このレビューはネタバレを含みます
火の中を走るシーンが怖かった。でも、アニメーションってこうでなくっちゃって思うような動きと演出で、とても好き。
ワラワラが浮かんでいくシーンで泣いてしまった。
生まれる命と生まれなかった命。
おこがましいかもしれないけれど、ペリカンの苦しみをわたしも感じながら生きているように思う。
自分の中の悪意と向き合って、地獄のような「この世界」で生きることを選ぶ。
戦争はなくならないし、「母の死」は避けられないし、人間の中の悪意もなくならない。
それでも生きる。
「あっちの世界」は、大半は「本当の異世界」のように感じたけど、ちょっとだけ「眞人が生み出した世界」、「深層心理の世界」っぽさもあるなぁと思い、「パンズ・ラビリンス」や「怪物はささやく」を思い出した。
最後の方は、めっちゃ泣いた。
もう1回観たい。
この映画をつくってくれて、映画館で上映してくれて、ありがとうございます。