太田光監督作「泊ったら最後」目当てで。こんなペンションは嫌だという体。ゲイ役でキスする田中と口数少なく不気味な光代社長。
相変わらず、毒にも薬にもならないが。利他的に振舞っていればいつかは自分にも帰ってくるということ。
三上博史のキャスティングは明らかに歴史修正主義的である(かと言って、菅田将暉が良いとも思えないが。個人的には柄本佑とか若いころの中井貴一)。国柱会に入信していた件はスルーで割とヌルめ。
遺体写真家の仕事が興味深く、いっそハンガリー版「おくりびと」でも良かったなと思ったり。
ほとんど棒読みに近い演技だが、なんだかそれが寺の静謐さと調和している。突然の切れの良いドロップキックに笑う。
フリースクール以上の深いつながりなんて必要ないと思っていた自分は少数派なのだと思い知らされた。
強盗がやってきたスーパーに津波プラスサメな集団密室劇。ほどほどにグロで、犬が笑える。
若山富三郎デビュー作。蛇がナメクジに弱いのは、昔のジャンケンは蛇、蛙、ナメクジだったからと他人の感想で見たが、それでも解せない。モノクロなせいか「怪竜大決戦」より生き物のクオリティは高い気がするが、今>>続きを読む
人魚は存在することが前提となっていて、あくまで本筋は人魚島での火薬製造と謀反からの名古屋城攻撃。
映画にするまでもない、自分にとっては身近な話。弱者男性だのこどおじだのと呼ばれる層が全員観に行けば大ヒットするだろうが、わざわざ金払ってまで己の人生直視したいかと問われると微妙。主人公が精神を病んでい>>続きを読む
再見。セル画は特に時代感出る。夏の日差し眩しい街並みや雑踏最高。
放送当時は熱心に見てたが、なんか今見ると水戸黄門や旗本退屈男や若様侍捕物帖の様な大衆へのガス抜き娯楽作のように見えてしまって悲しい。警視庁長官の会見にフリーの記者も出席し、自由に質問してる時点で、ああ>>続きを読む
牛魔王の形態変化に、没後、手塚の仕事机の中から発見されたメタモルフォーゼなフェチ絵を想起。
再見。ミュージカルは気恥ずかしいが、旅パートはカメラアングルバキバキに決まっていて良い。
トットちゃんと比べるといかにもな文科省推薦アニメの域を出ない。疎開先の青森でそろばんできないのに農協に勤めたりする個々のエピソードはそこそこ面白いが。
一国への核攻撃やビーム、ミサイル、乱れ撃ち。最終的に倦怠期カップルたちの惚気に着地するのが凄まじい。お祭り感あり、期待以上に満足。
ミュージカルと本筋が全くかみ合わないと思っていたが、この年の9月までGHQからチャンバラ禁止令が出されていたらしく苦肉の策だったらしい(公開は1月)。どうみても怪しいアラカンがなぜ女にモテるのか分から>>続きを読む
大友柳太朗版は初かも。豪快で野蛮だがすぐ騙される憎めない丹下左膳。百万両の壺ならぬ、百万両の香炉。
再見。怪獣も話もチープなのは初見の印象と変わらず。宇宙空間で間の抜けた主題歌BGMが流れていたり、月面基地で檜風呂に入ったりするのは好きだが。
石井輝男デビュー作。足の不自由な妹の手術費用のため、ボクシング世界チャンピオンを目指す宇津井健。あまり似合ってない。
宮崎ますみの他に五十嵐いづみが出てきて嬉しい。漫画的にワイヤーで飛ばされたり、プレス機で車一台お釈迦にしてる。
よくあるネイティブ・アメリカンと砦を守る騎兵隊モノかと思ったら、気が狂ったサドで腰抜けで空威張りの大佐(ジョン・ミルズ)と彼に異様に忠実な曹長(アーネスト・ボーグナイン)のマッチョイズムに圧倒される一>>続きを読む
大映末期を支えた江波杏子主演シリーズ第一作。藤純子の緋牡丹博徒より前だったのか。ズブの素人でないヒロインが昔気質の渡世人(川津祐介)と義理人情よりも実利を優先する新興ヤクザ(渡辺文雄)と戦うという話の>>続きを読む
マキ上田の高校時代のバレー部監督役に俳優時代の岡田裕介。かなり臭い芝居。
暴走族との絡みや月光仮面の下り等、作家性が出てる箇所がことごとく邪魔な気がしたが、ケセラセラがすべてを優しく包み込む。
思春期にセカチューや恋空に触れた世代が制作側に回る時代になったのかと思いながら感慨深く見ていたら、原作者が主演の小松菜奈と同じ難病で、死後映画化されたことを知り、なんとなく申し訳ない気持ちになる。話ベ>>続きを読む
甲高い声と仰々しい演技の萬屋錦之介にうんざり。神格化されているがぶっ飛び具合もイマイチなので話もあまり面白くない。法華経以外(念仏や禅)を認めないから、民衆や武士から迫害されまくる。政治と宗教が今以上>>続きを読む
小児マヒの子の葬式から駆け出した後の商店街でのシークエンスが本当にグロテスクでクラクラ。戦前の上流階級の暮らしを映像で知ることが出来た意味でも(あのガス?のトースターなんて初めて見た)面白かった。