原作未読。大正ロマン風+能力者モノ。ロケーションが安っぽくなく世界観に貢献していた(京都、奈良、三重、滋賀等)。やっぱり昔の建物は国が買い取ったりして残していかないと駄目だよな。
せわしない映画で鑑賞後、脳が疲れたので菓子パン食べたら楽になった。無数にある可能性としての宇宙の中から、アジア系移民がアメリカに住むことを肯定する、当たり障りのない上手い映画だとは思う。
映画の力を妄信していないのが意外だった。観客の側からは監督の内面に迫ることは不可能なのかもしれない。高校卒業パーティーの映画上映で本当の自分よりも美しく撮られたジョックスが困惑して泣き出してしまうシー>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ライダーの威を借りた監督に自主製作映画見せつけられた気分。なにも他作品とのクロスオーバー匂わせたり、石ノ森章太郎のコミカライズをなぞるだけが作品の良さに繋がるとはどうしても思えず。森山未來もイナズマン>>続きを読む
建築家志望のマイケル・ウォードの人生はこれからだが、限界中年女性であるオリヴィア・コールマンの人生は映画の力を以ってしてもどうにもならないのが何だか現実的で可笑しかった。映画は必ずしも観客を助け、人生>>続きを読む
一人の振る舞いが周囲の人間に良い・悪い関係無く影響を与える話が好きだ。「横道世之介」、「桐島、部活やめるってよ」、「佐々木、イン、マイマイン」と兄弟姉妹の映画。工藤遥の運動神経。
コカインをコソ泥した元軍人2人を主役にしたほうが面白くなりそう。警官殺し+組織の内部に汚職警官がいるので銃をガンガン撃ってくる。細身のスーツ姿で知的に見える殺人課の刑事チャドウィック・ボーズマンは格好>>続きを読む
イギリス上流階級の生活を捨て、アラビアの地で砂漠に魅せられ、旅した成果がイラクとヨルダンの国境線になったガートルード・ベルの生涯。後に政治家になったそうだが、今作は旅行家時代のことを描いたひたすら砂漠>>続きを読む
若尾文子より中村鴈治郎のほうが主演っぽい。ラブコメというより人情ドラマ。良い意味で軽い。
ぼくの考えた最強の「雨に唄えば」かと思いきや、「雨に唄えば」販促映画だった。負けてやんの。いっそケネス・アンガー「ハリウッド・バビロン」を忠実に映像化すればよかったのでは。最も悪趣味なのは象の排泄物や>>続きを読む
基本的に「総理と呼ばないで」と似たような作りだが、同じ支持率最低総理でもこちらは一度記憶を失わないと真人間になれない分、より一層後退してると言えるかもしれない。まあ現実は創作を越えているが。息子役の濱>>続きを読む
重すぎない96時間モノ。人身売買組織のボスであるキム・ソンオが目玉ぎょろぎょろしながらコミカルな演技してた。
日本では逆立ちしても作れない映画。公判で聴覚障害の被害者が微かに聞こえる音楽に合わせ手を挙げるシーンが印象的。
なんかテンポがまったりしていて和む。構成から来る余裕が画面に反映されているわけでなく、ゆったりとした古典のリズム。
エンタメ寄りだったり、ご当地映画してないフォーマットに沿った王道青春映画。父親や祖父があったかもしれない人生を語って、主人公に後悔しない人生を選択しろとそれとなく促すのが良かった。
最近鶴田浩二の仁侠映画いくつかつまみ食いしていたせいでつい、比較してしまったが、陰惨で容赦の無い内容にドン引いてしまう。血糊も過剰だし、役者も苦しみながら惨たらしい顔のまま死ぬ。渡哲也も初めは血の気が>>続きを読む
花火見物する屋形船の交差も、花魁の化粧道具の多さも、過剰でなく、あくまで自然に画面の豊かさに貢献してる。話はまあ、風俗怖いとしか。楽しかった思い出にホクホクした顔でご飯食べる片岡千恵蔵に和む。
日常あるある。わざわざ映画にするまでもない。ビニールから頭だけ外に出すスキンヘッド親父。
ここぞとばかりに朗々と歌う寿司屋の北島三郎。舞台が築地の魚河岸なので、小揚や網元たちが普段使い慣れたマグロ引っ張る鉤付きの棒やトロ箱重ねて運ぶ台車で戦うのが面白い。
めちゃめちゃ面白いかはさておき、捻くれない王道も撮るんだと、日本公開から9年後にようやく知った(今更過ぎる)。
二丁拳銃のノオミ・ラパスも、白髪ベリショのトニ・コレットも格好良かった。目立ちすぎな気もするが。
何かを成すには残された時間も、才能も無い。このまま時間を浪費し朽ちてゆくだけの人生。対岸の、恐らくここ以上に悲惨なことになってるであろう本土が余計、ブレンダン・グリーソンの心情を閉塞感のある辛気臭いも>>続きを読む
加藤泰が初めて撮った任侠映画。基本フォーマットは既に完成されている入門編といった趣(侠客と女郎の結ばれない恋)。アラカンを刺し殺す汐路章の顔ドアップ。鶴田浩二に岡山土産の桃を渡す富司純子。プロデューサ>>続きを読む
5作あるシリーズの2作目。北海道の開拓村を舞台にした西部劇風。八木正生の音楽もモリコーネっぽい。ライフル片手に常に笑顔な藤純子。アイヌをネイティブアメリカンに見立てるのは無理があるのでは。
欲に目がくらんだ男たちの殺し合いなのが変で面白い。でも少し昔話的というか分かりやすく教訓めいてるところが子供向けなのかも。
DV彼氏を殺したら自分が父親に成り代わる展開が少し面白い。でも殺人してるから後は結局ありがちな展開。主演も兼ねてる監督は泉谷しげるをシャープにした感じ。
添い寝屋的な、もっと露骨に言えばデリヘル的な職業表現をしたいがためにわざわざ回りくどく表現するフランス人の捻くれ具合。
獲物を狩る者の目にも、全てを諦めてしまっているような虚無的な目にも見える岸井ゆきのの表情が見事。耳が聞こえない(コミュニケーションが取れない)ことは雑音を無視してボクシングに集中できるという前向きな表>>続きを読む