maomeiさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

悔しいけど上手いなぁ。88分が2.5時間位に感じられるような、ワンシチュエーションの閉塞感。それが最後のとってもしんどいカタルシスに繋がっていく過程、うーん好きだなぁ。

通話の音だけで進行する物語、
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アクアマン(2018年製作の映画)

3.8

頭から尻尾まで豪快で大味なエンタメ感半端なくて最高に楽しかった。モモアマン〜!!こっち向いて〜!!!(そしてあのキメ顔である)海の生き物アッセンブルの大海洋アトラクション。ん??ワイスピかな??

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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.8

誰もが知る実話だけど寓話的な、喪失と再生の物語だったように思えた。台詞よりも音で訴えてくる感情。チャゼルはごずりんの瞳に語らせるのも本当上手いよなぁ。長尺ながら静と動のバランスが良い。パニックムービー>>続きを読む

ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー​(2019年製作の映画)

3.5

ジェイク〜 もう少しエグいスプラッタ系かと思ったら、少し風刺めいたサスペンス?ホラー? ナイトクローラーみを期待し過ぎた感はあるけど、やっぱりジェイクは演技が上手い。どちらかと言うと古典的なホ>>続きを読む

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.8

逞しくて美しくて強い。強烈な向かい風にも真正面から立ち向かう。何てファンタスティック! トランスジェンダーの姿を、うわべだけさらっと綺麗に描くのではなく、差別や偏見に曝され心無い言葉を吐かれる現実まで>>続きを読む

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.6

実話エピソードはよく知らなかったものの、純粋にエマ・ストーンの魅力とスティーブ・カレルの狂気っぷり(褒めてる)が心地よかった。ここ最近ジェンダー論、特に女性側への支持に対する描き方が(多くなってきたか>>続きを読む

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.7

ドラゴ…(涙声)つくづく自分がこのタイプに弱いと分かっていながらドラゴ…

前作クリードとはまた違ったタイプの良さ。前作より一層父アポロとクリードの関係に直接的スポットを当てながら、サイドストーリー
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.9

シャマランどうしてくれるんだ…最後ポロポロ泣いてしまったじゃないか…。マカヴォイ勢、の私にとっては、多重人格の演技(と今回の結末)だけで胸に込み上げる想いがあった。けれどこんなに素敵な三部作の結びを用>>続きを読む

メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.7

お目当てのコリンもウィショーくんも大変良かったのですが、エミリーブラントが目の保養過ぎて完全に萌え枠でした… 眼精疲労に効くぞ。基本ミュージカル映画に対する評価甘めの私、推しが歌って踊ってくれるだけ>>続きを読む

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.4

ほんとウディアレン、中年女性のイタさを妙なリアル感持って描いてくるよね最近…ますます磨きがかかってないだろうか。ケイト・ウィンスレットの演技がお見事。若い女子とのギャップの描き方が絶妙すぎて、見ていて>>続きを読む

ポーラー 狙われた暗殺者(2019年製作の映画)

3.8

定年間際のスーパー暗殺者(マッツ)vs雇用主と邪悪な軍団 みたいな構図に、過去の古傷…みたいなストーリーだけど、マッツの規定プログラムを効率良く思い切り摂取できる変態的な快作。頑張って耐えた腹筋も全裸>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.9

モノクロの映像で映し出される、あるメキシコの家族の風景。監督の自伝的作品らしく、当時の政治情勢や格差社会、そして時代を反映しての家族感をしっかりと感じさせる。見せ方としての派手さもなく、言葉で語るわけ>>続きを読む

ニンジャバットマン(2018年製作の映画)

3.5

アニメほとんど観ないけど、フォロワさんらのおススメで鑑賞。脚本が劇団☆新感線の人なんですね。思っていたよりヌルヌル動く、最近のアニメは平面画って感じがしないなぁと思う。ジョーカーが信長、みたいな戦国オ>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.9

面白かった!いや怖かったけどね? だってそういう方向に振ってくると思ってなかったから。鑑賞後の高揚感はゲット・アウトを観た後に似てる。意識して怖がらせに来てない怖さ、好きだよ。ガブリエルバーン様が唯一>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.1

とても好きな空気感。なるほど、言葉は要らない記憶の物語。

シーツ姿の幽霊、ただ佇んでるだけなのに感情が伝わってきて愛しかった。表情は見えないのに、喜怒哀楽を感じさせるゴースト。少しコミカルにも見えて
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.5

うー…やっぱりそうなっちゃうのねぇ。1作目のわくわく魔法生物ランド&変態級の生物愛スキャマンダーが大好きだったから…。

誰かがハリポタ全国統一模試って言ってたけど、たしかにハリポタシリーズのあれこれ
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.8

1作目で心をブチ抜かれ、待ちに待った2作目でしたがこれはまたこれで!また違った良さで好き!修羅場の種類がまた違う気がしたけど、テイラー・シェリダンのドライでハードな世界観、男たちのチーム感、硬質なかっ>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.9

