Masumiさんの映画レビュー・感想・評価

Masumi

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市子(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

長谷川くんの止まり木感がよかった。
過酷な人生を送ってきた人がついフッと気を許してしまうような存在感。
一緒にいる時間は一点の曇りもなくいたい、聖域みたいなとこがあった。

過去の友達や恋人が市子(と
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

5.0

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最終日に駆け込みで。
映画館でみれてよかった〜。

はじめに終わりをみてるだけに、中盤以降はずっと悪い予感がして怯えてたけど、あんな穏やかに終わらせてくれるとは…!
監督の優しさに感謝した。

クッ
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正欲(2023年製作の映画)

3.0

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子供のとき、ポニョみたいにぜんぶ水に沈んだ町で遊びたい願望はあった。
ホームアローンに出てくる泥棒も水出しっぱなしにしてたけどあれも嗜好かな。
ロバートの秋山さんも水好きやし。(イン・ザ・プール?)
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

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最初ブラックミラーかおもた。
何でお前がセンシティブに?
創作をステレオタイプに合わせていくことでうまれるリアリティ(?)。
笑うしかないくらいシニカルやけど、自分は違うとは言えない感じ。

what
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

あまり何も考えずに体が動く、みたいな助け方は、たしかにあまり相手の解像度が高くない場合のみ発動する。
知ってるとか近しいと思う相手には色々考えすぎておせっかい焼くのも二の足を踏んでしまうことが多い気が
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Roadrunner: A Film About Anthony Bourdain(原題)(2021年製作の映画)

5.0


『クックズ・ツアー』を読んで以来地味に親しみを感じてた人やったけど、これをみて改めてだれかに似てる気がした。
“内向きで扱いにくい人”と評されてたけど、だからこそ面白い文章を書けるんだよ、とおもう。
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

5.0

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母親の“無償・無条件の愛”に、子は充分なものを返せているのかという呪いはけっこう根深いものなのかもしれない。
暗黙の了解というか、生み出されたことに感謝して母親(父親)の払ってくれた犠牲に見合う人間に
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

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2時間半は長めやと思ってたけど没入してみれた。
グロテスクやったりエロいシーンもエマ・ストーンで中和されてて芸術的で美やった。
アイスねだるシーンはとくに幼児の解像度高くて驚いた。
ゴッドはまさにウ
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僕と幽霊が家族になった件(2023年製作の映画)

4.0

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正直BL映画かと思ってたけどちがった。

同性婚(と冥婚)もひとつのテーマやったけど、それ以上に恋人でも家族血縁でもない、なんなら無関係の2人(片方は死人)が助け合い、人と人としてかけがえのない繋がり
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0


醜悪さと虚無。呑まれたくない。
favoriteでいるのは窮屈。
森で読書しているほうがよかったのに。
あと初夜斬新。

自分で決められない陛下とアビゲイルの弱さがあの虚ろな最後に帰結する。
哀れな
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スーパーの女(1996年製作の映画)

5.0


集まってみるとより楽しい、いいお正月映画やった。

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます


夫は「(異食症のこととか、問題があるなら)結婚する前に言えよ」と責めてたけど、心の奥の方では罪悪感を抱えて自分を殺してる女やと気づいてた気がする。
だから選んだ。
自分自身もあの両親とエリート主義の
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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

5.0


遊園地のアトラクションみたいやった。
バビーと巡る珍奇なワンダーランド。

強烈に醜悪で奇妙にほんわかした。
レイトショーで正解やった。
外出た後もバビーの目で見て、音聞いてた。

科学者の言葉が印
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スワンソング(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます


はじめはアリ・スミスの『秋』にある文章がぴったり。

「皮に閉じ込められている間、人は必ず絶望的なまなざしをしている。
何か不気味な理由で、生きたまま、老いた体に閉じ込められているのだと、外にいる人
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新しき世界(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

