こまちさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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アナと雪の女王(2013年製作の映画)

3.5

最初から最後まで飽きることなく楽しめた。画面が壮麗で美しいというのもあるが、アナやエルサによる歌もとてもすてきだった。オラフはとってもチャーミングだし。
天真爛漫なアナと、魔法の力のために自らを抑圧す
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蜘蛛女のキス(1985年製作の映画)

4.1

様々な解釈が可能で、面白い映画だった。
”蜘蛛女のキス”は何を暗示するのか?私は蜘蛛女=モリーナだと思ったけれど、一緒に見た人は蜘蛛女=ヴァレンティンだといっていた。どちらの解釈も可能で、面白い。
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用心棒(1961年製作の映画)

4.0

とても良い娯楽映画。110分間飽きることなく楽しめた。
これまでに見た「七人の侍」や「羅生門」では、三船敏郎は粗野で破天荒な役を演じていたのでそのようなイメージを持っていたけれど、今回は自身の哲学に生
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.0

1500円払ってみる価値があった。むしろ映画館で見てこそ本当に楽しめる映画だと思う。
宇宙空間で、たった一人で危機的な状況に陥ることの恐ろしさといったらはかり知れない。絶望の淵に追いやられたライアンが
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白痴(1951年製作の映画)

3.6

ドストエフスキーと黒澤明はその世界観に共通するものがある気がする。なので白痴はぜひとも見ねばならぬと思っていた。
しかしいざ見てみると、既にストーリーを知っているからかものすごく眠くなる映画だった。前
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ジェーン・エア(2011年製作の映画)

3.1

舞台は19世紀イギリス。「プライドと偏見」なんかもそうだが、当時の貴族たちの不足ない暮らしぶりを覗き見て、おしゃれな現実逃避をするという感じ。
19世紀のシャーロット・ブロンテが原作ということだが、ス
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羅生門(1950年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

すごく面白かった。
同じ一つの事件なのに、3人の当事者たちは少しずつ異なる供述をする。皆、少しずつ自分に都合の良いように脚色して話す。しかし事実は実に無様なものだ。
杣売りの偽善を下人が指摘するのも人
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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.4

まず前提となっていることが有り得ないし、設定に無理があると思うところがいくつかあった。でも全篇を通して流れる音楽や空気は物悲しく、美しかった。最初から最後まで「死の予感」があるからだと思う。設定は有り>>続きを読む

E.T. 20周年アニバーサリー特別版(2002年製作の映画)

3.2

E.T.のあの有名なテーマが流れ、自転車で空を飛ぶシーンはわくわくする。
色々ツッコミどころは多かったけれど、楽しめた。ドリュー・バリモアが妹役で出ているのに驚いたけれど、結構良い演技でびっくりした。
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.1

ひたすら金と女と薬を愛するだめな男の話だった。下品な人がお金をもっても下品なことしかできないということだろうか・・・。
長いし、下品だし、疲れるし、虚しい気持ちになる。
でも何となく見ちゃうのはディカ
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。運転手の子どものために三千万払うか苦悩する権藤の姿が良かった。
終盤犯人の竹内が麻薬街に入るシーンはまるで地獄絵図で、「天国と地獄」というタイトルを強く思わせた。天国も地獄もこの世に隣り合
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.2

面白かった。長いけれど、冗長さを感じさせない。
七人の侍それぞれに個性があって面白い。久蔵かっこいい。
菊千代が他の侍たちに向って「百姓をこんなふうにしたのは誰だ」と怒鳴るシーンはとても迫力があった。
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.3

高校時代独特の、閉鎖的な空間で人間関係が絡まってる感じがよくわかった。青春の香りが匂い立つようだった。
だれかをすきとか、自分は人より優れているとか、劣っているとか。日本中ほとんど全ての人が経験したこ
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危険なメソッド(2011年製作の映画)

3.0

キーラ・ナイトレイの精神病患者の演技には目を見張るものがあった。きれいな人が、「きれいじゃない姿」を見せることができるというのはすごいなと思った。
フロイトとユング、そしてザビーナの交流から決別までを
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

2.0

よく「いい映画だ」と聞くので観てみたが、見事に期待外れだった。

明らかに採算のとれないおしゃれ食堂をわざわざフィンランドで経営すること、仲が良いのにいつまでも丁寧語で話し続ける女性3人、何も努力しな
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大脱出(2013年製作の映画)

1.5

汗と筋肉と銃撃で全てを解決する映画。何も考えずにアメリカン・ハッピーエンドを期待することができた。
しかし映画とはいえ人が殴られるたり切られたり水責めされたりするシーンは見るに堪えない・・・。

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

トルナトーレ監督ということで期待して見に行ったけれど、すごく後味の悪い映画だった。ヴァジールはあんな仕打ちを受けるような人ではないはず・・・。
しかしやるせない気持ちで悶々と映画について振り返って考え
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ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)

4.2

アーレントやハイデガーについてもっと予備知識を持って見ればよかった。文系大学生として情けない。
最後の大学での演説のシーンがすごく格好良かった。もう一度見たい。

永遠の僕たち(2011年製作の映画)

