紫亭京太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

紫亭京太郎

紫亭京太郎

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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

5.0

ビジネスパーソンなら登場人物のうちの誰かに必ず共感できアンディを応援せずにはいられなくなるオシャレでキュートでシビアでハートウォーミングなお仕着せがましくない若者成長物語の傑作!
今世紀の自己ベストム
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ゾンビ・ストリッパーズ(2008年製作の映画)

3.0

ストリッパー達がこぞってゾンビになりたがる姿に女性の飽くなき“美”に対する欲望の深さを知ると同時に男のただただリビドーを追い求めて止まないアホバカマヌケぶりに失笑が隠せない人間の生態を赤裸々に描く王道>>続きを読む

バスケット・ケース(1982年製作の映画)

3.0

結合双生児として産まれるも無理やりメチャクチャに切り離された兄弟の復讐譚は兄弟愛を謳う切なく物悲しい佳作!
でもB級(*≧∀≦*)

悪魔の毒々モンスター(1984年製作の映画)

3.5

メチャクチャなイジメによって廃液に落とされ無惨な醜い姿のモンスターに変身してしまった主人公は人間の心は失っておらず街の悪党どもを懲らしめるヒーローとなる超B級ホラーは悲惨な状況から救いだした盲目の美女>>続きを読む

アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

1.5

結構映画好きな大学の先輩の下宿で一緒に観ていたら先輩が怒りだした逸品!
トマトが人間を襲うという身の毛もよだつ恐怖をチープ過ぎる特撮で撮りあげた感動の小作!(「大作」の反意となる京太郎語)

プラン9・フロム・アウター・スペース(1959年製作の映画)

1.0

地球を無茶苦茶にせんとしている人類に対して警告を与えに来た善良な(はず)の宇宙人が、警告を聞き入れられず“墓荒らし”に転じる展開に脱帽!
彼らは、地球よりもはるかに進んだテクノロジーを持っている(はず
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死霊の盆踊り(1965年製作の映画)

1.0

今は昔。レンタルビデオで一緒に観ていた会社の先輩が真剣に怒りだした曰く付きの異色ホラー!強烈過ぎるインパクトにもう一度観たい観たい観たい観たいと思い続けて遂に劇場で鑑賞♪
思っていた以上につまらなくて
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

5.0

まさかこれが“パート4”になろうとは露知らず、父親に連れられて大スクリーンで観た時の興奮は今でも鮮明に記憶しているスペースオペラの金字塔!

七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

世界中の映画製作者に衝撃と影響を与えた、日本映画界の至宝!
映画に興味を持ったなら必見の一作♪

夢みるように眠りたい(1986年製作の映画)

5.0

林海象のセンスが閃光を放つ、鮮烈なるデビュー作にして、黒澤明を押し退けて自分史上邦画最高傑作に君臨する、ファンタジーにしてミステリーのモノクロサイレントムービー!

日曜日が待ち遠しい!(1982年製作の映画)

5.0

自分の“映画好き”導火線に火をつけると同時に、フランス映画の魅力を教えてくれた、名匠フランソワ・トリュフォーの遺作にして、フランス映画自分史上最高傑作!

スティング(1973年製作の映画)

5.0

ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの二大名優による共演が素晴らしいのはもちろん、騙される楽しさ満開で痛快な後味スッキリでスカッと爽やかなストーリー展開に、手本としたい粋なファッションに軽快な>>続きを読む

白い暴動(2019年製作の映画)

3.0

経済停滞が続く1970年代のイギリスに蔓延した移民排斥と人種差別の気運に敢然と異を唱えて立ち上がった芸術家たちがロックと結びついて対抗したRARの活動のあり方は昨今の世界情勢にも合致するもの。「移民は>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

北欧の奥地で周囲から隔離された山里のコミュニティに90年に一度行われる祭に部外者が参加することの意味がじわるフォークホラー。白夜の明るさと咲き誇る花々の美しさと牧歌的な風景から産み出される恐怖が斬新な>>続きを読む

世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ(2018年製作の映画)

3.0

テレビでその生きざまがカッコいいことを知ったホセ・ムヒカの今を映しながら彼の人生を振り返る彼の人となりそのままの優しいドキュメンタリー。
彼を見て「吾唯足知」を思い出した。

子どもたちをよろしく(2019年製作の映画)

3.5

度々報道される凄惨なイジメによって自殺する青少年たちの実情について自殺に至るまでの背景と“風景”をリアルに生々しく描き心がざわつかずにはいられない救われない物語。誰もが皆この“現実”をしっかり脳裏に焼>>続きを読む

人間の時間(2018年製作の映画)

2.5

様々な人間模様を載せてクルージングの旅に出る退役軍艦を幻想的な極限状態の世界に放り込み人間という動物が本能を剥き出す様を猟奇的かつ生々しく描いた自分史上最もダークなファンタジー。揺れるアダムが情けなさ>>続きを読む

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.5

幼くして発揮したステージパフォーマンスの天賦の才が大人達による金儲けの欲望の濁流に飲み込まれてそのまま翻弄され続ければ47歳で精魂尽き果ててしまうのも必定。最期の地となったイギリスでようやく彼女の寂し>>続きを読む

さよならテレビ(2019年製作の映画)

