しらいしさんの映画レビュー・感想・評価

しらいし

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演者(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

わたし自身、まわりから求められる姿の「自分」を演じながら生きてきてしまったような気がしていることもあり、とても緊張する映画だった。
おまえはだれだと聞かれてもわたしには答えることができない。

「おめ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

静かに淡々と進むのがおしゃれに感じる一方で、主人公の「人間味」がとても丁寧に描かれていて大変おもしろかった。
久しぶりに上質な映画を観た気がする。
あとやっぱりわたしは映画は映画館で観た方が楽しめる。
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

火の中を走るシーンが怖かった。でも、アニメーションってこうでなくっちゃって思うような動きと演出で、とても好き。

ワラワラが浮かんでいくシーンで泣いてしまった。
生まれる命と生まれなかった命。
おこが
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ここにいる。(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

こんなにまっすぐ、おまえら死ぬなよって言ってくれる映画、初めて観た。
そんなこと言われたら生きちゃうよ。

ここにいてくれて、ありがとうございます。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

MY HOUSE
MY RULES
MY COFFEE!!
って書いてあるマグカップ、よい。

飾ってあるナイフが偽物なのも、よい。

ファーストラヴ(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

自分が抱える傷と向き合うには、何かきっかけとなる出来事や信頼できる人との出会いがないとなかなか難しくて、傷と向き合い、癒やそうと試みる過程では、もう一度、あるいは何度も傷つくことになる。

我聞さんの
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

普段、漠然と頭の中で考えているけど人には話さないようなことを、美香と慎二がどんどん口に出していく感じ。

言葉の意味や疑問への答えがわからなくても、それを受け止めてくれて、真剣に答えてくれるような人に
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

間違っている事柄を「正しい」と思っている人に対して、間違いに気づくように対話したり、考えを改めるように説得したりするのって、とても難しいと思っていて。

自分が思っている「正しさ」が本当に正しいのかど
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

戦争はたくさんの人を傷つけて命を奪い、さまざまな暴力をうむ。
戦争を止めなきゃいけないし、戦争が起きないようにしなくてはならない。

なのにどうして……と思うことが多い現実を生きていて、今が「戦前」な
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

つくり手側が抱く「つくったものをちゃんと受け取って欲しいと思う気持ち」みたいな部分には共感。

あと、めちゃくちゃチーズバーガーを食べたくなる。

生きている。(2022年製作の映画)

5.0

2022.07.24 渋谷WWWX
走り、叫び、怒り、問いかけ、炎を燃やす。

音楽が好きすぎる。
かっこいい映画。

来年も豊田利晃監督の映画を楽しみにしている。

わたしも、生きている。

アネット(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

すごいものを観てしまった……。

視聴者に話しかけてくる演出、とても好き。そろそろ始まる始まる詐欺。

「アネット」が人形なの本当にずっと怖かった。でもラスト、ヘンリーとのやり取りのシーンはとてもよか
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

波の音、鳥の鳴き声、人々の声だけでみせるエンドロール。音楽を流さないという選択は映画として素晴らしかったと思う。


事件を起こすことを分かった状態で観てるから、幸せそうに見えるシーンで、この幸せが続
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ブルース・ウェインが、子どもの頃の自分を助け続けてるみたいだった。
過去にとらわれてて苦しみながら葛藤するっていう人間らしさが、バットマンのいいところだと思う。

クラム(1994年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

最高で最低な3兄弟の自己開示を観る映画、という感じだった。

わたしの理性?正しさ?の部分が、彼らの最低さを肯定することはできない、と言ってくるのだけれど、人を批判する前にまずは自分の中の最低な部分と
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

心地いい静かな映画だった。
記憶喪失した人が運転する車に乗るのは、緊張する。
主人公がクラブで踊るシーンが素敵で涙でた。

寒い時期は、わたしも毎日林檎を食べてるから、主人公に親近感。
林檎の切り方が
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名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

ダンスを見ている人もダンサー。
踊る人とそれを受け取る人の間に、ダンスが生まれる。

表現、この映画でいう踊りやダンスは、コミュニケーションのひとつなんだと、素直に腑に落ちた。

ジャンルや名称に縛ら
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最後のほう急にアクション映画になっちゃってて、ある意味おもしろかった。

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