喩さんの映画レビュー・感想・評価

喩

すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

思い出されるものだけが眩しい。忘れていくかもしれないことも街が思い出してくれる。
写真館の奥で、多摩ニュータウンの数知れぬホームビデオがデジタル変換されていくのを見ているシーン、死んだ友達がいないとこ
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

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待つしかできなくなった人の時間の流れが違うところとかよかった 待たれているのが感情が昇華するただ一点だったのも

アル中女の肖像(1979年製作の映画)

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めちゃくちゃキャンプな表象だし、総じて規範から締め出されるものたちとしてのクィア
主役が一言も喋らずに黙々と飲んでるのもよい

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

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展開が強制的異性愛〜!という感じではあったけれど、独立が決定して中華的なものとの決別の動きがある頃の台の、時代の刷新と旧来の儒教的価値観との間で矛盾を抱えて振り回されていく人たちの話として/喜劇として>>続きを読む

こわれゆく女(1974年製作の映画)

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半分くらい「こわされゆく女」だったし、「こわれている家庭」だった(人から「芸術的に仕上がったミソジニー」という表現を聞いたがまさにそれ)
家を押し付けられて、ニックのホモソのなかでの意地や体裁付き合わ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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反射を鏡にした映像自体はとても好みだけれど、いたずらな多用であるような気もする 過去が鏡でいいのかみたいなことかもしれない

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

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白城を物語から疎外しないかつ白城と麦戸を七森にとって都合のいい存在にしない翻案がよかった

EO イーオー(2022年製作の映画)

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映像すごかったが、体調が悪いときに観ると逆に終始押し寄せるスペクタクルにあてられてしまう感じではあった
イメージソースに『バルタザールどこへ行く』があるのはわかる一方で、行先の全てに結局は馴染めないロ
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午後の遺言状(1995年製作の映画)

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療養中暇しており友人に勧められて観。
かもめのシーン、老夫婦の心中のシーンが印象的、老いを扱いつつ陰影が明るいのがよい

はなればなれに(1964年製作の映画)

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わかっていたことだけれど自分は本当にメロドラマに惹かれないな、と思いつつ観ていたら最後にメロドラマのクリシェを軽薄さでくすぐるような感じがあり、それがよかった

私の名はパウリ・マレー(2021年製作の映画)

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『ホワイト・フェミニズムを解体する』がまさに参考図書
マレーをノンバイナリーとするキャプションもあるけれど、明らかになっているのはマレーの出生によって割り当てられた性への強烈な違和だけで、マレー自身が
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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バースジャンプのトリガーの突拍子のなさは、エブリンが規範の中を生きすぎて想像できないことをしなければ自分の中のクィアネスに気づけないという話としてとれるし、同時にクィアすることそのものであることはとて>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

悪気はないのだろうが恋人にそこはかとなく軽んじられていたり、相部屋の相手がナショナリストでセクシストで……といった序盤の居心地の悪さ。寝台列車の洗面所の窓から光と雪を浴びているところや、相部屋の相手に>>続きを読む

スーパーダイク(1975年製作の映画)

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国立映画アーカイブで上映された作品のなかでもっとも好きだった。年配の女性がsuperdykeと書かれたタンクトップを着るシーンでハッピーバースデーが流れること、クローゼットから出ていくこと。Lesbi>>続きを読む