miporingoさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.5

スパイもので「結局はどちら側に付くのだろう…?」って、ハラハラするするお話なんだろうけど、アメリカ映画だからね。そこはあまりハラハラしなかった。金髪にパッツン前髪やキャメルのコートの着こなしがよかった>>続きを読む

チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

3.0

主人公に共感できなくて点数は辛めだけど、17世紀のオランダでのチューリップ🌷バブルの様子がわかって面白かった。ヨーロッパのこの頃の街はちょっと猥雑で不潔な感じがする。同時代の日本の方が清潔で治水もしっ>>続きを読む

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.7

ホドロフスキーの自伝映画で、青年期のホドロフスキーとその父親役をホドロフスキーの息子が演じていて本人も「わたしはお前の未来だ」とか出てくるのが面白い。っていうか、全部がシュールで面白かった。詩が書くも>>続きを読む

Red(2020年製作の映画)

3.0

「自分は妻や母親である前に『女』である」というテーマは欧米ではとっくに使い古されているにもかかわらず、日本ではまったくひねりのないこういうストーリーが成立するのは、日本社会が、ジェンダー問題に至っては>>続きを読む

ジュリエッタ(2016年製作の映画)

4.3

2013年にノーベル文学賞をとったアリス・マンロー。映画はスペインが舞台だがマンローはカナダ人。アーヴィングの小説『オウエンのために祈りを』で文学の教師になった主人公がカナダの女学校で教える教材として>>続きを読む

バルトの楽園(がくえん)(2006年製作の映画)

3.0

史実としては観る価値があると思う。映画としては、教科書っぽくて面白みに欠けるが。最後の第九の演奏場面で「このドイツ人どこかで見たことあるぞ」と思ったら、たぶんだけど「のだめ」でパリのマルレオーケストラ>>続きを読む

葛城事件(2016年製作の映画)

3.8

Amazonプライムにて。三浦友和がすごかった。日本全国わりとどこにでもいそうな「圧の強い」男を演じていて、自分がなぜ周りから疎まれるのか全く理解できてない。こういうタイプはキレさせたくないので周囲の>>続きを読む

海炭市叙景(2010年製作の映画)

3.5

地方都市の閉塞感とそこでの市井の人々の生きる姿を淡々と描いていて観ていて息苦しくなった。でも郷愁を感じる不思議な空気感は、函館という街の魅力と、自分が住んだり通り過ぎてきた街も、多かれ少なかれ同様なプ>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

2.8

佐藤泰志原作ということで、どうしても『そこのみにて光り輝く』と比べてしまう。函館の街が情緒があって、空気感や雰囲気はよかったけど、あまり佐藤泰志っぽさは出ていなかったかな。これから原作を読みます。

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

スパイク・リー監督、デンゼル・ワシントンの息子、ジョン・デヴィッド・ワシントン主演。最後の場面は賛否両論あるようだけど、必要な場面だと思う。トランプが大統領になったことで、息を潜めていたヘイトクライム>>続きを読む

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.0

何気なく観て、いきなり好きな映画上位に躍り出た。副題に「人生は素晴らしい」とあり、ありきたりだけど、ほんとにそうなんだと思った。孤独な人生の中でも自分を受け入れ、他人を受け入れ、愛したり愛されたりした>>続きを読む

マンガで世界を変えようとした男 ラルフ・ステッドマン(2012年製作の映画)

3.5

ラルフ・ステッドマンのドキュメンタリー映画。権威的なものや古典的で保守的なものにカウンターをかけるようなアートを観るときに、その元となる作品のことも知っていた方がいい。単に教養としてだけではなく、懐疑>>続きを読む

暗い日曜日(1999年製作の映画)

4.5

好きなところは、レストランオーナーのラズロと給仕のイロナと店付きのピアニストであるアンドラーシュ3人の恋愛模様とこの恋愛の美しさ。いちどに二人の男性と付き合うというのは個人的心情では「あり得ない」なん>>続きを読む

アルベール・カミュ(2010年製作の映画)

3.3

晩年のみの伝記映画だったのは残念だけど、『ペスト』の中のリウーとイメージがダブって彼のことを聖人君子のように思っていたわたしとしては、彼もまた人を傷つけたり誘惑に溺れたりする面のある人間味のある人だと>>続きを読む

ヴィクトリア女王 最期の秘密(2017年製作の映画)

3.4

美談として書かれていて、たしかにこれが事実だったらほんとに面白いと思うけれど、そもそもインドに対して大英帝国が行っていた酷い人権侵害や植民地政策に関して描かれていないのは公平さに欠けるのではないかと思>>続きを読む

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.4

こちらは現代版。リアルと非リアルの絡み方が、こっちの方が好き。RPGをやったことある人なら尚楽しめると思う。

ジュマンジ(1995年製作の映画)

3.2

何が怖いって、ハンターが銃を買いに行って、お金をたっぷり出したら証明書もなくライフルを入手できてしまったところ。アメリカは紛れもなく銃社会で、それがネタになってるってことが怖ろしい。

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

世の中が荒んでるからかもしれないけど、こういう、ベタな理想を描いた良い映画が心に沁みる。主人公の子どもだけじゃなくて他の人たちにも光を当てたオムニバス形式にすることで「みんなも闘ってる。人をいたわれ」>>続きを読む

ボヴァリー夫人とパン屋(2014年製作の映画)

3.8

人の死を笑いにしていいのか戸惑うけど、こみ上げる可笑しさがあった。とくに、終盤、男3人が神妙な顔をして歩くところとか、最後のポーリュシカポーレには笑ってしまった。この映画、好きだわ。『ボヴァリー夫人』>>続きを読む

山河遥かなり(1947年製作の映画)

3.2

アウシュビッツで生き残った少年と、生き別れになった母との再会までの物語。この母子に関しては予定調和で先が読めていても最後で泣いてしまう。しかし川で流された方の少年や、最後のシーンで歩く多くの孤児たちの>>続きを読む

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.2

オープニングからして『移民の歌』でロックに始まるの、めっちゃかっこいい。これは、スウェーデン版『犬神家の一族』ではないのか。さいご、リスベットがプレゼントを捨ててしまうシーンは嫌い。エリカの存在は知っ>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

深刻なことをユーモアでラッピングしてしまおうという意図はわからないではないけれど、ジャケデザインでだいぶ損をしてるのでは。運転手のキム・サボク氏は映画では政治に疎いように描かれていたけれどあとで調べて>>続きを読む