4.0

あるがままを見せているようでいてその実「テレビとして成立」させることに囚われ続けているように思える「セシウムさん」騒動をやらかした東海テレビ報道局の1年7ヶ月を追い騒動が残した影の大きさと制作現場の実>>続きを読む

ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.5

ウォール街の金融マンを相手に贅を謳歌していたダンサー達が「リーマンショック」により一瞬にして落ちたドン底から抜け出そうと世界的な不況を産み出したにも関わらず誰も罰せられることなく富を得続ける男達から金>>続きを読む

ロバマン(2019年製作の映画)

2.5

定年を過ぎてラジオ番組への投稿に生き甲斐を見出だしている冴えないジジィが宇宙人から仲間と間違えられて特殊な力を身につけて「ロバマン」となり普段不満に思っていた悪を懲らしめるという寂しい高齢者の妄想の如>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.5

ケイラの告白に絶大な権力者による女性への最大級のセクハラは父親による女児への性的虐待と同じであることを知る。権力を笠に着て相手の尊厳を踏みにじる人間には震える程の怒りがこみ上げてくる。それでもその後に>>続きを読む

アントラム 史上最も呪われた映画(2018年製作の映画)

3.0

最初の上映館が火事で死者が出たのをはじめ上映を企画したプロデューサー達が次々死んで“呪われた映画”としてカルトに人気を博した「アントラム」のフィルムが発見されたので注意書きを付けて期間限定で公開された>>続きを読む

阪神タイガース THE MOVIE 猛虎神話集(2020年製作の映画)

1.5

「神話集」という割には近年の話題に偏り過ぎな上に江夏のシーズン最多奪三振記録における正真正銘の“神話”に触れることがないのは中途半端というより内容に不足あり。
初代ミスタータイガース藤村富美男はもとよ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.5

死臭が漂ってきそうな風景と少々の傷なら痛みに鈍感でありそうなアドレナリンの出方と平穏の中で不意に襲ってくる死の恐怖と極限状態を生き延びることができる強運と。ワンカットの映像がまるで戦場に放り込まれたか>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

したたかに生きようとするも自分達の存在を蔑まれ疎まれた瞬間に人間としての尊厳から沸き起こる怒りの暴発は誰にも止められない。相手の存在を消したくなる衝動は理解できるが全編日本人には無いメンタリティーでは>>続きを読む

侍の名のもとに 野球日本代表 侍ジャパンの800日(2020年製作の映画)

3.0

稲葉の代表監督就任から「プレミア12」優勝までを追ったプロ野球ファンなら押さえておきたいドキュメンタリー。己の野球好きを思い知らされる程泣けたと同時に阪神の選手が一人もいないことへの半端無い寂寥感…

前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

3.5

長引く経済停滞の中かつての華々しい実績で培われた技術力やノウハウを実践で活かしにくい状況下で視点を変えて自社のチカラをパブリシティとして有効活用して社内活性化に結びつけた実話はベテラン社会人の胸を打つ>>続きを読む

水と砂糖のように(2016年製作の映画)

2.5

名撮影監督としてヨーロッパ映画賞撮影賞にその名を残すカルロ・ディ・パルマの功績を名匠・名優・映画関係者達が愛を込めて称えるハートウォーミングなドキュメンタリー。15歳からルキノ・ビスコンティ作品への参>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

名誉欲に駆られた記者と失点挽回に必死の捜査官のタッグによる“与太話”に胸くそ悪い展開も真の正義感に立つ弁護士の活躍が救い。記者はジャーナリズムに目覚めた分マシだがどこまでも保身に走り続ける“公務員”捜>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.5

大企業幹部の社長へのアピールが派手で嫌らしくあればある程そしてそのくだらない社内の“政争”を乗り越えたからこその友情に胸が熱くなりラストの衝撃が破壊力を増す。ル・マン唯一制覇のアメ車を産み出した男たち>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.0

長年マフィアの腕利き殺し屋として暗躍してきた男が振り返る人生をレジェンド級ハリウッド名優陣を配して名匠が描く洋画版“大河ドラマ”は流石見応え十分!それでも重厚さがやや薄めなのはネット配信中心ということ>>続きを読む

シグナル100(2020年製作の映画)

3.5

ある行動をとると自殺するという催眠術を担任教師からかけられた36名の高校生が繰り広げる命を懸けたエグいサバイバルゲーム。生き残りをかけてあの手この手に挑むが決して「バトル・ロワイアル」な展開ではないこ>>続きを読む

犬鳴村(2020年製作の映画)

3.0

福岡にある実際の都市伝説をもとに夢か現か現か夢か幽玄の世界をさ迷う霊感を持つ女性臨床心理士が自身の持つ特殊能力のために巻き込まれるホラーな日常。どうしようもない一族が持つ過去の因縁が家族の中に眠ってい>>続きを読む

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.5

何人殺したか分からない余罪の規模が不明な稀代の殺人鬼に最も近いところにいながら殺されずに“生き残った”女性が抱え続けた葛藤が重過ぎて苦し過ぎてエグ過ぎる。彼女と一緒に観客も解放されるラストで謎は解けて>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

5.0

自分史上三池崇史監督作最高傑作!且窪田正孝主演作最高傑作!バイオレンス封印なワケがない“三池節”振り切り全開のハイテンションバイオレンスエンターテインメント♪反社上等!不条理上等!にもかかわらずラスト>>続きを読む