読む
周りをたゆたう不穏に気付かず無垢に人を信じる七海の姿はとても危うく、とても美しかった。
お伽話を見ているかのような浮遊感が心地良い。
何故か無性に一人暮らしがしたくなった。
この世界観にずっと浸っていたい。できれば浸るだけじゃなくて生きてみたい。観終わった後に頭のネジが一本外れた感覚に陥る。映画を観終わった後の余韻はすぐ凪いでしまうけど、その僅かな間だけでもこの余韻に浸れ>>続きを読む
窪田正孝のアクションが最高に格好良く、東出昌大のヘタレっぷりが最高に可愛かった。
荒廃した世界の在り方が、現実的にあり得そうだなと思える範囲なのが良い。