喩さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

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すずさんが腕をなくすところ、その後の障子のシーンの表現がとてもよかったのだけれど、あとになって原作を読むとりんさん周りが省略されたりほのぼのした面が強調されることで脱色されている、美化されている部分も>>続きを読む

天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

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怒りのボルテージの静かな上がり方や露悪の身振りがハッピーアワーなんかに続いているのだろうなあ
三月のぬっとした沈黙とともにあるような感じで妹にとっては不在なのだけれど雄三にとっては存在する、というのを
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

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雨のシーンの俯瞰とジヒョの喫煙……!!
石のメタファーも好きだ
エンタメとして面白かったけど、父と息子の話として修練したのは家父長制って感じでちょっと嫌だったな…

メランコリア(2011年製作の映画)

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順風満帆なときはぶち壊したくなること、そうでなければ不安なこと、終末にいきいきしてくることといったリアルな躁鬱……身に覚えがありすぎる
とくに前半が退屈ななか、映像が印象的なシーンや切り取り方を楽しむ
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サクリファイス(1986年製作の映画)

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断片的な感じや映像のどろっとした美麗さからかどんどん不安が流れ込んでくる

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

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夜のシーンがそれぞれにいとおしい
原作の中腹くらいで終わるのだけれど、原作終盤のドラマチックさを削ぎ落としていて自分はこちらのほうが好き

さよならくちびる(2019年製作の映画)

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劇中歌とストーリーはどうかと思うけど煙草の火を受け付けるかどうかとか、小道具の使い方とか三人の視線の向け方とかのディティールよ
手が届かない人ほど見てしまうし、ただ親しい人に向ける視線とそれはぜんぜん
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

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冒頭の煮込みうどんの仕込み方は好きだけど全体的にみんなキャラクターっぽかった

それとものすごい共感性羞恥……

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

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こじらせがリアル過ぎて死んだが味付けの濃さに食傷ぎみで松岡茉優を観る映画だと思うようにした

万引き家族(2018年製作の映画)

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安藤サクラ!!
海のところに終わりの始まりが垣間見えていてもうだめだった
子供たちの表情のよさ

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

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棒読みから俳優がだんだん役に飲み込まれていくことの吸引力

そんなにぽんぽん恋愛するか?とはおもった

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

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短編の配置がめちゃくちゃ好き

細かいシーンではミアがヴィンセントと引き合わされてから、かつての台詞にあったくだらないジョークを教えるまでの過程のつながれ方、最後にふたりがこともなさげに出ていくのがと
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ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

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死人や精霊があたりまえのように食卓に同居する不気味さ(いやな感じではない)、高貴な人が水に浮かぶところの映像が好き

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

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映像と湿った空気の生々しさとどこかずっと張り詰めていたのに魅入っていた

エル・スール(1982年製作の映画)

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ミツバチのささやきからの二本立てで見たのだけれど、そのあとに観ると小ぶりな感じがした
居心地の悪さはむしろ気持ちよかったのだけれど、比べたときに湿り気の生々しさがなかったのかな

TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2015年製作の映画)

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観たのかなり昔だけれど、過剰なまでのテンションと勢いで押し切っていくところがかなり好きだったと記憶している

羅生門(1950年製作の映画)

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役者のすごみ
演技体がいまよりずっと濃いのは時代なんだろうな
これが制作された時期のふつうの人の喋り方はどんなだったのかなと思いながら観た
丸く収められるというか丸め込もうとしてない?みたいな終わり方

はちどり(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ムニのなんとはなしにずっと不満そうな、不安そうな表情がよかった。母親がひとりでぼうっとしているときの、ぼやけたまま動く映像の感じも

ムニも友達も自分がいちばん不幸だと思っているために手を取り合えない
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

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野球部的な価値観が肯定されていくのは自分の経験から堪えたけれど、映されない野球場によってそれぞれの人物が巻き込まれていくような脚本のドライブに最初ノイズだった「演劇」っぽい演技が気にならなくなった >>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

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プライムに入ったので見直したけれど、新宿武蔵野館で前回観たときに筋以外の部分をぜんぜん拾えていなかったのがわかった
映像がはちゃめちゃによいでしょうそれを見ろ、と映画館で見ていたときの自分に言いたい
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

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芥正彦の詭弁には惹かれるところも苛立たしいところもあったけれど詭弁家であるところに実存をかけていることとかは結局好きだ
全共闘の詭弁ぶりによって受け止めて返そうとする三島の骨太さが目立っていたなあ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ずっと親しくありたい人とは婚姻はしない、よねえ、おもった
生活をともにするのは親密さの結果なのだろうけどキツさもあるな
自由な独身の女であり続けた叔母が気に入っていた妹を飛ばして主人公に屋敷を遺したこ
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

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「ハッピーアワー」的な淡々としたものを期待していたので想定とは少しちがった感じ、だったけれどラスト周辺の長回しのよさ

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

波打ち際で家族や恋人から棄てられた人たちが身を寄せあっているところの情感…!冒頭が清掃ではじまっているだけに余計印象的だったかもしれない
悲しみによって手を取り合う
白黒で人が背景に溶け込んでちなかっ
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