Ancojamさんの映画レビュー・感想・評価

Ancojam

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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.0

邦題ふざけてるけど普通に面白いです。

もうここから関係ない話なんだけど、なんでワンシチュエーションもので電車を選ぶ映画がこんなにもたくさんあるんだろうか。狭いし迫力ある画も撮りにくいし最悪な舞台だと
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.6

普段は華のあるキャストがこの映画ではその背景すら希薄で、淡々と進む物語、写真のように綺麗にフレームに収まるカットの数々、BGMも不穏なビートを刻むだけ。
この映画自体が非常に潔癖な態度であることに気づ
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

5.0

常にひとつ先に新しい展開を用意してあるので2時間半の上映時間も冗長にならず、次々と転がる物語を期待と不安を交ぜながら追っていく感覚がサスペンス/スリラーの在るべき姿として心地良い視聴体験となっている。>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.6

3分だけ夢に酔って、残りの人生は我慢し続けるーーロックンロールは、そんな消極的で、そんな下らない気休めの音楽ではない。ロックンロールは、世界中の誰よりも俺こそが最高だという、誰もが忘れがちな事実を瞬間>>続きを読む

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

5.0

戦争が強要する歪な日常をこんなに明らかに描写した映画は他にない。
キューブリックの手腕を全身で感じられる作品。

個人的に好きなシーンは後半の夕陽に沈む市街地戦。1980年代の映像とは思えない瑞々しさ
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

4.0

所々で出現するアートピースのような変異体と極彩色の世界観が、美大生の個展を眺めているようで映画に無用な作家性を与えている点が気になる。

しかし中盤で登場するクマと最終局面で登場する人間をスキャニング
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サウルの息子(2015年製作の映画)

4.0

死体が山積みに折り重なる光景や、サウルが息子と呼ぶ子供とラビの真偽など基本的に全ては明らかなものとして映されておらず、その余白を含んだ手法がこの映画を特徴付けている。こういった余白への想像力の向け方は>>続きを読む

バード・ボックス(2018年製作の映画)

1.0

本格的にダメな映画

甘すぎる設定の上に宗教的なモチーフを塗りたくってもクソはクソ。原作がどうなっていたかが心配になるほど何も表現出来てない。脚本のエリック・ハイセラーは前作Arrivalで良い印象だ
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.4

トム・ハーディがカッコよすぎるヒーロー映画

スパイダーマンやアイアンマンは一応観てはいるけどイマイチ主人公に入り込めず、そんなアメコミ映画との微妙な距離感のうちに次々とヒーロー映画が出て配給会社のユ
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

2.0

恐竜を魅せるという前提の映画なのにその絶対的なスケールの差を蔑ろにし過ぎて面白さが全然なくなってしまった。

昔のシリーズでは恐竜のお腹に体を預けて耳をあてがい音を聞いたり、巨大なうんちに手を突っ込ん
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ジオストーム(2017年製作の映画)

1.0

全然面白くない
CGはチープではないんだけど説得力がなく出演者の立場も全く魅力的には映らない

2時間ガム噛んでた方が新しい発見がある

フッテージ(2012年製作の映画)

3.6

そこそこ満足出来るホラー

ただサスペンス要素も物語の重要な位置にあるので、突然驚かすような視覚的ホラー演出を少なくしても良かったんじゃなかろうか。

びっくり系苦手な人でも観られるくらいのレベルの方
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スプリット(2017年製作の映画)

3.0

最後のどんでん返しの為に観る映画なのか次作の予習に必要な程度の映画なのか、どちらがあっても良いけど単体として評価しづらい

レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

4.5

エミリーワトソンがなんかもう完璧で…

盲目である彼女の視線に観客が興味と疑問を抱いた瞬間に映画という装置が完全に機能し、異質でありつつも魅力的な瞳の行方に殺人鬼と同じ視点で惹かれていってしまうという
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

2.0

この映画は最もartに接近したエイリアン映画になるはずだった。

アンドロイドという人工物がエイリアンを設計し描き出す。artとdesignを端的に説明、視覚化し、観客は不気味でありつつも神秘的なその
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ウィッチ(2015年製作の映画)

4.8

信仰と懐疑、善と悪の対比とそのどうしようもなさが良く効いている映画

敬虔であるがゆえ盲目的になってしまうことは私たちの日常でも多く、主観で世界を形作ると排他的な態度を他方に向けていることに気づく。
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ゾンビーバー(2014年製作の映画)

