DWさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

永い言い訳(2016年製作の映画)

-

■本木雅弘さんの演技😣

…軽薄で、卑怯で、何考えてるのか全然分からない。誰も必要としていないし、だから誰にも好かれない。品性があるのかどうかすら微妙。でも本人もそのことをはっきりと自覚している。
>>続きを読む

ウイークエンド(1967年製作の映画)

3.5

■セリフは喧しい。
クラクションはノイズ状態。

ゴダールの映画が、自分の見方/感じ方に何か影響を与えたかというと何もないのだけど、この作品はわりと好き。ほんとうるさい(笑)

LOVE【3D】(2015年製作の映画)

4.0

■酔わせるカメラワークとストロボフラッシュのギャスパー・ノエ監督がこういう映画を撮っていたことに驚き。

話の内容は置いといて、A24やニコラス・ウィンディング・レフンの色彩が好きな人は楽しめるかも。
>>続きを読む

紙の月(2014年製作の映画)

4.5

■「…この宮沢りえさん、これからどうなるの」という不安と期待が入り混じる犯罪サスペンス&社会派ドラマ。
銀行内のドロッとした人間関係も見応えありです。

偽物の自由を謳歌する宮沢りえさん、美しい。あそ
>>続きを読む

キャラクター(2021年製作の映画)

4.0

■話がどんどん展開していって面白い❗
小栗旬さんのどっしりした演技、好きだった。

テンポがいい映画だなあと思ってたら、『恋は雨上がりのように』と同じ監督なんですね😅

アレックス STRAIGHT CUT(2020年製作の映画)

3.5

■最低最悪、しかも単純な話なんだけど、気持ち悪いカメラワークとフラッシュのせいで最後まで観てしまう。
なんというか…「さすがこの監督❗」という感じ。

この胸糞をオリジナル版は逆再生してるとか。。。い
>>続きを読む

トイレット(2010年製作の映画)

5.0

★★★★★
少し問題のある家族ものとしては、99年にアカデミー賞を独占した『アメリカン・ビューティー』と同じくらい面白い(もちろんあれほどドラマチックな展開はないけど)。

もたいまさこさんにほぼ台詞
>>続きを読む

道で拾った女(2023年製作の映画)

4.0

■トラック運転手とホームレス♀のロードムービー。途中でデリヘルの女の人や借金まみれの路上詩人(本当はラーメン屋)も混ざってきたり。ずっと優しくて情けなくて弱くて切ない。

この監督の映画は、
「人間の
>>続きを読む

れいこいるか(2019年製作の映画)

4.0

■いろんなことが積み重なって元に戻れないくらい傷ついて、それだけだと悲しいから誰かに寄りかかって少し笑う。
みんなそんなふうに生きてるのかも。

“感涙率~%”みたいな感動大作を期待すると「う~ん…」
>>続きを読む

ナインスゲート(1999年製作の映画)

4.5

■ジョニー・デップ主演×ロマン・ポランスキー監督。オカルト・サスペンス。

悪魔信仰の古書がキーワード。
少しファンタジーに寄りそうな所もしっかり狂気走らせるところがこの監督ならでは、という感じ。
>>続きを読む

反撥(1964年製作の映画)

4.0

■不安神経症の女性を極上のカメラワークで描いたモノクロの古典。緊張感がずっと続き、最後は狂気スレスレまで行く。シュルレアリスムの影響がかなり強い。

こういう女性とはお話してみたいけど、お友だちになっ
>>続きを読む

ブレスレット 鏡の中の私(2019年製作の映画)

3.5

■評価低めだけど結構好きな作品。

淡々と進んで深みも重みもない印象だけど、そののっぺらぼう感が現代社会の映しみたいな。弟の無邪気さが怖い。

一番良いのは観る人に判断が委ねられている所。
あらすじで
>>続きを読む

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

4.0

■レア・セドゥの新境地。

いつも不機嫌な顔してタバコ吸ってたこの人は死ぬほど魅力的だったけど、こういう役柄も素敵。ほぼノーメイクな気が。

個人的には恋人との時間より、娘・父との関係に焦点を当てた方
>>続きを読む

エターナル・ドーター(2022年製作の映画)

4.0

■A24製作、ティルダ・スウィントン様。

この映画が普通のホラー…というかホラーですら無いことに気づいてからが面白かった。

睡眠薬、鏡、秒針、車から流れる不穏なディスコ・ミュージック。
反復とミ二
>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

5.0

■『ロブスター』『聖なる鹿殺し』の監督が普通の貴族映画撮るわけないと思っていたのですが。。。

もう最高❗

豪華絢爛な衣装と舞台を見るだけでも眼福なのに、その中で繰り広げられる美しくもドロッとしたド
>>続きを読む

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

4.5

■ボリス・ヴィアンの小説みたい。スキルとか関係なくセンスで作り上げたみたいな。

とにかくポップでお洒落で可愛い❗ミュージカルという触れ込みなんか無視してもっと早く観れば良かった。

どんなにムラがあ
>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.0

■フランス産アンチ・ヴィーガンブラックコメディ。
少しリズムが悪い所もあるけど、夫婦の会話に風刺と毒気とユーモアが効きまくってて面白い。
ひたすら人狩りをするサイコを期待するとガッカリするかもだけど、
>>続きを読む

ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)

4.0

■安定感抜群のゾンビ映画。みんなキャラ濃い(笑)
個人的にはキレキャラ鉄板頭のミッキーをもう少し見たかったかなー👀でもお爺ちゃん大活躍なのでお腹いっぱい💡

ジャームッシュの『デッド・ドント・ダイ』も
>>続きを読む

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

4.5

■このテーマを16mmフィルムで撮ったこと、何かが起きそうな不気味な空気を各所に混ぜたこと(これはもう伏線と言っていいと思う)に相当なセンスを感じる。

真夏の少年少女という語り尽くされたテーマなだけ
>>続きを読む

必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

4.5

■手ぶれ、衝撃的なジャンプカット、中学生の文化祭で使われそうな着ぐるみ、モンタージュ&グランジミュージックでキメてくる感動的なラブシーン(←ここ本当に最高❗)。

たぶん天才。自分はまだこの快作の6割
>>続きを読む

blue(2001年製作の映画)

5.0

■同性の友だちに憧れる、というのは誰もが経験したことがあると思います。
この人の髪型が好き、話し方が好き、雰囲気が好き、この人みたいになりたい、でも恋とかじゃない、ただ憧れて憧れて仕方ない、みたいな。
>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.0

■2分間ループ・ドタバタコメディ。恋愛要素も絡んでてかなり面白い。

みんなどこかで「この時間止まればいい/でもいつかは先に進まなきゃ」と思ってる。同じテーマの『パーム・スプリングス』はその部分を感動
>>続きを読む

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

5.0

■『波紋』の荻上直子監督。
トランスジェンダー×家出少女。母とか、家族とか、その人しか分からない孤独とか、信頼/愛情とか…凄い映画だった。

昨今の日本映画がやたらレベル高いのと、やっぱり感情の揺れ動
>>続きを読む

不倫する裸体(2019年製作の映画)

3.5

■いいシーンや印象的な台詞は多々あるものの『真夏の素肌』の監督なのでハードル上げすぎた😓夫婦間の会話なんかこの監督ならもっと感情が揺れるような描き方ができたはず💦

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

4.0

■男女の逃避行/ロードムービーなのに感傷的な所がなく、淡々と16mm(35mmで修復)の質感を観せられる。

平凡な主婦ワンダにとって二人の犯罪行為は、“冒険”というより、日常の中の落とし穴みたいなも
>>続きを読む

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.0

■吉田恵輔監督の中ではあまり毒気がなく、多くの人に受け入れられる内容でありながら、場面のそこかしこに暗転する気配も満ちていて、従来のファンも納得の作品だと思います。

松山ケンイチさんはとにかく優しく
>>続きを読む

猫と、とうさん(2022年製作の映画)

3.5

■実家にネコがいるけど、「このコがいなくなった時」のことを考えるだけでボロっと涙が溢れてくる。なぜそんな気持ちになるのかいつも不思議です、目の前にいるのに。

このドキュメンタリーが好きな人は『猫が教
>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

■短髪の松坂桃李さんカッコいい。
内容は、、、ここまでくるとおどろおどろしい。チンタのくだりとかリアルに怖くて観てられなかった。でもこの映画のキーパーソンはこの人だと個人的には思ってます。

波紋(2023年製作の映画)

4.5

■ゾッとするほどリアルで死ぬほど笑った。
その中でもこっちを真顔にさせてしまう俳優さんたち(特に筒井真理子さん❗)の演技が凄い。

『パール』のミア・ゴスとこの映画の筒井真理子さん、どちらかに土下座し
>>続きを読む

1991: The Year Punk Broke(原題)(1992年製作の映画)

5.0

■90年代初頭、アメリカのインディーシーンの雰囲気を丸ごとパッケージした伝説のドキュメンタリー。ソニック・ユースのヨーロッパツアーの映像が軸。

出演するのは、ソニック・ユース、ニルヴァーナ、ダイナソ
>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

4.5

■役所広司さんのバリバリの広島弁、松坂桃李さんの豹変ぶり、『アウトレイジ』ばりの裏切り×裏切り、『仁義なき戦い』へのオマージュ。久しぶりに胸が熱くなるようなヤクザ映画でした❗🔥

でも一番好きな場面は
>>続きを読む

ハードロマンチッカー(2011年製作の映画)

4.0

■下関ディープタウン×松田翔太(金髪オールバック❗)。

地方都市の暴力ということで、青山真治『Helpless』みたいな感じかと思ってたけど、もっとエンタメ寄りの作品でした。

ひたすらボコるだけの
>>続きを読む

ヤング・ヤクザ(2008年製作の映画)

4.0

■フランスのジャン=ピエール・リモザン監督が日本の指定暴力団を密着取材したドキュメンタリー。
今の時代とは相容れない内容なのかもしれないけど、これは変わりゆく時代を映した貴重な映像だと思う。

組長の
>>続きを読む

ハン・ゴンジュ 17歳の涙(2013年製作の映画)

4.5

■鬼畜の所業ともいえる実話ベースの作品ですが、(ジャケの文言はひとまず無視して)一つの映画作品として真剣に観てほしいです。

二つの時間軸の交差、それを利用した場面の転調、主人公の行動や小道具による伏
>>続きを読む