だまさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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The Son/息子(2022年製作の映画)

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親子だから助けたいと思うし助けられると思う。親子だから理解できないことや許せないことがある。愛情が邪魔をすることもある。言葉にできない感情をどうすれば伝えられるのか。募る苛立ち。追い詰められていく息子>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

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主人公が不器用で空回りしてて痛々しくて。あまりに愛しくてギュッと抱き締めてあげたくなった。特別な存在でありたいと願うまだ何者でもない自分。母親に反発しながらも認められたいと思う気持ちを持て余してる。少>>続きを読む

ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

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シンプルなストーリーにド派手なアクション。そして最高の音楽。タフガイにしては甘いマスクなマイケル・パレの完全無欠な主人公っぷり。悪役ウィレム・デフォーの独特な衣装と存在感。ダイアン・レインの力強いライ>>続きを読む

告白小説、その結末(2017年製作の映画)

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非常にスリリングで面白かった。エヴァ・グリーンが恐ろしくて美しくて。魅力的な大きな瞳に吸い込まれそう。彼女に囚われ翻弄される主人公の姿に緊張感が高まる。徐々に逆転していく2人の関係にゾクゾクが止まらな>>続きを読む

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

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ベタな設定にベタなセリフ。そして黄金のワンパターン。これこそがこのドラマの魅力。分かっていても仲間の危機に駆け付ける彼らの姿を見ると涙が溢れる。そしてやっぱり鈴木亮平。彼の魅力あってこそ。医療従事者へ>>続きを読む

検察側の罪人(2018年製作の映画)

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色んな要素が詰め込まれててやや散漫な印象に。作品に込められたメッセージも伝わっては来るのだけど心に落ちてこない。たまにセリフが聞き取れなかったのと自分の理解力の問題かもしれないけれど。ただ俳優陣の演技>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

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ハードル上がり過ぎてて不安だったけど。本当にめちゃめちゃ面白かった。細かいところまで練られた脚本がお見事。ワークショップを重ねて当て書きされた脚本と言うだけあって役者さんが皆んな生き生きしてる。エンド>>続きを読む

グッバイ・ゴダール!(2017年製作の映画)

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アンヌがたまらなく愛らしく。裸もとても美しい。ゴダールは本当に面倒くさい。天才故の孤独とか繊細さを差し引いてもかなり嫌な奴。存命の巨匠をよくぞここまで描いたな。映画は娯楽か芸術か思想か。ゴダールの苦悩>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

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誘拐監禁されて育ったジェームスがとことん前向きで純粋でぶれない。変なんだけど魅力があって大好きになった。こんな人が身近にいたら絶対応援したくなる。ジェームスを取り巻くのも優しくて素敵な人ばかり。見てい>>続きを読む

呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

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ゾンビと言うにはあまりにも身体能力の高い戦闘集団。車の運転だってこなせちゃう。ホラーとしての怖さはほぼ皆無だが。アクションや能力者バトルにテンション上がる。企業の闇に親子愛と内容もてんこ盛り。愛のない>>続きを読む

帰れない山(2022年製作の映画)

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ゆったりと流れる時間がとても心地良かった。濃密で輝いていた子ども時代。友と過ごしたかけがえのない日々。取り戻せない父との時間。父の思いを辿った山々。抱えきれない悲しみや苦い後悔さえもその全てが愛おしい>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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大人のための壮大な子供だまし。楽しかったー。戦闘シーンとかずっとにやにやしながら見てた。昭和感溢れるチープさ加減も絶妙。人間らしさを失うまいと足掻く苦しみ。自分を犠牲にして戦い傷つく痛み。等身大のヒー>>続きを読む

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

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なんだか色々と消化不良。色んな要素が詰め込まれすぎて肝心の軸がぼやけてしまった感じ。ただ俳優陣は本当に素晴らしくもうそれだけで見入ってしまった。終始どんよりした映像も好み。都合の悪いことから目を逸らし>>続きを読む

いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

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研究費の削減で職を失った学者達が知識を活かした犯罪で人生の逆転を図る。無気力に燻っていた彼らが生き生きと暴走していく様がいっそ清々しい。いつだってやめられると言いながらどんどん深みに嵌っていく。皮肉の>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

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作品としてはとても面白かったけど。チャーリーの行動は緩やかな自殺も同然で身勝手で自己満足で周囲を振り回すので苛々した。でも死が目前だからこそ突き通せる我儘でもあって。それが何とも皮肉に感じられた。ブレ>>続きを読む

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

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ケイト様が素敵すぎて惚れる。個性溢れる女優陣の美しさと格好良さとドレス姿をとことん堪能できる極上エンタメ作品。メットガラが舞台の犯罪劇ってだけでテンションMAX。とことんスタイリッシュ。女性ならではの>>続きを読む

美しい彼〜eternal〜(2023年製作の映画)

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さらに濃密になった2人の絡みがどれも本当に美しくて胸がドキドキして悶絶。ファンの見たいがあれもこれも詰まった大満足の劇場版。平良の成長に伴う戸惑いとそれに振り回される清居の苦悩。周囲の人々との関わりも>>続きを読む

オオカミ狩り(2022年製作の映画)

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めっちゃ楽しかったー。やり過ぎ感満載の血糊の量とあの手この手の人体破壊殺戮シーンの繰り返しに頭からっぽテンション上がりまくりでめちゃ笑った。警察も囚人も等しく命が軽いところも良いし。退場する順番も良い>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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寝不足で見たけど眠くなる要素が1ミリもないぐらいドハマリしちゃう面白さ。めちゃめちゃ良かった。めちゃめちゃ泣いた。最高の人間賛歌だった。