2.7

トラウマを抱えた少年と難病の少女の切ないラブストーリーで、それ以上でもそれ以下でもない。
劇中の音楽は良かった。
特攻隊とか切腹とか、美化して使われている気がしてあまりすきになれなかった。
加瀬亮が帰
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ベッカムに恋して(2002年製作の映画)

3.7

期待以上に良い映画だった。
見ていて気持ちがよかった。

君を想って海をゆく(2009年製作の映画)

4.6

やりきれない。全体を通してやるせなさが底流に感じられた。恋人に会うために海を渡ろうとするビラルの姿に胸を締め付けられるだけでなく、そのビラルを応援する中年のシモンの心情にも切なくなる。
クルド人がこん
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ミツコ感覚(2011年製作の映画)

3.1

不思議な空気感をもつ映画だった。
登場人物たちの会話はとてもリアルで、しかしどこかおかしくてひきつけられた。主人公のミツコ役の初音映莉子はとてもきれいで、こんな人になりたいなぁと思った。
しかし何より
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終戦のエンペラー(2012年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

興味深いテーマだったし、面白かった。天皇に戦争責任はあったのか、というセンシティブな問題を上手に扱い、まとめていたと思う。「責任があったかは定かではない、しかし終結に大きく貢献した」という結論。
マッ
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ローン・レンジャー(2013年製作の映画)

2.0

ディズニーなのに残酷な描写が多くて気になった。汗の臭いがしそうなアメリカ男ばっかりで、あんまり、見ていて楽しくなかった。窮地に陥る主人公がどんな風に切り抜けるのか、それを知るためだけに見たような気がす>>続きを読む

風立ちぬ(2013年製作の映画)

4.9

ジブリらしからぬ、渋い日本映画だと思った。ゼロ戦を作った人物が主人公ということだったけれど、戦闘機を作ることへの苦悩がほとんど描かれていないのは気になったけど。
関東大震災の描写にはアニメならではのも
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SHORT PEACE ショート・ピース(2013年製作の映画)

3.1

日本をテーマにした短編アニメ集で、テンポよく話が進むので飽きずに楽しめた。火要鎮がいちばんすき。着物や女性がきれいだった。
「武器よさらば」は大友克洋らしさがすごくあって、単純に「すげー」と思った。廃
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ハングオーバー!!! 最後の反省会(2013年製作の映画)

3.7

1,2と違って、酔っ払って失った前の晩の記憶を取り戻す、という謎解き要素がなかったのが残念だった。
コメディとしては面白かった。アランの空気の読めなさも健在。
チャウってどう考えても悪いやつなのに捕ま
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ギャッツビー邸で開かれるパーティの豪華さには目を奪われた。しかし1920年代のいわゆる”古き良きアメリカ”のはずなのに、流れる音楽はとても現代的なのが気になった。
語り手のニックは作家志望であったとい
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オペラ座の怪人(2004年製作の映画)

3.6

冒頭、壊れたシャンデリアが復元していくのと同時に画面に色が戻り、有名な「オペラ座の怪人「」のテーマが流れるシーンは格好良い。
仮面舞踏会のシーンも豪華で楽しかった。

二流小説家 シリアリスト(2013年製作の映画)

1.0

ひどかった。全然面白くなかった。
原作は面白かったのかもしれないけど、映画にするときにそれを損なってしまったのだろうという感じ。

ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(2011年製作の映画)

3.2

前作よりダークだった。
相変わらずフィルがかっこいい。
バンコク行ってみたくなった。

アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

4.0

とてもよかった。適度にテンポよく進み、長い作品であるにも関わらず飽きさせない。戦闘のシーンが少なかったけれど、それは戦局ではなくローレンスの葛藤に焦点があてられていたからだと思う。
前半の、ロレンスが
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アンナ・カレーニナ(2012年製作の映画)

3.6

舞台仕掛けの演出が多用されていて、わかりにくかった。演出過剰だったと思う。
でも、言葉以外で表そうという試みが多くて面白かった。アンナとヴロンスキーが恋に落ちるシーンとか。面白かった。
キーラ・ナイト
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戦場にかける橋(1957年製作の映画)

3.0

虚しさが残る。無能な日本軍と有能な米英軍という対比も不快に感じてしまった。
ニコルソン大佐を特にすきになれなかった。”誇り高い英国人”に陶酔しているとしか思えなかった。斉藤大佐の心理とか、もう少し丁寧
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二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

2.9

アメリカ製作のドキュメンタリーというだけあって、撮り方が外国人っぽいなぁというものが多かった。外国の人がとらえる日本ってこんな感じか。こんな風に、日本をとらえたいのだろうと思った。
鮨職人の手を離れた
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ナイト&デイ(2010年製作の映画)

1.0

トム・クルーズとキャメロン・ディアスが共演している、というだけの映画。何も面白くなかった・・・。
バカバカしくて、何も考えないで済むという点ではよかったかもしれない。
主役の2人のキャラクターが、どち
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