ねねさんの映画レビュー・感想・評価

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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.3

時系列時系列とみなさん言ってるのでそれを頭に入れて鑑賞しましたからテクニカル面では面白味が半減したかと思います。それはともかく結局一番驚いたのは配役でした。こんな不穏な雰囲気を最初から持ちながらちゃん>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

2.3

思っていたのとは違った。。。
監督は今流行ってる「哀れなるものたち」
と同じだったのですか?知らなかった。
春琴抄。。。

ジョーンについて(2022年製作の映画)

4.0

名古屋アリアンスフランセーズの無料上映会で観てきました。普段はフランス語の授業をやってる大教室で普通の椅子に座ってパソコンからプロジェクターに出力といった形ですが、まあ満足。観客は私含めて日本人がたっ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

一月にエールフランスの機内で見ましたが、最初の20分が重くて離脱しそうになったところ、弁護士役でなんと私の推しの俳優が登場したので最後まで見る事が出来ました。おかげさまで滞空の時間潰しが出来ました。真>>続きを読む

僕の村は戦場だった(1962年製作の映画)

3.3

冷戦下のソ連の国策会社モスフィルムのスタジオ内のセットで撮影されたのでしょう。戦争映画なんですが手法は非常に自由でその後世界の巨匠となる道を歩む土台になるものだとわかります。タルコフスキーの他の作品、>>続きを読む

サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

3.5

技巧に走った映像作品でした。
カメラがブレまくって目がクラクラ。なので薄目を開けて見てたら居眠りしてしまう様。中国映画ですからねえ、日本人を描くとどうしてもこうなります「酔っ払って集団で騒ぐ怒鳴る」
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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

3.2

同じ言葉を持つ同一民族同士というのは強い。こんな映画が造られたとは!本当に統一がなされる日がもしかして近いのかもしれないとさえ思えた。

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

3.0

年末機内で観ました。ここで演じられる初々しいマリー・アントワネットとルイ16世、目新しいのは、後者の姿が「史実」に近い大柄で「美青年」である事。で彼は主役のデュバリー夫人を演じたマイウェンという仏のマ>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.8

パリ郊外のシネプレックスの大スクリーンで鑑賞。こちらの封切りから3週間程経ってますが、平日の昼間にもかかわらず、それなりの数の地元の人が観に来てました。しかし題名「怪物」がどうしてフランスでは「l’I>>続きを読む

唇を閉ざせ(2006年製作の映画)

3.3

フランスの地上波で鑑賞。評判どおりで見て悪くは無かったけど、全ての登場人物が必要不可欠だったのか極めて疑問。最後30分の真相解明も不自然な設定で急に進行するし。今までのせっかくのゴタゴタが何だったのか>>続きを読む

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.5

機内鑑賞。銀行支店の裏舞台と言いましょうか、それより人間の表裏の姿とそれを誘発させるお金というものの魔力を巡ったお話。善人組とグレー組そしてどう見ても悪者組。しかし善人でも致し方なくグレーに陥ってしま>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.3

フドイナザーロフ監督「少年機関車に乗る」(1991)を観た直後ゆえ「崇高」を讃えるハードルが高くなってて、せっかくのウェンダースの映像はごく普通に見えました。最後の役所さんの表情はまるで歌舞伎。一人芝>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.0

名古屋はど真ん中の映画館で鑑賞。織田信長の流暢な尾張弁はすんなり全く違和感なく解りましたが「あれ?字幕が無くて良いの?」と思ったりw(ちなみに家康と秀吉は標準語なんです)。ただ一言「難しい映画」です。>>続きを読む

ゼロの焦点(2009年製作の映画)

3.0

松本清張の推理小説の背景には、日本の戦中及び終戦直後から高度成長の時代にかけての社会の光と闇のコントラストで巧みに登場人物像を浮き上がらせる。2009年に映画化されたこの作品、偶然テレビで始まったので>>続きを読む

女子大小路の名探偵(2023年製作の映画)

3.5

ご当地ロケ映画なので見に行きましたが、それ以上に熟練ドラマ脚本職人による複雑な内容を軽快に表現出来るシナリオ力と主演の女優さんの造形パワーで最後まで楽しめました。これぞ娯楽映画。

理想郷(2022年製作の映画)

2.3

映画造りの技法の教科書から材料取ってひとつひとつシーンを撮り繋げてみましたと。それで延々2時間以上、いつ出て来るかいつなのかと待ったカタルシスは待っても来ない。肩透かしですね。俳優の演技が上手いだけに>>続きを読む

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.2

80年代前半のアメリカの田舎町。おそらく40年経った今でもこういう風景だろう。
デカプリオ 18歳 幼さが残る顔。そしてこの4年後にタイタニックで大ブレイク。
デップ 30歳 どことなく憂がある顔。
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ウェルカム トゥ ダリ(2022年製作の映画)

3.3

ダリの絵は身体が受け付けない私だが、予告編につられて鑑賞。70年代のNYのアート界。田舎から出て来て美大を中退、画廊に就職した若い美形の男性から見た「ダリランド」、画廊主と作家それぞれの生態と関係性が>>続きを読む

Love at the Top(英題)(1974年製作の映画)

3.3

先々週に引き続き、フランス地上波で推しのミシェル・ドヴィル監督の映画です。テレビも8月の閑散期はこういうマイナーな名作で穴埋めしてるんでしょうか?さてこちら実に半世紀前の映画。監督を始め登場する役者さ>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.2

