minorityhubさんの映画レビュー・感想・評価

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ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

4.3

『バタフライ・エフェクト』好きにオススメ。
鑑賞中、脳内麻薬で現実ぶっ飛んだ。こういう恋愛モノ大好物です!フィルマークスの評価を参考に映画を観ると、高確率で素晴らしい映画に出会えるから、やみつきになり
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ジャック(1996年製作の映画)

3.7

ゴッドファーザー三部作の全てを監督したコッポラによる、コメディ作品。今は亡き名優、ロビン・ウィリアムズが演じるのは、身体が通常の何倍も早く成長してしまう病気を持つ男の子。見た目は大人だけど心はピュアな>>続きを読む

Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち(2011年製作の映画)

3.5

コンテンポラリーダンスは、娯楽的というより芸術的だと感じる。まるで、美術に疎いのに美術館に来てしまった輩の気分になった。ドキュメンタリー映画ということで、ピナバウシュの人間性を深く掘り下げてくれている>>続きを読む

素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)

4.0

M・ナイト・シャマランか!とツッコミたくなる、いわゆるどんでん返し系映画。そんでもって、涙すること間違い無しのヒューマンドラマ。これは、観る一択でしょう。
こういう素晴らしき映画は、監督より脚本家のチ
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

3.4

『PERFECT DAYS』の大ヒットが気になる昨今。ヴェンダース監督のこの作品は私の肌には合わなかった。芸術的な作品ではあるが、エンタメ性は期待できないと、ジャケ写から想像してはいたけれど…。中盤か>>続きを読む

7つの贈り物(2008年製作の映画)

4.1

かつて愛した人と同じ目をした彼を見つめて…
無償の愛がテーマかと思っていたが、そんな希薄な映画ではない。大切な人の為に何かをしてあげたくても、手遅れな時がある。後悔ばかりが先立つ中で、あの答えに辿り着
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ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)

3.6

アフリカのルワンダで、内戦から沢山の命を救ったホテルマンの話。ノンフィクションは、苦手な歴史を学ぶインセンティブになるので、重宝したいです。
世の中で起こる問題の全てに当事者意識は持てないけれど、少し
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ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

3.8

リュックベッソン監督のSFといえば、『フィフスエレメント』を思い出す。このジャンルのポテンシャルを引き出すのが上手。映像は、2017年の映像技術ということで、『アバター』をも凌駕する勢い。
ジャケット
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COWBOY BEBOP 天国の扉(2001年製作の映画)

3.6

指名手配犯を捕まえる賞金稼ぎ、いわゆる「カウボーイ」達の物語。ルパン三世の様な雰囲気で好感が持てる。TVシリーズは観てないが、普通に楽しめた。ジャズを始め、ブルース、ロック、テクノなど多彩な音楽をBG>>続きを読む

MUD -マッド-(2012年製作の映画)

3.8

暴力と虚飾と裏切りと、そして愛。ほろ苦い大人の世界を、大人に守られながら、少しずつ知っていく二人の男の子の青春の物語。
夜の薪や、暖かい日差しや、子供の頃のワクワク感。懐かしい気持ちが甦ってきた。これ
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ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

3.8

ラブストーリー。恋愛じゃなくて人間愛の方ね。
程よい静寂の中で展開される人間模様が、押し付けがましさを感じさせない絶妙なバランス。相手をおもんぱかるという日本人ならではの美徳を見事に表現している。リリ
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MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

3.6

『君たちはどう生きるか』の解釈が云々と講釈を垂れるなら、四の五の言わずまずはこの映画を観て下さい。伏線?布石?メタファー?頭の中ゴチャゴチャになりますよ。しかも時間軸すらも掴めなくなるし。そもそも深い>>続きを読む

スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.9

平成の空気感が懐かしい。セピア色の思い出と、円都の風景が重なる。ハッピーともバッドとも言えないラストが、独特の余韻を感じさせる。江口洋介のあの髪型はあの時の長期記憶を呼び覚ます。
この監督の高評価映画
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それでもボクはやってない(2007年製作の映画)

3.9

不明点をハッキリさせたいが、質問に臆することがある。相手の仕事の不備を是正したいが、意見を述べることに臆することがある。そこを臆することなく、こなしているのが、劇中の弁護士や裁判官だ。
曖昧に終わらせ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

この映画は、音楽をこれから始めようとしている人のモチベを上げる装置。
互いが奏でる音楽に、互いを引き立てながら主張しながら、時折漏れ出る魂の叫びに、観客もシンクロを試みる。
長い歴史と広いジャンルを持
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.9

夏が終わり、秋が始まる。情熱的な恋が終わり、心地よい恋が始まる。長年一緒に過ごしてきたパートナーでも、お互いの気持ちを全て理解するのは困難だ。500日ならば尚のこと難しいだろう。夏の彼女との恋が成就で>>続きを読む

ジオストーム(2017年製作の映画)

3.6

アメリカ国民的ディザスター映画。なんか既視感あると思ったら『インデペンデンスデイ』と同じ監督だったのね。内容は薄っぺらいけれど「洋画観たぞー」っていう満足感がある。金曜ロードショー的な。CGはクオリテ>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.2

モラトリアムに思想家まがいな生き方をしていた輩は、この映画を観ましょう。情熱ばかりが先行し、誰もが社会の構成員として分業の一端を担わなければならないことに、考えが及んでいなかった若気の至り。いえ、これ>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.8

