えのきさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

えのき

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硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

3.5

完全なフィクションだと思って見ていたが、米留経験があり合理的な考えを持った栗原中将(渡辺謙)と、乗馬金メダル保持者の西中将(伊原剛志)はモデルとなる人物がいたようだ。

島民を早々と疎開させ、犠牲者を
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地上より永遠に(1953年製作の映画)

3.0

有名な波打ち際でのキスシーンから直球のラブストーリーだと思っていたら、『真珠湾攻撃』のキーワードで引っかかったので見てみることに。

ハワイに駐在する軍人2人の恋愛模様も描かれるが、メインは軍隊の理不
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トラ・トラ・トラ!(1970年製作の映画)

3.5

真珠湾攻撃を日米双方の視点から描いた作品。

日米合作とは言え配給はアメリカ。日本=加害者、アメリカ=被害者的な視点だろうと思っていたら予想は見事に裏切られた。日米パートはそれぞれの国で作られたようで
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聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-(2011年製作の映画)

3.0

三船敏郎版(1968)を見た勢いで鑑賞。

誰よりも戦争に反対していた軍人であり、良き家庭人でもあった、と現代人の価値観にマッチさせた山本五十六像のように感じました。

連合艦隊司令長官 山本五十六(1968年製作の映画)

4.0

戦争映画なのにオープニングがコメディ調で驚く。渡し船で逆立ちは流石に創作だと思うけど、そこでグッと心を掴まれた。

東宝8・15シリーズ第2作目。
第1作目の緊迫感溢れ、反戦的なメッセージも大いに感じ
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日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

3.0

岡本喜八版を見てからの鑑賞。

鈴木内閣の組閣から始まるので、全くのリメイクではなく違った切り口だと期待したけど、その切り口が散漫に感じ、特に引き込まれる所なく終わってしまった。

山崎努の鈴木貫太郎
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.0

題名がずっと気になっていた作品。2015年版はリメイクだったことを知りオリジナルから見てみることに。

一度始めてしまった戦争を終えることの難しさ。

ポツダム宣言受諾は決まっているのに知らずに飛び立
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最後の忠臣蔵(2010年製作の映画)

3.8

周囲からどんなに罵られようとも秘密を守り、約束を果たす。孫左(役所広司)の大石内蔵助への忠義には泣けました。

残念だったのは可音(桜庭ななみ)が育ててくれた孫左に対して恋心という設定。父親のように慕
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バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

3.0

アメリカをはめた男というよりアメリカに利用された男という気がしたのは途中寝落ちしたせい?巻き戻して見ようとまでは思えず…

テンポよくどんどん場面が切り替わります。さすがトムの映画は予算も桁違いなので
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峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

3.8

公開初日、ようやく原作を読み終え興奮冷めやらぬまま劇場へ。
本作は継之助の若き日の遊学や藩政改革の功績には触れず、北越戦争直前から始まります。限られた上映時間ですからそこに絞ったのはよかったと思います
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トップガン(1986年製作の映画)

3.5

『マーベリック』に感動!からの再鑑賞、のつもりが途中はたと気付いた。あれ⁈これ見てなかった。あの頃に青春を過ごした者としては当然見ていたつもりでした。『愛と青春の旅立ち』と混同していたのか。何とも恥ず>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.2

トムクルーズのトムクルーズによるトムクルーズのための映画でしたね。後半はまさに"Mission Impossible"です。

前作から30年余り経ったんだなと実感させるストーリーには胸が熱くなりまし
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炎上(1958年製作の映画)

3.0

久しぶりに『金閣寺』を読んだ勢いで鑑賞。
原作と比較してしまう悪い癖が出て、なかなかフラットな気持ちで見られませんでした。違った切り口の映画もそれはそれとして楽しめたらよかったのですが…

自宅鑑賞だ
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山桜(2008年製作の映画)

3.0

想い合う男女+悪代官成敗という安定の藤沢節。遠回りしちゃった野江さんと手塚さんに幸あれと願う。あれ⁈そういうことじゃないのか…

山桜、紅葉、雪景色、干し大根、ちまきと季節の移ろいが美しい。

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

3.8

午前十時の映画祭を見逃してしまったのでDVD鑑賞。いつかはスクリーンで黒澤作品見たい!