映像の洪水に瞬きも忘れて身を任せるのが超気持ち良い。終盤に押
>>続きを読む

志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

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胸を抉られる傑作。うまく喋れない志乃ちゃんも。一匹狼の加代ちゃんも。周囲からうざがられてる菊地くんも。みんな自分の居場所を探して踠いて傷付いて闘ってる。やっと手に入れた友達。その隣で伸び伸び歌う志乃ち>>続きを読む

ザ・ビッグハウス(2018年製作の映画)

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想田監督の観察映画。凄く面白い。全てが余りにスケールが大きくて圧倒された。凝縮されたアメリカを体感した感じ。大学スポーツの試合がド派手なイベントと化す。軍隊が絡むのもアメリカらしい。11万人の国家斉唱>>続きを読む

オー・ルーシー!(2017年製作の映画)

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節子と自分がシンクロし過ぎてグサグサ刺さった。心が痛い。言葉にできない不満や不安や焦り。軽薄最低男のハグが原因で暴走してしまう彼女の姿を愚かと笑うことなんてできない。新しい自分になるのは簡単じゃない。>>続きを読む

センセイ君主(2018年製作の映画)

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誰かや何かを全力で好きになるのって楽しいばかりじゃないけど心を豊かにしてくれる。そんな好きがいっぱい詰まってた。笑って泣いて気持ちがほっこり。全力で変顔する浜辺美波ちゃんがとってもキュート。クール系メ>>続きを読む

スパイナル・タップ(1984年製作の映画)

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めちゃくだらないけどかなり笑える。ロックバンドあるあるネタが満載。知らずに見たら本物のドキュメンタリーと信じたかも。ライブもバックステージもインタビューも至って真面目にそれらしく見えるのに中味はボケま>>続きを読む

ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

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SNSを通じて世界に情報を発信する事でISと戦うシリアの市民ジャーナリスト達を追ったドキュメンタリー。日本で流されるニュースだけでは想像もできない凄惨な現実。正視に耐えない残酷な映像の連続。でも目を逸>>続きを読む

目撃者 闇の中の瞳(2017年製作の映画)

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終始つきまとう違和感。秘密を抱えた人々。次々と書き換えられていく真実。深まる謎。欲望と保身に囚われた人間が覗かせる狂気。ホラーじゃないけど凄く怖い。でも面白い。不安感を煽る音楽と緊張感を高める静寂のバ>>続きを読む

四月の永い夢(2017年製作の映画)

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エンドロールが始まった瞬間に涙が零れた。ゆっくりゆっくり心に沁みてくる。静かで繊細でとても丁寧に作られているのを感じられる。朝倉あきさんの声のトーンや話し方がゆったりとした作品の雰囲気に心地よく馴染ん>>続きを読む

ロンドン、人生はじめます(2017年製作の映画)

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街並みがとっても素敵。森の中の自然の描写も美しい。ダイアン・キートンが凄くお洒落でチャーミング。肩肘張らずに楽しめる。素敵な大人のラブストーリー。歳を重ねると価値観を変えるのって難しいけど。幾つになっ>>続きを読む

BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

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エイズが死の病だった時代。不当な差別や偏見と闘った若者たち。眩しいほどに迸る生命の輝き。拭い切れない死の影。生き急ぐように愛し合う恋人たち。彼らの情熱と力強さにただただ圧倒された。彼らの愛し合う姿が美>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

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息を呑むほど美しいドレスの数々。それを更に引き立てる細部まで美しい映像と音楽。夢見心地でその世界に身を委ねる至福の時間。そこで絡まり合う男と女。囚われたのは男なのか女なのか。辿り着いた先は狂気か究極の>>続きを読む

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

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操縦席に並ぶソロとチューイの姿に胸躍る。SWらしい見どころ満載の冒険活劇。素直に楽しめた。オールデンがハマり役。不敵な笑顔がチャーミング。キーラも凄く魅力的だしランドも良い味出してる。アウトローの生き>>続きを読む

セラヴィ!(2017年製作の映画)

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笑って泣いて心がほっこり。トラブルだらけの結婚式の舞台裏。多種多様な人種や立場の人達が同じ空間でドタバタを繰り広げる。それだけで良いなと思わせてくれる。全てが必然。問題だらけの駄目スタッフ達も必要な存>>続きを読む

生きててごめんなさい(2023年製作の映画)

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何だか色んな意味で痛かった。修一にも莉奈にも全く共感できないし。この2人とは友達になれないなとも思った。立場や環境が変わっても2人の本質は変わっていない気がして。同じことを繰り返すのかなと思った。見て>>続きを読む

とべない風船(2022年製作の映画)

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俳優陣が誰も彼も素晴らしくて。静かな言葉のやり取りが深く深く胸に染みて。涙が溢れて止まらなくて。声が出そうになるのを必死に堪えてた。喪失を抱えて生きる苦しみ。消せない後悔。それでも少しずつ。前に進み始>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

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すごく良かった。猥雑で華やかな夢に呑み込まれてしまった人々の切なくも愛しい物語。中盤何故だか感情が昂ぶりすぎて涙がボロボロ零れた。時代の流れとともに変わりゆくもの。変わらないもの。変われないもの。大勢>>続きを読む

エゴイスト(2023年製作の映画)

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とてもとても良かった。途中から涙が止まらなくてマスクがぐしょぐしょ。鈴木亮平さんはもちろんのこと。阿川佐和子さんも素晴らしかった。想像を超えた深い愛の物語だった。ラストシーンの余韻も心地良い。