みんとさんの映画レビュー・感想・評価 - 46ページ目

みんと

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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

3.9

なんとも強烈なインパクトを残す作品だった。
光 、炎 、ネオン、そして橋…
突き抜けて音楽チョイスは素晴らしかった!

これがフランス的な恋愛だと言うならば受け入れざるを得ないのだろうか。

穏やかな
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.4

評判通り、ただひたすらアラン・ドロンの美しさにうっとりさせられる作品だった。

こうなったらストーリーなんて二の次!
兎に角ずっと見とれているだけでも満足!
なんて思ってしまったのは野暮。
脚本も演出
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.0

シンプルで感動的なロードムービー。
しみじみと人生を考えさせられる作品だった。

何より先ず芝刈り機で旅するアルヴィンがとても愛らしい。人生の四季で言うなら玄冬期、人生の忘れ物を探す旅は積み重ねて来た
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ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.7

デジャブ感が凄い!

ジェイク・ギレンホールの目ヂカラから漂う切迫感は一体どこに向かっているのか…

目が離せない展開とスピード感が90分間にぎゅーっと詰め込まれたとても見応えのある作品だった。

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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

3.8

名作中の名作をじっくり鑑賞。
ぼんやりとした記憶を辿るも、こんなストーリーだったんだ…
と改めて驚きと新鮮さを覚えた。

南北戦争という激動の時代にしたたかに、そして強く生き抜く力をまざまざと見せつけ
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死刑執行人もまた死す(1943年製作の映画)

4.0

こんなに古い作品にこんなに引き込まれるなんて思いもしなかった。
なんだか滑らかじゃないカクカクした映像は、だからこその面白みすら感じた。

とにかく脚本が素晴らしい。

戦争の生々しさより、理不尽を理
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.0

予想通りド直球のボリウッド映画。
感動しないはずがなかった。

ただストレートな感動に耐性が出来てしまったのか?ある意味想像以上でも以下でもなかったのも正直なところ。

物語はインドの競争社会への風刺
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.9

これはタランティーノ中毒初期症状?!

「ジャンゴ」で事の他面白さを見い出し、つい手を伸ばしてしまった本作品。

あっ!あの曲これだったんだ!ってなるオープニングの有名なメロディー。

そしてサングラ
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イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

4.7

心の奥深くまで響く詩的な実話の物語。
これはどんな言葉にしても薄っぺらくなってしまいそうで…
辛くて、でもどうしようもなく好きな作品だった。

特に後半にかけての人生哲学に触れる数々の台詞があまりにも
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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

4.2

心がじんわり温かくなる素敵な作品だった。

モノクロ映像がより一層そうさせるのか、全く押し付け感がなく、ただ純粋に自分の中で自分なりの解釈で感じとる事が出来るのが良い。

長い年月を共にすれば当然煩わ
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魔法にかけられて(2007年製作の映画)

4.0

これは間違いなく女子のための作品!

キュートでワクワク、おまけにクスッと笑えて切なくて…
実写とアニメが程良く織り交ぜられた絶妙なファンタジックコメディだった。

おとぎ話の世界から迷い込んだジゼル
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.0

これまた私にしてはチャレンジャー的な作品チョイス!

途中ギブアップ作品が多くすっかり遠ざかってしまったタランティーノ監督作品。
これは意外にも楽しめたし、想像以上に面白かった。

とにかくジャンゴの
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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

3.8

私にとってはかなりのチャレンジャー的な作品チョイス。
歴史的要素が色濃く理解の度合いも微妙なところだけど人間の本質を抉りとるが如く描かれた作品である事は確か。

どろどろと陰鬱な空気で覆われ尽くした時
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小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

3.9

この類のお話はとても好き。

頑固者でクセの強い老人フォレスターと若き才能溢れる好青年ジャマールとの友情の物語。

人との出会いってホントに重要に思える。人生を好転させる出会い、それはある意味それを引
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パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー(1998年製作の映画)

4.4

笑えて泣けて、また笑えて泣けて…
パッチの人懐っこい笑顔につられて口角が上がったりとめどなく涙腺が緩んだり。
とても素晴らしい作品だった。

医師を目指す人はきっと誰もがパッチのような初心をもって進ん
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.3

始まりから終わりまで感動の涙で覆い尽くされた作品だった。

母の愛に、家族の絆に、そしてオギー本人の強さに大きく心を打たれた。

こういった作品を見るといつも思う。
障害という個性を持った子供はそれを
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フェイス/オフ(1997年製作の映画)

3.8

のっけからのド派手アクション。
更には ェエエ工ーーー!!! なミッション!