巨匠マーティン・スコセッシ監督と縁の深いデニーロ、ディカプリオが共演。3時間越えの社会派ドラマ。
信頼した人に極端に流されやすく、自分がないという人物をディカプリオが名演。ネイティブアメリカンの女優と
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.7

北野監督曰く「これは三部作で、自分なりにうまいまとめ方をしている。本当に自分で編集していて、これは映像的な面でもいいなってかなりの自信作」と自画自賛。北野映画らしいというか、邦画らしいというか、独特な>>続きを読む

アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

3.7

アウトレイジシリーズ第二作目。北野映画初の続編映画。映画観客動員ランキングで初登場第1位となるのも北野映画初となる。西田敏行、高橋克典、桐谷健太、新井浩文も出演している。中尾彬の贅沢な起用方法もよい。>>続きを読む

アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.7

世界のキタノは決して期待を裏切らない。
エンターテイメントな任侠映画。高い芸術性とバイオレンスという、一見相容れない二つの要素を兼ね備えている作品。善人役のイメージが強い俳優を敢えてヤクザとしてキャス
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

ファンタジー映画。監督ならではの表現が詰め込まれており、ワンシーンそれぞれが国宝級。ジブリ映画が好きなら安心して観れるくらい煌びやかな映画だと思う。酷評は前情報という安心材料が無かったことによる波及効>>続きを読む

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

4.2

コミュニケーションだけでは人は分かり合えない。想像も出来ない様な本心が隠れている可能性もある。だから大事な人には粘り強くコミュニケーションを図り、自省し、共にいる時間を大切に過ごす。
油断してたけど、
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.8

負のスパイラルに陥ると、貧困から抜け出すのは難しい。この作品では典型的な貧困層を上手く演じているから、その実感が湧いてくるし、せめて映画の中では解決して欲しいとお願いしたくなる。しかし貧困に苦しむ人達>>続きを読む

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

3.3

カメラワークや哲学的な要素、意図した色彩表現など、映画への造詣が深くない私にはさっぱり理解出来ず。それよりも1990年代の画質の悪さに萎える。この映画に出会うのが時期尚早だったかも。もしかしたら映画の>>続きを読む

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.7

久しぶりにギャング映画を観た。仕事を通して、お金を稼ぐ事より社会貢献する事に重きが置かれている昨今。盗んだり脅したり殺めたりしてお金を稼ぐ事に喜びを見いだす人の存在価値は?ギャングのアウトローぶりにか>>続きを読む

重力ピエロ(2009年製作の映画)

3.6

ピカソの生まれ変わりで、ガンジーを尊敬してて…そんな彼なら犯罪を犯したとしても許してあげたい、というかこの映画と一緒に丸ごと包み込んであげたい…そんな気にさせる。
発行部数122万部の大ベストセラー感
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127時間(2010年製作の映画)

3.7

ノンフィクションでありワンシチュエーションでもある希少な映画。
途中、思わず目を背けたくなるシーンがあり、鑑賞中に気を失ったり発作を起こした人もいるだとか。
短時間でサクッと鑑賞出来る。
生死を彷徨う
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オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

3.9

ハリウッドのトップスターであるオードリー・ヘプバーンの生涯を追うドキュメンタリー。
彼女は名声に奢ること無く、むしろ名声を利用して飢餓に苦しむ子供達を救う。時代を超えて愛されるとは、まさに彼女の為に用
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.1

庵野監督の作品は、らしさが感じられる。彼らしい作風とはなんだろう。
不思議と好感がもてる理屈っぽいセリフと、独特な映像と独特な音楽の合わせ方の癖と、心に緊張と弛緩を与える計算された構成と…
どんな作品
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Winny(2023年製作の映画)

3.8

ビットコインやNFTなどで使用されるブロックチェーン技術。その先駆けとも言われるWinnyの開発者を演じるのが、東出昌大というのも趣がある。
時代の先を行き過ぎて制御出来ずに、ソフトウェアとその利用者
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のだめカンタービレ 最終楽章 前編(2009年製作の映画)

3.6

原作から独特な世界観を引き継いでいて苦手な人もいるかもしれないが、クラシック音楽が好きなら観る価値あり。
原作の漫画やテレビドラマシリーズ未視聴な私だが、登場人物わからずとも問題無し。
似たり寄ったり
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(2013年製作の映画)

4.2

萌えさせる魔法少女のビジュアル。
独特なアート作品風のバトルシーン。
新編でリニューアルかと思いきや、しっかりと後編の伏線回収も怠らず。
アドベンチャーゲームのバッドエンドを彷彿とさせるラスト。
続編
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語(2012年製作の映画)

4.2

ブラックホール、量子テレポーテーションなど最近の科学事情はフィクションさながら。そこにこの映画でエントロピーの話が登場するものだから、逆にノンフィクション映画かと思う笑笑
その人がどんな過去を背負って
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.9

これ観たら仕事のやる気復活!
程よいヌケ感の先輩や、イチイチ説得力のある上司、奥ゆかしい妻。魅力溢れる人達に助けられながら、真面目なマジメさんは辞書出版というゴールに歩を進める。
皆で徹夜で仕事するシ
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