美醜にまつわる古典的な題材をどう調理するのかと思ったら、露悪を超越した過剰。ホラー作品リスペクト山盛りで腹一杯。こちらはただ観ているだけなのに物凄く疲れた。おそらく監督は体力があり、良く言えば粘り強く>>続きを読む
「mono」の上田麗奈ボイスから連想して未見の劇場版を。まさかの年の差ババア百合。夏休みアニメ映画永遠に見ていたい。人生の走馬灯こういうので良い。
他人の悪夢を忠実に映像化するとこんなになりそう。前半のサイコな実録モノを取調べ以降、脈絡なく裏切る展開も。
オリガルヒの馬鹿息子探しに行くあたりから好き。降りしきる雪の別れも詩的。
男性版「おらおらでひとりいぐも」といった趣。あちらは過去の可能性に思い巡らしつつも淡々と生活する話だったが、今作はどうせだったら劇的に死にたいという願望が様々な形で描かれる。平々凡々と死んでゆくのが皮>>続きを読む
刻なんぞ見えんでいい。今の世に必要なのは綺麗事を宣う独善的な輩より、部下を思いやれる余裕のある上司だよ。腹黒そうだけど変節しないでほしいなあ。
ステイサムと戦わせるには詐欺グループは役不足と思ったが、稼いだ汚い金を資金に当選した現職女性大統領なんて人物がさらっと出てきて面白かった。
ユダヤ人差別やTVやらせ批判がメインではなく、あくまで個人の良心の話を淡々と。三谷幸喜が翻案したのも頷ける。コロンボっぽいから。煽るマスコミもそれを楽しむ大衆も同罪という、無難なオチ。
仕事とプライベート両立出来ない問題は時代的なものじゃなくて当人の生き方の問題。
ニヒルで薄情な菅田将暉が漫画みたいなキャラと展開に呑まれ、人間性を回復する話かと思ったら、奥平大兼と一緒にそのまま別世界へ行ってしまい、笑う。何だこれ。原点回帰な貧乏臭さも、吹っ切れたというか、開き直>>続きを読む
どっかで無理しながら己を誤魔化し続けるうちにどんどん本音が出てきて狂う(正常に)なってゆく、いつもの黒沢清。言いたいことを全て閉じ込めたかのような、大量の空き缶入ったゴミ袋をガラガラさせるの発明。
異国に渡った日本人の活躍でも、浪曲とジャズの融合でもないみたいでわけ分からん。チャップリンの真似するショーケン。
良い夏休み田舎すこしふしぎ映画。
絵の制作背景まで必要なのか。説明無しで女の長い黒髪塗りたくったようなあの絵がバンと出るから良いのだろうに。
人種差別をモチーフにした映画をこの国で制作するのだったら、為政者や国家権力の他に市井の人々からの迫害や自警団の虐殺が無いと嘘だと思う。それだとまんま「デビルマン」になりそうだが。群像劇にするには尺も足>>続きを読む
実写ドラマ版を劇場版に編集してるそうなので、まあロボ以外に予算割けないのは理解できる。合体してからのコックピット内バストアップは戦闘のテンポ悪くなる。
マカオロケもしてるらしいが京都撮影所でのオープンセット多め。機関銃でシメる鶴田浩二。
アフターファイブ(死語)を楽しむ総務のお荷物である中山美穂と伊藤智恵理が、ペレストロイカ期ソ連宇宙飛行士のミスによって副社長と社長になってしまうコメディ。セスナからパラシュート降下する出鱈目さがバブリ>>続きを読む
宇宙人捕獲女への製作者の優しさに泣きそうになる。
空中消防隊パイロットと航空管制官の男女関係に「ゴースト/ニューヨークの幻」足したような話だと思ったが、「ゴースト」は今作の翌年公開だった。1943年の「ジョーと呼ばれた男」(脚本はダルトン・トランボ)>>続きを読む
青い海・白い砂浜と広大で過酷な湿地帯が共存するフロリダ舞台のアメリカ海軍と先住民の戦い。映画製作には欠かせない音響素材である「ウィルヘルムの叫び」が最初に使用された作品らしい。水中撮影も良き。
ありきたりなスポコン設定をかなぐり捨て、特訓シーンなぞ軽く流し、ボウリング賭博から入るの最高に変。
体育会系のノリは苦手だが、馬鹿馬鹿しくも楽しく過ごせる友人(この場合は仲間か)がいることは良いことだ。
大牧場主(ウォルター・ヒューストン、遺作)と最愛の娘(バーバラ・スタンウィック)の愛憎劇、というか西部劇版「風と共に去りぬ」みたいな凄まじい話。