あの場面はやはり私には直視出来ない…

体が仰け反りまくりのアクションに次ぐアクションからの死者続出。
鑑賞後の疲労困憊
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.6

良かった~~~✨
最強の二人のバディムービーにしてロードムービー。
笑いどころもホロりどころも満載でしかもしっかり考えさせられる良質の作品だった。

ガサツで無学なツアー運転手トニーと繊細な黒人天才ピ
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コロニア(2015年製作の映画)

3.8

実在したカルト施設コロニアディグニダの実態とその脱出劇。
政府を盾にした有り得ないコミューンの存在に言葉を失った。

強制労働を初め虐待や洗脳は日本で言うオウム真理教を連想させ、こう言ったカルト集団が
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チャッピー(2015年製作の映画)

3.7

序盤こそあれれ?!ない!ない!な感じが中盤、終盤へとぐんぐん引き込まれるチャッピーのロボットらしからぬ魅力。

ハイスペックのようで何処か抜け感が漂うお茶目なAIロボットにどんどん愛着が湧いてくる。
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

4.6

これは、私にとっては子供とか大人とかの域を超えた男同士の最高にカッコ良いバディムービーに思えた。

もっと言えばイーストウッドを加えて三世代に渡る男の友情とも愛情ともとれる物語だったようにも感じる。
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.0

冷や汗が止まらないほど不気味で、美しく気品に満ちた作品だった。
とりわけ圧巻の映像美、衣装に至ってはえも言われぬ美しさだった。

オートクチュールの仕立て屋レイノルズはクールで神経質でその生活ぶりは超
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8

母娘の関係性は人それぞれ、そして愛し方も人それぞれ。
凄く共感出来る作品だった。

真っ赤に染めたヘアスタイルからも窺える自己主張と個性、でも実はどこにでも居る等身大の17歳の少女“レディバード”
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デトロイト(2017年製作の映画)

3.9

心臓が悲鳴をあげる程に衝撃的!
そしてどこまでもスッキリしないモヤモヤ感が残る作品だった。

歪んだ正義感と差別意識が引き起こした理不尽極まりない事件。これが現実に起こったとはあまりに信じ難い。

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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

4.3

音楽作品が好きで更にイーストウッド監督作品ときたらやはり好きだった。

こうも人の心を捉えて離さない音楽の素晴らしさをまたしても見せつけられる作品だった。

時を経ても色褪せない名曲の裏には例外なくド
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愛、アムール(2012年製作の映画)

4.0

誰しも避けては通れない現実が生々しく、それは尊く美しく描かれていた。
ジョルジュとアンヌの夫婦間に流れる穏やかな空気感、年輪すら感じられる自然な演技が本当に素晴らしい。

そして流れ続ける蛇口の水、何
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.3

映画的にもストーリー的にも見応えはこれでもか!
ライアン・ゴズリングからのハリソン・フォード…
意外にもあり!だった。

変わらず無機質で退廃的な世界観の中にレプリカントの何故か人間味溢れる悲哀
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.1

ワイルドなジャケ写とのギャップに驚いた素晴らしいバディムービーだった。

何ともハチャメチャな笑いの中に粋でオシャレなカッコ良さと感動までもがぎっしり詰まった90分間。

とは言え「死」が最大のテーマ
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アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.3

「情婦」からの流れでチョイス!
こちらも脚本力にグイグイ引き込まれる感じは同じ、そして発想が斬新で面白かった!

先はほぼほぼ読めるけれどそこ迄のプロセスがとにかく素晴らしい。

そして主人公バクスタ
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別離(2011年製作の映画)

4.0

今迄に見た事の無いとても新鮮味を感じる作品だった。

淡々としていて、けれど“いったい何処に着地するんだろう?”と目が離せない展開にはグイグイ引き込まれた。

イラン映画の知識もイランという国自体の知
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ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

4.0

実話さながらの説得力を感じる作品だった。

ジャケ写のポップなイメージから勝手に明るいコメディ系を連想したら全く別物。
重く深く考えさせられるストーリーだった。

人種差別がはびこる1960年代アメリ
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.8

とても身近なテーマで且つ身につまされる作品だった。決して直球ではなく、その独特な世界観を大いに醸し出し、利用しつつ核心をついてくる作品だった。

“時計じかけのオレンジ”ではあえなく撃沈だった私。若干
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情婦(1957年製作の映画)

4.6

これはもう尋常じゃなく引き込まれた!

モノクロ感とクラシック感とその中にコミカルな部分。緩急のつけ方というか粋さと言うか…
兎に角その先が見たくて見たくてしょうがない衝動に駆られる作品だった。

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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.5

過激で暴力的でかなりの力で心をへし折られる作品だった。

タイトルの意味するところも社会に対する風刺的な要素も、更には“ルドヴィコ療法”の是非にしても考えよう、感じようとすればするほど何処かで拒絶反応
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

3.8

無邪気な少年時代特有の友情の美しさ、親子愛の深さをひしひしと感じる作品だった。

いじめや虐待のニュースが横行している現代にこそ必要な教科書のような作品にも思える。

心に闇を抱える少年と身体的病を抱
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落下の王国(2006年製作の映画)

4.2

一見難解、けれどテーマは実はとてもシンプルで救済と再生の物語。
更には美しすぎるロケ地、美しすぎる衣装、そしてCGを使わない撮影は何処までもこだわり抜かれた作品に思えた。

正直、中盤迄はその映像の美
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