『工作』といい『傷だらけのふたり』といい、ファン・ジョンミンはきれいじゃないところにきれいなものを生む表現がうまい。
正義も恐怖も超えるのが情っていうのあまりにセンチメンタルやけど、説得力ある。
情が
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.5

原作とあわせてみるとなお良い。
著者のディーリア・オーエンズがわりとそのままカイア。69歳ではじめて書いた物語っていうところにもロマンがある。

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

5.0

好みの映画やった。旧友犬温泉旅。
使い古された喜びは悲しみに変わる…。
見たことあると錯覚しそうな風景がいい。

ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

5.0

中国語の音って雨と合わさるとすごく湿り気を帯びて響く気がする。
普段鈍くなってる感覚、においや音や手触りが最大限にいかされたらを映像化した世界。すべてが近い。
ゼロ距離で起こされる本能と湧き出す汗。
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

すごくよかった!

泣くやろうなと思ったけど、意外なことに笑顔になるシーンのほうがたくさん。
主人公のオギーと周囲の人間それぞれの視点から描かれてて微笑ましかった。

みんないつまでも自分のこと哀れん
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キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

one summer can change everything.


3人の家出少年と夏の森。
夢見る少年たちと夏は相性がいい。
10代は、体が発光してるみたいにあつくてジッとしていられない。
溢れ
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いつか晴れた日に(1995年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

エレガンスが結晶したような知性きらめく瞳のエマ・トンプソン、アフロディーテも驚きの美しさと激しさなケイト・ウィンスレット、
英国の優男代表、ミスター・チャーミングヒュー・グラント。

ただでさえ完璧な
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

観終わった後の充足感と虚無感で力が入らない。

とりあえずいまからチーズバーガーを食べる。

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

5.0

今までさんざん周りから「めっちゃ良かった」と聞かされても“素敵な”ラブストーリーにはもうあきあき、と観てなかったらとんでもないマスターピースやった。


恋だけじゃなく、家族と人生、すべてへの愛情でい
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パドルトン(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

マイケルの天使みがすごい。
おじさんやのに可愛くて可愛くて。
アンディーが超内向的で偏屈な雰囲気ぷんぷんなので、見かねた神様がマイケルを派遣したのかなって思うほど。

誰かを愛して、その人を失うことは
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グリーンブック(2018年製作の映画)

5.0

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最初の30分くらいは、大丈夫かこの映画…胸クソ案件では???とか疑ってたけど、もうどんどん心に爽快な風が吹いてった!


画的にも美しい。南部の自然を走るスカイブルーの車。印象的な画いっぱいあった。
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

5.0

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原始、女は太陽だった。
マーベルの役目は、戦いを終わらせることだった……!

もう良さは語り尽くされてるやろうけど、
ほんまに良かったってことを改めて。




60年代のムーヴメントが作ったいま。
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先に愛した人(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

始まって5分で恋に落ちた。
すごく美しい映画。泣くし笑う。


美しい男。愛人、内縁の夫。
部屋の色彩、ネオン、パジャマの柄、スカートの柄。残したい画ばかり。


極彩色のむせ返るような愛。


同じ
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ユニコーン・ストア(2017年製作の映画)

2.5

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ケアベア!ユニコーン!ラメ!
かつて私が夢中で集めたファンシーアイテムたち。キラキラやカラフル。
それらすべてが、物凄い勢いで目を覚ませと両頬ぶってくるような物語。

ヤング≒アダルトのシャーリーズ・
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ニューヨーク恋泥棒(1991年製作の映画)

3.0

ヴィヴィアンのブラめっちゃ可愛い。
ボウイのブーツも。
ボウイ、初めてちゃんとみたけど、歯並びがキュートだった。
誰もがそそのかされたくなる色気。

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.0

ページを飛ばしながら読む本みたいな感覚。
説明のない、観る美学。

意味や理由の説明が丁寧にされ、伏線回収もきっちり!な昨今の映画に慣れた脳ではなかなか集中できず難儀したけど、
いい刺激になった。
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