1.0

全部は見てない。面白そうなシーンだけ止めて見た。30分もあれば鑑賞できる。そんなAVみたいな映画。

ブラック・スキャンダル(2015年製作の映画)

3.0

普通の顔で演技するジョニデを観ようと視聴

しかしカツラに特殊メイクバリバリのいつものジョニーディップだったので心折れる

ジョエルエドガードンが憎たらしい良い演技をしていたのでこちらの盛衰をもう少し
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フェイク(1997年製作の映画)

4.0

小学校の頃親に連れて行かされて全く訳の分からぬ映画だったけれど
今になるとアルパチーノやジョニーディップの心象がよく理解できる
メリハリのある展開や激しい描写が普通となってしまった今時の映画にはないト
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インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

映画の評価軸である「今まで見たことのない映像」つまり想像を越える視覚体験はCGが普及した現在において非常に達成し難い要素であると思う。

未来の視覚化や既知の未知化が「今まで見たことのない映像」を生み
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ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

1.0

1800円払えば友人にハイテンションで「死ぬほどつまらねぇw!」ってオススメ出来るという意味で面白い映画だと思いました。ミイラだけにね

ヴィジット(2015年製作の映画)

4.0

近所の婆さんが作ってくれたわけのわからない佃煮やぬかみそのように、生々しく不気味であり不透明で不審な状態、本当は美味しいのかも知れない、こんな感情を抱く自分が間違っているのかも知れないと言った絶妙な心>>続きを読む

ライフ(2017年製作の映画)

3.2

オープニングタイトルが出るまでの構成が素晴らしく、映像のクオリティも相まって観客の期待を非常に高いレベルで保ちながら観られる映画
特に無重力表現は秀逸で近年で最も説得力がある映像だと感じる

ただ展開
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

2.8

ゲイシャロボの完成度が素晴らしく、これもしかしたら予告編で十分⁈と思わせる最高の映画。

原作&日本に対するリスペクトは感じ取れるけど

プライマー(2004年製作の映画)

5.0

主演を務める監督がストーリーから音楽まで手がけており、全てがとても深いところで綿密に入り組むコンセプチュアルな様相の作品。
またアートが鑑賞者にその意義を委ね思考を促すようにこの映画も単純な感情を解と
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13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016年製作の映画)

3.2

マイケルベイが監督なので実話に基づいていようがなかろうがFPS的なアクションゲームだと思って楽しみました。

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.8

原題のSicario(殺し屋)とアートワークのイメージで見た方が良い。邦題はいかにもアクション映画だよ感が出てしまってチープな印象。
展開の緩急がとても刺激的で常に死の生々しさが纏わりつく映像はまさに
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10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

3.8

恐怖や不安を煽る手法はJJエイブラムスの十八番。希望や眼差しが見え隠れするスーパーエイトとは違い、ただただ絶望の描写が多いクローバーフィールド寄りの映画であるので姉妹作品なのだろう。
謎や不安の正体を
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

5.0

現実vs虚構

今作のキャッチコピーはこうなっており、被災というクリティカルな問題をゴジラに重ねている。加えてとてもフォトジェニックなシーンの多い作品であり全編に渡って効果的に余白を使っている。

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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.0

合衆国民が持つヒロイズムを適度に掻き立てる映画でありSFに求められる映像の新奇性はない。
マットデイモンも植物学者にしてはカッコ良すぎるし劇中の大幅な体格の推移さえもハリウッド的賛辞に収まるのみで緊迫
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

3.6

このシリーズは野生の動物は手がつけられねえぜ!をテーマに迫力ある映像体験を見せてくれた訳だけど、今はそれだけで喜ばれる時代ではない。私たちは荘厳にそびえ立つ恐竜にも、大きな牙で襲い合う恐竜にも感動を覚>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

4.5

オープニングのホワイトアウトからゴジラのタイトルが浮き上がる部分含め全体を通してとても良いセンスでまとまっている。恐らく日本がどんなに頑張ってもこのレベルの娯楽映画を作れないと思う。
日本のゴジラに最
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.0

置かれた環境が過酷過ぎる。全てがシビアな状況なのでそれを了解し上手く感情移入できるかが人により分かれると感じる。個人的には生や自然の生々しさを伝えるにはもう少し暖かさを描写に加えた方が良かった。自然光>>続きを読む