ならず者でありながら、義理人情に篤いカーク・ダグラスが仁侠。映画自体は「荒野の決闘」の方が好み。
イキってボコボコにされたりサソリに刺され、寝込んだりするマーロン・ブランド(ムチムチ)。手前に人物の顔置いて、奥行きのある画。
マキノ雅弘で片岡千恵蔵主演の「清水港」再映画化。大川橋蔵が勤王派の武士(桂小五郎のスパイ)。前半コミカル、後半シリアス仁侠。
昔見たかも。実話。虐待でなくても多重人格になるのか。ハル・ベリーの猫なで声演じ分けより精神科医(ステラン・スカルスガルド。役者一家)の地に足ついた誠実さに惹かれる。
原作だともうひと捻りあって面白いのだが、無垢なる人造人間による女性の解放という、一番やりたかったであろうテーマがぼやけるので省かれたのだろう。それでもあくまでも男性主導の女性物語という気がする(それを>>続きを読む
「世の人々は物語に明確な結末を求めすぎ、現実はもっと曖昧模糊としたまま死ぬまで猜疑心に取り憑かれるじゃないか」がコンセプトだとしたら一理ある。
グレンダイザーと敵の手に落ちたグレートマジンガーが対決。
これを絶賛する三島由紀夫のことはよく分からないが、死神ばりに周囲に死を振りまく鶴田浩二は面白い。
リベラル層の中で成功出来ず、ラップが好きでギャングスタないかにもな黒人にもなれない主人公。結局家族の話になるのも逃げのような気も。
犯行の動機が後出しなので、犯人捜しの作劇は割とどうでもよさそう。冒頭のブラックフライデー暴動と人間生きたまま丸焼きで元が取れる。
この時代老人ホームなんて無いだろうから、在宅介護が当たり前だったのだろう(同年公開作に「東京物語」、「晩春」は49年だ)。滝沢修が物分かりのいい老人なので、特にドロドロせずに終わる。
昭和40年代に田舎でハワイだフラダンスやろうという発想がすごい。ストリップと同一視されてるし。夕張に行った蒼井優の親友のその後を想う。
黒人家庭で、息子が父親を性的に虐待しているのが絶妙な匙加減。ギャグとシリアス、ホラーの塩梅は初期作から変わっていない。オチが尻すぼみなところも。
太田光監督作「泊ったら最後」目当てで。こんなペンションは嫌だという体。ゲイ役でキスする田中と口数少なく不気味な光代社長。
相変わらず、毒にも薬にもならないが。利他的に振舞っていればいつかは自分にも帰ってくるということ。
三上博史のキャスティングは明らかに歴史修正主義的である(かと言って、菅田将暉が良いとも思えないが。個人的には柄本佑とか若いころの中井貴一)。国柱会に入信していた件はスルーで割とヌルめ。
遺体写真家の仕事が興味深く、いっそハンガリー版「おくりびと」でも良かったなと思ったり。
ほとんど棒読みに近い演技だが、なんだかそれが寺の静謐さと調和している。突然の切れの良いドロップキックに笑う。
フリースクール以上の深いつながりなんて必要ないと思っていた自分は少数派なのだと思い知らされた。
強盗がやってきたスーパーに津波プラスサメな集団密室劇。ほどほどにグロで、犬が笑える。
若山富三郎デビュー作。蛇がナメクジに弱いのは、昔のジャンケンは蛇、蛙、ナメクジだったからと他人の感想で見たが、それでも解せない。モノクロなせいか「怪竜大決戦」より生き物のクオリティは高い気がするが、今>>続きを読む
人魚は存在することが前提となっていて、あくまで本筋は人魚島での火薬製造と謀反からの名古屋城攻撃。
映画にするまでもない、自分にとっては身近な話。弱者男性だのこどおじだのと呼ばれる層が全員観に行けば大ヒットするだろうが、わざわざ金払ってまで己の人生直視したいかと問われると微妙。主人公が精神を病んでい>>続きを読む
再見。セル画は特に時代感出る。夏の日差し眩しい街並みや雑踏最高。
放送当時は熱心に見てたが、なんか今見ると水戸黄門や旗本退屈男や若様侍捕物帖の様な大衆へのガス抜き娯楽作のように見えてしまって悲しい。警視庁長官の会見にフリーの記者も出席し、自由に質問してる時点で、ああ>>続きを読む