miporingoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ラストウォー1944 独ソ・フィンランド戦線(2015年製作の映画)

4.0

みんな書いてるけど、ポスターと邦題がこれも酷すぎる。戦争映画だけど、戦闘シーンはほとんどなく、戦場を舞台にした恋愛映画で、風景も美しい。あらためて北ヨーロッパの地図を見ると、フィンランドってめっちゃロ>>続きを読む

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.2

2011年7月22日にノルウェーで起こったテロ事件を描いた作品。先にNetflixの『7月22日』を観てから、こちらを鑑賞。Netflixは事件の背景や犯人の動機、事件後の裁判などが描かれているが、こ>>続きを読む

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.3

最後の方にかかったモーツァルト『魔笛』の『夜の女王のアリア』のアレンジがとても良くて、検索しまくったけどわからなかった。

川の底からこんにちは(2009年製作の映画)

3.4

元気が欲しい人は元気になれる映画でしょう。でも「がんばる」とか「がんばれ」の連呼はどうなのか。「どうせ中の下のダメ人間なんだからがんばるしかない」というのは、ちょっと今の時代に合っていないというか、む>>続きを読む

(1963年製作の映画)

3.2

「どうして鳥が・・・」という問いは最後までわからなくて「こわいー」で終わってしまった。けっきょくどこぞのお店でご婦人が話していた「鳥は人間よりもずっと以前から存在していて云々」というご高説が、問の答え>>続きを読む

危険なプロット(2012年製作の映画)

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フランスの高校で文学を教える中年男性教師が主人公。作文の課題で文章力のない生徒たちの中に、一人だけ光るものを持っている男子生徒クロードに注目するが、目をかけて個人指導するうちに、その生徒の方に教師であ>>続きを読む

サイドウェイ(2004年製作の映画)

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奥さんに逃げられたバツイチ男と一週間後に結婚を控えた男。友達同士のこの二人がワイナリー巡りの旅に出るロードムービー。友達の方は置いといて、バツイチ男の方の冴えないおじさんのロマンスという点では、ちょっ>>続きを読む

最初の人間(2011年製作の映画)

3.8

カミュの絶筆を映画化したもの。フランスのアルジェリア植民地化に対するカミュのとる立場の曖昧さに疑問を抱いていたのでそこに少しでも迫っているかという思いで観た。結果としては曖昧なままではあるが、なぜ曖昧>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

3.0

キャストが豪華で、それだけでも楽しめた。やはり名優と言われる人たちの演技には引き込まれてしまうものだと思った。チョイ役でもね。最後の弁護士さんが役所広司なの気づかなかったの悔しい。こういう不正がなくな>>続きを読む

2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.0

マリーヌ・ヴァクトが美しすぎた。地味で平凡な女性を描くために服装もシンプルにって、それがかえって彼女の美しさを引き立ててるのですよ。そんな挑むような吸い込まれそうな視線のどこが地味で平凡か。で、ストー>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.0

こういうのが若い子の「恋愛あるある」なのかと思うと、おばちゃんは心配になりますが、自分はどうだったのかと胸に手を当てて考えてみたりもする。「好きになるとそれ以外のことはどうでもよくなっちゃうんだよね」>>続きを読む

ワン チャンス(2013年製作の映画)

3.8

それほどひねりもなく映画としては予定調和的なサスセス・ストーリーなんだけど、実話と聞くと話は別。今や世界的オペラ歌手のポール・ポッツはこの映画化を「冗談かと思った」という逸話が笑える。成功するまでの彼>>続きを読む

グロリアの青春(2013年製作の映画)

3.5

「青春」といってもグロリアは58歳。離婚して子供たちも独立していて本人も自立している。いわゆる「老いらくの恋」の話だ。舞台のチリもだけど、欧米も、パーティー文化が豊かだからか、大人(中年以降)の社交の>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.0

アメリカの小さな町で唯一のチャイニーズであるマイノリティの高校生の女の子の話。しかも女の子しか好きになれないというもう一つの秘密の悩みも抱えていて。ラブコメ青春映画でもあるけど、愛の形は色々あって臆す>>続きを読む

プライドと偏見(2005年製作の映画)

3.0

いちおう名作とされているにもかかわらず、学生時代に原書を読んだときに退屈って思ったのはわたしの感性が幼すぎたからなのかと思い、最近になって映画化されたものBBCドラマなど立て続けに観た。本作は映像はい>>続きを読む

抱擁のかけら(2009年製作の映画)

3.8

愛は一筋縄ではいかないという映画。ペネロペ・クルスはアルモドバル監督のミューズでいくつもの作品に出ているらしいのだけれど、わたしは『ボルベール』に続き二作目鑑賞。ヘップバーンみたいなビジュアルのペネロ>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.0

アフリカ系アメリカ人が理不尽に白人警官に殺される夢を見ては目が覚めるというループから抜け出せない苦しさが、差別による悲劇が延々と繰り返される現実世界そのもののメタファーだと感じた。そういう意味ではリア>>続きを読む

ミュンヘン(2005年製作の映画)

3.7

怖かった。人を消していくたびに少しずつ主人公のアヴナーの顔がやつれ表情がなくなっていくとことか。でも人としての心は失わない。だから苦しむ。
スピルバーグがユダヤ人であるということを考えると、この映画が
>>続きを読む

英国総督 最後の家(2017年製作の映画)

3.8

1947年インド独立の際の英国総督家族と独立に関わる人々の思惑、独立の際にインドとパキスタンに分断されるという悲劇を描いている。独立が決定したあとに赴任したマウントバッテン総督は統一インドかそれとも印>>続きを読む