minorityhubさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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人魚の眠る家(2018年製作の映画)

3.8

ビジネスはあくまで手段。ビジネスチャンスに翻弄されて目的を見失うのは愚かだ。
倫理は時代によって変化する。令和生まれの子孫がこの作品で受ける印象は、我々とは全く違うかもしれない。
脳移植が行われる時代
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.9

以後余談。
この作品は、監視社会と、非婚化が進行していく時代の訪れと共に、21世紀という過去を、象徴する映画となるだろう。
そう遠くない未来に、万引きは、いにしえの時代に行われていた犯罪で、家族は生活
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それだけが、僕の世界(2018年製作の映画)

3.9

うだつの上がらないボクサーと、障害のある天才ピアニスト。それぞれ貧乏な生活を送る2人の異父兄弟の再会を描く。
笑えて泣けるヒューマンドラマ。
パク・ジョンミンのピアノを弾く時の指さばきが見事。
イ・ビ
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.9

(注:青春時代に90年代J-POPを聴いていた世代の方は、絶対にこの映画を観てください。心打たれます)
スマホが世に出る前と後では、確かに雲泥の差があるよね。コギャルの底抜けの元気の良さが懐かしい。山
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マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018年製作の映画)

3.6

ロケーションと音楽が、南国ムードを盛り上げる。
とはいえ、ABBAという歌手に馴染みのある世代でなければ、感動も半減するのかな…
下記のリンク先で、今作の複雑な相関図を理解出来る。
https://
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イコライザー2(2018年製作の映画)

3.9

デンゼルワシントンの出演する作品達は、まるでオートクチュールを身に纏うモデルであるかのように煌びやか。
主役のマッコールは、イーサンやボーンにも勝るとも劣らぬ存在感。
フークア監督は「3作目を作るなら
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

3.9

ネタバレ注意!
レバノンという国に暮らすレバノン人トニーと、同じくレバノンに暮らすパレスチナ難民ヤーセル。
トニーは国内で虐殺にあったキリスト教徒の家系。ヤーセルは故郷を追われレバノンに暮らすことにな
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ドラゴンボール超 ブロリー(2018年製作の映画)

4.0

ファンにはお馴染みのブロリーが、パラレル作品ではなく正史に登場するのは初。彼の無尽蔵な体力を駆使した戦い方は、数あるドラゴンボール作品の中でも類を見ない迫力。
余談だが、ゴジータとベジットはどっちが戦
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス(2016年製作の映画)

3.9

ブエナビスタソシアルクラブは、キューバで結成されたビッグバンド。彼らのCDはグラミー賞を獲得。
アディオスとは「さようなら」という意味。既に解散ツアーを終えている。
今作はアカデミー賞ノミネート作品で
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劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(2018年製作の映画)

3.6

ドラマは3期まで、スペシャルドラマは2作までTV放送されている。映画化は今作が初。
映画の冒頭で過去作のダイジェストが流れるので、本編を観る前にある程度の雰囲気を掴むことが出来る。
初見でも置いてけぼ
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.9

ジャンルはホラーだが、家族ドラマを描いた作品でもある。
劇中の家族がなぜ生き残れたかの件、ハウリングの件は、映画鑑賞後にネタバレ解説を見てようやく理解できた自分。他の人はどうだったんだろう。
続編は2
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.4

『ナショナルトレジャー』シリーズのジョン・タートルトーブ監督作。
タイトルのMEGとは150万年以上も前に生息したと言われる巨大ザメのメガロドンのこと。MEGと肉体派俳優ステイサムの肉弾戦が見所。
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

失踪した娘を、インターネットを駆使して探す父親の話。
27歳の新鋭アニーシュ・チャガンティ監督のデビュー作。
SNSっ子達の世界の、縮図も描く。現代だからこそ成立する展開は、若者に共感を呼びそう。
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ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男(2017年製作の映画)

3.9

実在した二人の天才テニスプレイヤーのライバル対決を、実話をもとに映画化。
目の前のやるべき事だけに集中したり、生活のルーティン化を取り入れたりと、安定して好成績を残す為の陰の努力が垣間見れる。
天才で
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.7

一風変わった芸術的な恋愛映画。日本の同名小説が原作。『ハッピーアワー』でその名を轟かせた濱口監督作。
ドッペルゲンガーの要素と、東出が一人二役を演じる事とが相まって、夢と現実の境界線が曖昧になっていく
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ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~(2018年製作の映画)

3.8

以後余談。本人が望むことと、周りの人達が本人に望むことには乖離が見られるケースがしばしば有る。
本人が自覚し求めることと、本人にとって本当に必要なことにも。
そんな時に指針となるものは何もない。もがき
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

3.7

吃音症の志乃と、歌が下手な加代がバンドを結成した。
甘酸っぱい…ていうより、酸っぱいだけの青春映画。でもそんな映画もありだし、逆に新鮮で良い。
鼻水混じりの迫真の演技が圧巻。
きっと君たちには明るい未
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タイムアクセル12:01(1993年製作の映画)

