Minitaさんの映画レビュー・感想・評価

Minita

Minita

映画(1456)
ドラマ(134)
アニメ(0)

白夜(1971年製作の映画)

5.0

バトー・ムーシュのシーンが脳内連続再生する
中毒性のある不思議な、そして大好きな映画。
男女が寄り添うパリの夜の空気、
川面に映る揺らめく光、
ポルトガル語の歌、
マルトの白い裸体。
全てに滑らかな手
>>続きを読む

教皇選挙(2024年製作の映画)

3.5

密室内の権力闘争。
有利な候補者が次々と変わる
選挙戦の駆け引きが面白かった。
シリアスな話のはずだが
次々と面倒ごとに見舞われる
レイフ・ファインズの不憫さに笑っちゃうんだよね。
そして窒息しそうな
>>続きを読む

シンシン/SING SING(2023年製作の映画)

3.5

仲間の声に耳を傾け、
かつ裡なる自分の感情をひき出し表現していく演劇。
塀の中にあっても心は自由に羽ばたける。
実体験からか台詞には血が通い、
プロ俳優と元収監者の差異はあまり感じられない。
仲間と作
>>続きを読む

ボサノヴァ~撃たれたピアニスト(2023年製作の映画)

3.5

「チコとリタ」の監督コンビの新作。
突然失踪した不世出の天才ピアニストの足跡を辿ったドキュメンタリーアニメ。
インタビューに出てくる音楽家たちは、リアルにそっくりだそう。
当時、南米諸国で実施されたコ
>>続きを読む

愛を耕すひと(2023年製作の映画)

3.5

貴族の称号を得るために貧困にあえぎながらも
荒野を一人開拓しようとする元軍人。
過酷な自然と領主の非道な妨害が襲うが屈しない。
寡黙で頑な表情が僅かに緩み、
あるいは瞳が揺れ、些細な感情の変化を
マッ
>>続きを読む

ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

4.0

ラブストーリーで泣くとは。
予測がつかない言動で目が離せない松たか子と、
彼女に何度でも恋をする松村北斗が愛おしい。
なんてチャーミングなの。
そして撮影:四宮秀俊&照明:秋山恵二郎の映像は
「きみの
>>続きを読む

アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(2024年製作の映画)

4.0

もっと露悪的なギラギラした話かと思ったけれど
適度な距離感で面白かった!
混ぜるな危険!な2人の出会いによって、
繊細なおぼっちゃまが、主義主張もなく
ただ目前の勝負に勝ち続けることを是とする権力者に
>>続きを読む

RM: Right People, Wrong Place(英題)(2024年製作の映画)

4.0

最高のチームと一緒に音楽を一からつくる過程に向かい合い、
悩み葛藤し、ぼやき楽しむ、
BTSのリーダーとしての顔でない素に近いキム・ナムジュン。
いまだにカメラは苦手といいつつその前に立つ姿はやはり素
>>続きを読む

陪審員2番(2024年製作の映画)

4.0

面白かった!
第三者ではいられず、自分の不利益につながりかねない時、
それでも正義を追求できるか。
正義の女神の天秤が揺らぐ。
ニコラス・ホルトとトニ・コレット、素晴らしかったな。
ところで、被害者ケ
>>続きを読む

家族の略歴(2024年製作の映画)

3.0

完璧にみえる裕福な家族。
いつのまにか家庭に入りこんだ息子の同級生の存在が日常を狂わせる。
終始不穏な音楽が鳴り緊張感が続く。
体内に入り込んだウィルスを観察するような顕微鏡視点の映像もユニーク。親か
>>続きを読む

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

4.0

かけがえのない人と満ち足りた時を過ごした記憶は、
これからの人生も形を変えて寄り添ってくれる。
切ないけれどめっちゃよい!
住んだことないけれど何故か懐かしい80年代のNYの風景。
September
>>続きを読む

アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

3.5

忘れ去られたようにポツンと存在するベンチと、
そこで会話する人々の5篇からなるオムニバス。
奥山由之氏の初長編映画ということで
自主制作ながらも各EPのキャストも脚本家も超豪華!
蓮見翔脚本のEP2が
>>続きを読む