フランス地上波やってました。劇場大ヒットした映画なのですね。フィルマークスの登録数がダントツで私が普段見る映画でこんな数見たことが無い。そこまで凄い映画なのか?と言えば非常に疑問。発想の一発勝負と、あ>>続きを読む

夜を殺した女(1986年製作の映画)

4.2

冒頭で主人公の息子が自転車に乗って家に飾る花を摘みにくる場面。まさかのキョウチクトウ(猛毒)なんて!?と思って見始めたら、なんてこっちゃな展開。花言葉は「用心 警戒 危険な恋」!
これまた倦怠する地方
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年下のカレ(2013年製作の映画)

2.5

サンローラン役でブレイクする直前のピエール・ニネの若々しい姿が見られます。演技の立ち振る舞いがキレキレでかつ断然の存在感があり、さすが国立演劇団コメディー・フランセーズに最年少で入団した役者だと思いま>>続きを読む

フランティック(1988年製作の映画)

4.3

大昔にテレビで鑑賞したのをふと思い出すなど。ポランスキーの描くパリは、一般的なロマンチックな美しい街というイメージとは程遠い。住んでた身として解る。ごみ収集の作業の様子とか、環状道路から見た変哲無い鉄>>続きを読む

ジェイド(1995年製作の映画)

4.5

先日の監督の逝去で思い出しました。ファン層でも賛否両論真っ二つに別れてる作品です。リンダ・フィオレンチーノはもっと評価されるべき女優。同時期のシャロン・ストーンとキャラが重なってしまったんですね。でも>>続きを読む

Mado(原題)(1976年製作の映画)

3.8

アルコール依存症になる前の若きジャック
・デュトロンが、脇役だけど、スーツを着た普通の明るい青年役で登場しててびっくり!半世紀前のそのお姿、なんて輝かしい。そしてもう1人の大物脇役がロミー・シュナイダ
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.5

タイトル通り本当にストレートな物語をストレートに描写した映画でした。遠くの病気になった家族に会いにゆくのに車がない。そもそも免許を持っていない。ならば芝刈り機でという発想。バスとか電車ではなくて2地点>>続きを読む

ブーリン家の姉妹(2008年製作の映画)

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記録として。仏地上波アルテで観ました。王室内での狂気とゴタゴタと殺戮があって、そういった中で誕生した、後の(まさに)女王エリザベス一世への賛歌というのでしょうか?

チネチッタで会いましょう(2023年製作の映画)

3.5

日本公開よりも一足先にパリの映画館で見ました。日曜日の夕方で小さい上映室とはいえ満杯。昔からのファン層に加え若い人達も。監督の人気ぶりが伺えます。モレッティは相変わらず見る者に独特の映画体験をさせてく>>続きを読む

婚約者の友人(2016年製作の映画)

4.6

みなさんのレビューを読んで「衝撃の急展開」に期待を膨らませながら鑑賞。正直もっとエグい裏切りとか狂気のカラクリものかと思ってました。そうしたら、実に美しく完成度の高い、まさに「映画たるもの」を体現した>>続きを読む

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.0

何より、サーカス曲芸師役の女優さんが元々ヴェンダースの編集スタッフだったフランス人で、監督への敬意と愛の為に、あんな難しい技を特訓したと知って唖然です!凄すぎる実話。そりゃ天使も一目惚れして死んでも良>>続きを読む

危険なプロット(2012年製作の映画)

3.5

フランスの地上波アルテでこれまたゴールデンタイムに鑑賞。2012年でフランスで大ヒットしたそうで、テレビ情報誌のTélérama が激推し。観るしかないですね。先ず配役の良さが全てでしょうか。そもそも>>続きを読む

月の満ち欠け(2022年製作の映画)

3.8

エールフランス機内の日本映画がこれだけだったので鑑賞。始まって三分の一ぐらいから始まるのが、目黒連と有村架純演ずる30分ほどで一気に盛り上がる男女の恋のエピソード。昔のフランス映画みたい。ここだけ繰り>>続きを読む

浮草(1959年製作の映画)

3.8

京マチ子演じる嫉妬に狂う旅女優が全て悪い。全て台無しにして持って行った。
恋敵の杉村春子の風情がなんとも言えず美しい。この2人に愛される座長が中村鴈治郎 (2代目)、適役ある。脚本上では暴力オヤジなの
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真夜中の恋愛論(1990年製作の映画)

2.9

好きな監督。滞在中のフランスの地上波でゴールデンタイムにやってましたので観ましたが、始まってから一時間経ってもまだずーっと2人の男女がほぼ素っ裸で動きながら会話しまくりの内容。一応「10歳以下禁」とは>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.8

映画の進行に連れて感情がごく自然に高まり淡々に泣ける。始まって、展開して、ちゃんと終わる。物語がある。俳優の演技がある。1953年当時のロンドンのオフィスワーカーの生活様式。男性はネクタイ背広に山高帽>>続きを読む

ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.2

肩透かしでした。奇抜なタイムスリップ物を期待して見に行きましたが、実はホラー?でも無い。なんだったのだろう?
主人公の女性がギリシャ彫刻のような肢体のムキムキ系白人美女。その娘は黒人とのハーフ。ゆえに
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