私は好き!Queenの世代でもなく特にファンという訳でもない、世間一般的な知識とメジャー曲は知ってるレベルの層だったけど。映画だからできる伝記モノの良さがあって、クライマックスへ駆け上がる自然な気持ち>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.9

一体なにを見せられたんだというレベルの可愛さと愛しさしかなかった。ダーティーなやつ想像したらど根性ガエルがでてきてびっくりしたけど、私は大好きです。

トムハ演じるエディとヴェノムの関係性がまさにど根
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リグレッション(2015年製作の映画)

3.6

エマ・ワトソンなのに、なかなか全国公開しづらい要素とマニアックさを持ちながら、アメナーバル監督らしさもあって良かったように思う。そして(追い詰められて)輝くイーサン・ホーク!!! いやはやなんでこうも>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

4.0

あぁ良かった。2018年最後の一本、この作品を選んで本当に良かった。

小さな町でひとり、静かに日々のルーティンを繰り返す老人。身体の老いを感じ、いつかは待ち受ける死をどう受け容れるか…という人間誰し
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.9

行き場のない怒り、そして無常感。爆弾テロで夫と子供を失った女性の戦いは、あまりにもやるせなさに満ちていた。

ダイアン・クルーガー演じる主人公の姿は、理想論の強い女性像という感じはしない。現実に身も心
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何者(2016年製作の映画)

3.4

何を思い立ったかいきなり観たくなって。就活グループの大学生たち、懐かしい思い出を胸に観たけどとにかく痛い。しかも素直な痛みではなく、インスタやTwitterなどSNS社会ならではのあるあるが詰まってい>>続きを読む

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.8

この結末を夢見ながら散っていった社畜たちよ安らかに眠れ。公開当時から社畜をだめにする映画として名高いこちら、繁忙期に観たら仕事に支障をきたしそうだったので、Blu-rayにて鑑賞。

ユアン演じるクリ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.9

怖い…バリー・コーガン恐ろしい子…!少々サイコパスみを感じる怪演に久々に背筋がゾゾッ。というか登場人物みんなどこかおかしくなってしまっている。じわじわと心を浸食する嫌な感じ、これ嫌いじゃないわ。

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空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎(2017年製作の映画)

3.4

邦題〜〜〜!!!!分からなくもないけど染谷くんの空海だからね? でもこれは妖猫伝!!!妖猫伝なのちゃんと伝えてくれないと日本公開に気づかないじゃん!!!猫!!猫もふもふ可愛い!!!猫ーーー!! な妖術>>続きを読む

オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

3.7

バックドラフト系がトラウマ(怖い)な私は劇場を逃してしまったわけですが、周囲の後押しもあって鑑賞。実話だと知らず当然結末を知らずに観たので少々衝撃を受けたが、自分達の仕事に誇りを持って命を張る人たちへ>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.9

いやーー楽しかった!!!!古のスケヲタ的にも懐かし楽しかった上に、赤裸々なトーニャの全て(with夫・母)みたいな全く遠慮ナシの構成には、思わずいつかの五輪の銀河GOEみたいに笑いながら加点ボタン連打>>続きを読む

マグダラのマリア(2018年製作の映画)

3.4

話の内容は全く分からない…マグダラのマリアとイエスの話なんだけど…全く疎くて分からない…けれど画が、絵が!!猛烈に良い!!!!!! グレーを帯びた色味、彩度低めの世界にスッと佇む輝度高めの美貌とな。宗>>続きを読む

彼女が目覚めるその日まで(2016年製作の映画)

3.5

精神的な病の話かと思いきや…。意外な真相に知る、実在のストーリーだった。医学的な解明を成される前は、原因不明の心の病で理解を得られないままの人もいただろう。アップダウン激しい、ほぼクロエちゃんの一人芝>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.5

ジェレミー・レナーにエリザベス・オルセンのコンビにどうしても、この扉を開けたら君もアベンジャーズ感が拭えずついつい気が散ってしまったなんてね。

時系列的に、ソルジャーズ・デイよりこちらを後に鑑賞した
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ALONE アローン(2016年製作の映画)

3.7

アミハマのひとりでできるもんin砂漠。楽しみにしてたのにあんまり劇場でやらなかったもんだから…。 いわゆるワンシチュエーションものだけど、ジリジリした緊迫感だけじゃなく主人公の背景にある物語を見せるよ>>続きを読む

BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

3.6

監督の実体験に基づいてるのが大きいと思うけれど、実在の団体をモチーフにしたフィクションながらドキュンメンタリー要素が強い。まだエイズに対する知識が不十分だった社会と時代の中で、鮮烈に輝いていた若者たち>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.5

ハネケの何とも言えない嫌さやエグさって本当に人を選ぶよね…と思いながら、私は嫌いじゃない方のハネケだった(決して気持ちのいい物語ではないけど)

ある家族の風景、一見して裕福で不自由なく幸せそうなんだ
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

3.9

ソン・ガンホさんにハズレなし、と勝手に思っているし、韓国現代史で避けては通れぬ光州事件の実話に基づくお話…となれば観ないわけがない。

韓国映画の上手いなぁと思う所は、こういう人情味あふれるコメディタ
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