みーこさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

怪物(2023年製作の映画)

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豊かな社会の臨界点に現れでた映画、としか今時点では考えが及ばない。じゃあ、どうすれば良かったんだろう。そんな後味の悪さを残しつつ、正しさへの矯正力というのか、力学そのものが怪物、なのか?たぶん違う気が>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

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観終わったあとに映画館を飛び出して、オレンジ色の交差点でくるくる〜っと踊りだしたくなる映画が好き。これだった。岩井俊二監督はまた、骨に沁みるような音楽と、映画をこの世に放ってしまわれた。嬉しい。

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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

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物騒可愛い二人組のストーリーが、相変わらず好きなんだなぁと自覚する一本!

個人的には銃火器バトルが好きなんだけど、はじめて肉弾戦カッケェ〜となった記念作です。アクション俳優さんだったのですねぇ、まひ
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

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見る合法薬物みたいな気持ちで視聴したら、人類の原罪バラエティパックだった。美しい悪夢。一時停止できるディストピア。美しい絵と音楽による緩和剤で頭ぐわんぐわん。

ドラーク族vs人類という構図がないと見
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メトロポリス(2001年製作の映画)

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バッドエンドでよかったんだ。この世界に、ティマに芽生えた"こころ"のようなものは、あまりにも美しくて耐えられない。

日本アニメーターの叡智の結晶のような作品。SFディストピアで機械と人間、レトロサイ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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「世の中は自分のためにデザインされてない」って、よくラジオでジェーン・スーさんがお話されてるのを久しぶりに思い出した。自分に理解できる物語を、みんなが好きな味付けで、お膳立てされながら運ばれる作品を、>>続きを読む

パディントン(2014年製作の映画)

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ささくれだった心をふわふわにするかもしれない。ファンタジーの粒度みたいなことを考えてた。クリスマスに見れる無害な映画、貴重かもしれん🐻

梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

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「面倒見てもらってるんだから」というスタンスがほぼないの良かったなぁ。そらお嫁さん欲しかったら年老いた母はお荷物、みたいなあっけからんとしたやり取りが、随所に効いてた。
近隣住民がまるで悪者のように描
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生きちゃった(2020年製作の映画)

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おうおう、落ち着け。そうだな生きちゃった、な。みんな叫びだす力も奪われて生きちゃってるからさ、叫べるのは映画の力よなぁ。なんで自分なんだろうと、問い直すのはいつでも魂への水圧かかるもんな。

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

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サスペンス映画の金字塔、もうね、子羊よりも無力なまんま2時間見せつけられた〜!映画館が最高の檻のなか、いや前かな...こちとら動けないのを良いことに思考を縛り上げあれた。レクター博士は檻からは出てこな>>続きを読む