MegmiTanakさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

MegmiTanak

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スラローム 少女の凍てつく心(2020年製作の映画)

3.2

実体験から、ラストの英断に至るのはそう簡単ではないというところに説得力がある。

ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.8

こうやって人は、己が信じたいものを信じるんだよね。個人レベルでやってる分には問題ないが、それが団体となった途端、それは « カルト »となる。あの人が戦争をしろと言ったら?あの人が人を殺せと言ったら?>>続きを読む

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.5

モリコーネの音楽はまさに« 人生のサウンドトラック »。少なくとも、私の人生の。

ラヴ・アフェアズ(2020年製作の映画)

4.2

フランス映画の邦題に有りがちな「なんだよこのクソタイトル」と思っていたが、あながち間違っていないかも。
手中にないものこそを本物の愛として認識しがちなところ、愛なんてないと思っていた関係こそ長続きして
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

4.0

色々言われてるけど、全然良いじゃない?!
確かに人種等初めはツッコミどころ満載だったけど、観てるうちに全く気にならないし、キャラそれぞれを丁寧に描いてるからこそそれぞれが魅力的だし、みんな好きになる。
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

映像がおされですね〜
そして、面白い構成。
未解決事件になりたい気持ちは分からなくもない。

レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

4.2

ロメール 映画に出てくる人物を見ていると、クセのない人間なんていないよな、と改めて気付かされる。個の人間のクセの部分を強調した/切り取った、ロメール独特の人物描写と彼らが生み出す物語がなんでこんなに面>>続きを読む

パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

3.0

同じ幼い娘を持つ母として、子供取り違えのストーリーには心痛むところがある。早く不安解消をしたいため、早めにひっそりDNA検査をしてしまう気持ちは分からなくもない。手慣れた粘液採取の連続に、何か決定的な>>続きを読む

木と市長と文化会館/または七つの偶然(1992年製作の映画)

3.3

鑑賞中は正直、怒涛の政治的会話劇に圧倒(退屈とも言える)されたが、見終わってみたらなんと愛らしい作品なんだろう!
遊び心たっぷりの、映画づくりに余裕さえ感じる巨匠の一本。私が村人だとして、あの市長をグ
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春のソナタ(1989年製作の映画)

3.0

夕食の席で、主役の教師が<生徒たちは個々それぞれの哲学を持っている>などと言っていたような。それでいいんです、子供であっても個人が自立して各々の哲学・意思を持って生きている。これこそがフランス。小娘の>>続きを読む

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

4.2

過去の私であり、未来の私の物語。ミアハンセンローブの描く世界観やエスプリは、昔から私個人の人生と絶妙に重なるところがあり、他人事として観られない。容赦なくブツブツとテンポ良く切れるカットにより感傷的に>>続きを読む

パリ20区、僕たちのクラス(2008年製作の映画)

3.9

ああ言えばこう言う生徒たち。子供がというか、フランス国民が。とにかくお口が達者。どう言いくるめれば相手を黙らせられるのか、どう揚げ足をとるか。その頭の回転速さったらかてっこない。こんな国で教師なんて絶>>続きを読む

ベルイマン島にて(2021年製作の映画)

3.7

男に背を向けて、突然泣きたくなることだってあるよね。女性は繊細でありながらタフでもあり、同時に2人を愛せてしまう、複雑な生き物なんだから。その複雑性ゆえに自分でさえ我を見失いそうになる時がある。男には>>続きを読む

はじまりの街(2016年製作の映画)

3.8

これぞ人間ドラマ。イタリアの作品はこういった甘くも苦い濃厚で思慮深い人間ドラマが多い印象。
なによりも主人公の息子役の俳優が絶品。彼の持つ思春期独特な危うささえ愛さずにはいられない。演技とは思えないほ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.3

あの人が最低最悪なクズ人間だということはよく分かった。女性を食い物にしてきた彼に制裁を下すのは女性だったという事実にざまあみろ、としか思わない。

トムボーイ(2011年製作の映画)

4.2

心に残る作品とはこういう映画のことだろうか。観賞が苦しくなってしまうほど心を痛め、それでも時折訪れる些細な至福の時間(とき)に心癒される。
完全にこの映画の虜になってしまった。

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

映画作りがとにかく巧い、セリーヌ・シアマ。こういうシンプルで、地味な作品こそ、上手い下手が如実に出る。丁寧な画作りと、絶妙な子役の使い方と、一筋縄ではいかない巧みな脚本。
これぞ珠玉の中編映画。

ディーバ(1981年製作の映画)

3.6

ほほー、これが”フランス映画といえば”で必ず名前が挙がる「ディーバ」ですか。この安っぽいサスペンス感が80年代らしくて逆に新しい。べネックス監督、改めて好きだなーと実感。今じゃベテラン大御所俳優たちが>>続きを読む

オーガズム瞑想:ワンテイスト社の実態(2022年製作の映画)

3.0

メンバーら大衆に見守られながら…のシーンはショックを超えて気持ち悪いというかよく分からない感情になった。人はなぜカルトにすがるのか、教祖を求めるのか、私には一生理解できないでしょう。と言うよりむしろ、>>続きを読む

五月のミル(1989年製作の映画)

4.5

フランスの田舎(実家)に個性豊かな親族が続々集まる、ていう設定だけで大好物。政治ネタやカナビスの回し吸いはもちろん、親族の集まりにもかからわず恋愛沙汰が外せないのもフランスならでは。

ビクラムの正体 ヨガ、教祖、プレデター(2019年製作の映画)

3.3

胸糞。だが作品の出来はとても良し。日本にもいつくか「ビクラムヨガ」スタジオがあるのが驚き。

アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

3.2

大舞台を中盤に迎え、そのあとも幸せな時間が続く。こういう映画って、なんか嫌な予感がする…皆が幸せな時間がずっと続いてほしい、と心から思う私は平和主義すぎる?


ラスト、大喝采を浴びる説得力がいまいち
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1640日の家族(2021年製作の映画)

4.5

涙腺崩壊。小さな子供を持つ親として、こんなにも鑑賞がキツい映画があったのか。まさにトラウマレベル。愛することはこんなにも苦しいことなのか。(すべて褒め言葉)

地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

3.3

なんでそうなる?なんでそれする?という疑問を持つこと自体が意味を成さない、そんな映画。

シング・フォー・ミー、ライル(2022年製作の映画)

4.2

勇気と自信を与えてくれる存在、それがライル。みんなそれぞれ心の中にライルがいると信じたい。

スタッツ:人生を好転させるツール(2022年製作の映画)

3.5

日本にももっとセラピーが浸透してほしいと切に願う。そうすればもっと解放的で自信を持てるんじゃないかな。ネット以外に、悩みをアウトプットすることの必要性を感じた。良作。

ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

3.2

女がレア・セドゥだからこそ最後まで観れる。レアセドゥじゃなくても、物語を引っ張る唯一無二の強烈な個性と魅力があるオンナでないと成立しない話。
ヤコブの視点のみで物語が進むが故に、ヤコブにはこんな魅力的
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.2

小説読んだ者としては大満足の映画化作品。あれを可視化したスタッフ陣と、主演の彼女に拍手。