3.8

この作品はB級映画ながらも知る人ぞ知る名作で、DVDは希少価値が高く、高額で取引されている。
『恋はデジャ・ブ』『オールユーニードイズキル』が好きな人には是非観てもらいたい。
同じ毎日が繰り返される状
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.8

金持ちが、庶民の想像を超えるとんでもないゴージャスぶりを発揮するという、観ているだけで楽しい映画。
ヒロインの容姿が不評だが、私からすれば、東洋版ジェシカアルバかな?と思うほど素敵な顔立ちに見える。
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コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.7

過去に起こった出来事を変える事は出来ない設定ゆえに、地味な展開しか期待できないと思うだろう。しかし良い意味で期待を裏切ること間違い無し。
ん?ミキはカズが必ず帰ってくると知ってたってことかな?ミキにと
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

ホラーは嫌いという理由でこの作品を見逃すのは勿体ない。
ホラー映画の後に、撮影現場という別の角度からリフレインするという手法で構成されている。
劇中の現場は破茶滅茶で、ハプニングの連続から、面白いホラ
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

4.4

芥川賞や直木賞という言葉をどこかで聞いた事はある、という程度の人にぜひ観てもらいたい。日本文学に興味が湧くはず。
以後余談。日本文学って、文学作品の総称だけではなく、学問の事も指しているんだね。
毎年
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.3

受験戦争経験者には、とても身近な不正行為であるカンニング。捕まるかもしれないっていうハラハラ感を味わえるし、犯罪映画よりも共感しやすい。
ピアノ演奏から着想を得たりと、カンニングのアイデアが溢れている
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.5

『ピーターラビット』初の映画化作品。キャラクターの愛くるしい容姿とは裏腹に、報復合戦が繰り広げられる大人向けな映画。この映画のささやかなドロドロ感は、脚色かと思いきや、もともと原作の絵本からしてそうだ>>続きを読む

検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.8

キムタクとニノの演技の応酬と、迫力ある展開に圧倒される。
今までとは一線を画すキムタクの奥行きのある演技は、原田監督の演技指導の賜物。ニノは後輩検事の役だが、キムタクの後輩というバックボーンもあるせい
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センセイ君主(2018年製作の映画)

3.7

先生に恋をする高校生を描いた爽やかラブコメ。世のトレンドを意識しつつ、アラフォー世代にも優しい映画。
あのキミスイの彼女と同一人物だとは思えない浜辺美波の演技の幅が凄い。
下記のリンクから『センセイ君
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BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

3.7

HIVはAIDSの原因となるウイルスの名前で、AIDSはHIVによって引き起こされる病気の総称。
実在するACT UPという抗議活動団体は、HIV感染者、AIDS患者に対する差別や偏見と戦っている。
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.7

恋人と一緒に観てはいけない衝撃作。
R15指定。吉田監督の集大成との呼び声が高い。
初夜のシーンの印象から、綺麗な純愛映画にシフトしていくのかと期待したが、いい意味で裏切られた。
愛する人の母国語を覚
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.7

テロで夫と息子を失った妻の話。
弁護士と検察官の卓越したプレゼンとディベートの応酬が圧巻。
疑わしきは罰せずという司法の原則が、結果的に被害者遺族である彼女を復讐へと駆り立てる事になる。
司法に正義を
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.7

実際に起こった「三菱自動車リコール隠し事件」を基にした映画。
主人公びいきではない展開が新鮮。
「一本の電話が全てを変えてしまったんです」って言うセリフがあるが、その電話の前に事故を起こしたんだから、
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

4.0

オーシャンズの世界観そのままに、煌びやかな女優達が華を添えることで、唯一無二の作品へと昇華している。
あたかも実際に盗みを働いているかのようなスリル感を感じられる。
ゴージャスなファッションも見所。
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

4.0

きついジョークを笑い飛ばす強さや、小屋を壊された時に見せた気持ちの切り替えの早さは、勇猛な男社会で生きてきたことを物語る刻印。
美しい自然と恐ろしい炎のコントラストが印象的。
例え子孫を残さずとも、そ
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.9

朝食の時間にデッサンしてるぜぇ。エレガントだろぉ〜って言いたくなる 笑
最近は紳士淑女が主役の映画が目立つ。時代の潮流は、たくましさより上品さを尊ぶ方向へとシフトしていると感じる。
解釈の違い?アルマ
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.7

以後考察。のほほんと生きているように見える人が、実は大きな悩みを抱え、もがき苦しんでいる。
辛い生活を強いられているように見える人が、自身の努力によって、幸福を感じる日々を過ごしている。
他人を先入観
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.7

タイトルをメタファーとして捉えつつ、劇中でそんな意味を成す四角形のモノは何かと考えたが分からず終い。
スクエアは人の手が作り出した作品そのものであり、その中にしか思いやりは存在しえないという事か。自然
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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel I. presage flower(2017年製作の映画)

4.1

若者に絶大な人気を誇るFateシリーズは作品数が多いのも魅力。一度ハマれば、全て観終えるまでの長い期間、刺激的な時間を過ごせる。
凄いエピソードがある。世間が安室引退報道で沸き返る時期にも関わらず「安
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