農民の凸凹コンビ、忠義で腕の立つ侍、気の強い姫君とそれぞれのキャラが立っていて楽しめる作品でした。

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

3.0

午前十時の映画祭。
レトロなのか近未来なのか何とも不思議な世界観。
主人公がドリームガールを救うべく奔走するという本筋には入り込めなかったけど、設定やギャグは面白かった。結末もいい。

リバー・フェニ
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関ヶ原(2017年製作の映画)

3.0

『燃えよ剣』を見た勢いで再鑑賞。
初見ではイマイチでしたが、私の知識不足もあるかと思いその後原作も読んでみました。原作はめちゃくちゃ面白かったです。

本作も『燃えよ剣』同様にスピード感を持って展開し
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

4.0

久しぶりの劇場鑑賞。
やっぱり大きなスクリーンはいいなと思える迫力ある作品でした(グロいシーンは辛かったけど)。歴史なので結末がどうなるか分かっているのに、特に池田屋事件なんてハラハラしてしまいました
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天国は待ってくれる(1943年製作の映画)

3.5

オープニングの地獄の受付での軽妙なやり取りが秀逸。モテ男の武勇伝を聞かされるのかと思いきや、一途さも持ち合わせた幸せな主人公でした。気楽に楽しく見られました。

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.0

おー!これがかの有名なレクター博士か!
確かにすべて見透かされているようで不気味。クラリスとの心理戦がやはり一番の見所だと思う。しかし、博士があまりに非現実的な動きをするとちょっと興醒めしてしまうので
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花のあと(2009年製作の映画)

2.8

前半はアイドル恋愛時代劇みたいな、見ているこちらが恥ずかしくなるような雰囲気。ずっとこの調子かと不安になったが、後半は予想外の展開でまぁまぁ面白くなった。甲本雅裕がいい味出していた。

残念ながら若い
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フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

3.0

ファンタジー要素強めで、まさに夢のようなお話。野球に興味がないため途中2回寝落ちしてしまったけど、ちゃんと巻き戻して見てよかったと思える『終わり良ければ全て良し』な映画でした。

2021年8月、ヤン
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(1954年製作の映画)

3.0

音楽を含め全編に漂う物哀しさは好きですが、名シーンと言われるラストに、それまでのザンパノの行いを受容できる程のものを感じませんでした。

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.5

娘の結婚話がメインの一見何気ないホームドラマのようだけど、主人公平山(笠智衆)に関わる人々の生き方がユーモアと悲哀のバランス絶妙に描かれている。

中でも印象に残るのは平山が偶然再会した戦争中の部下(
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長屋紳士録(1947年製作の映画)

4.0

クスッと笑えてホロッとくる人情話。
温かさと切なさが共存していて好きな作品。おたねさん(飯田蝶子)の坊やへの心情の変化にも自然と共感できる。長屋の住人や、きく女(吉川光子)との下町らしい軽妙なやりとり
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.2

小説『キネマの神様』を読んで久しぶりに見たくなった。20数年ぶりの鑑賞。

サントラも好きで一時期よく聞いていた。あのバイオリンの音色を聞くとやはり胸が踊る。トトとアルフレードの友情にとても感動したこ
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酔いどれ天使(1948年製作の映画)

4.3

若き日の三船敏郎目当てに見たら、意外にも志村喬演じる町医者の人間味溢れるキャラクターに填まってしまった。気が短くて発する言葉にはいちいち毒気があるが、心根は優しい飲んだくれ。
「人間に一番大事な薬は理
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天外者(2020年製作の映画)

2.5

五代友厚が高い志と並外れた行動力を持った人物であることは分かったが、結局何をしたのかはよく分からず(台詞で成し遂げたことを羅列する程度)。遊女とのエピソードに時間を割き過ぎて全体のバランスが悪く、唐突>>続きを読む

散り椿(2018年製作の映画)

2.5

相関関係が分かりづらく、展開も間延びして退屈に感じた。豪華なキャストが勿体ない。

岡田くんの風貌は三船敏郎に寄せていたのか、だんだん似てきてラストは「あばよ」と言うんじゃないかと密かに期待してしまっ
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雨あがる(1999年製作の映画)

3.0

心が洗われるような作品だけど、ちょっと道徳的過ぎた。
美しい緑と三船史郎の大根ぶりが印象に残る。

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

フェレイラ(リーアム・ニーソン)が登場してからの信仰とは何かと観る側に突き付けてくる感じがすごい。

さらっと終わってしまう終盤のロドリゴ(ガーフィールド)の心情を知りたい。辛くなりそうで躊躇していた
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.5

予告編を見てこの設定面白そう!と思った時がマックスだったかも。だいたい想像がつく展開で無難なラブストーリーに落ち着いたけど音楽のおかげか最後まで楽しめた。エド・シーランはカメオ出演程度かと思っていたら>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

3.0


人間のダークな部分を描いた作品が好きなので主題や構成はよかったが、大仰な演技やなんちゃってボレロみたいな音楽に気を取られ過ぎて入り込めなかった。
ラストは信じるに足るのかと考えるとまた面白い。

理由なき反抗(1955年製作の映画)

3.0

ジャケットで始まり、ジャケットで終わる。心優しきジム(ジェームス・ディーン)。

一応それぞれに理由ある反抗。それはわかるとして、気持ちの切り替えが早過ぎるジュディ(ナタリー・ウッド)と、同い年ぐらい
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東京暮色(1957年製作の映画)

3.5

不幸なことが起こったり、明らかになっていくのにずっと淡々としている。そのせいか同情したり、共鳴したりもなく最後まで淡々と見てしまった。

本筋とは直接関係なさそうな人物のやり取り(麻雀下手なおじさん、
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