mszさんの映画レビュー・感想・評価

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ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.5

前半はふたりの無邪気な笑顔と済州島の景色が美しく、ただただ眩しく見惚れていたけど、中盤以降はスピード感と、時生感じる違和感に引っかかり過ぎて置いていかれそうになってしまった。
ミソにとってのハウン、ハ
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明けまして、おめでたい人(2022年製作の映画)

3.8

あまりにも"そのまま"だった
リアルよりもリアル、目の前で友達のやりとりを見ているような感じ
自分が通ってきたような、憧れてきたようなものの詰め合わせだった
山脇とらんちゃんが朝日みるとことかの、何か
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このハンバーガー、ピクルス忘れてる。(2023年製作の映画)

4.0

かなり好き、かなり面白かった。
違う惑星の変な恋人よりも好きかも、いや、どうだろう、どっちも好きだな。いや、違う惑星の変な恋人に軍配かも。でもどっちも良い。
温度感というか、なんかずーっとローテンショ
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アイスと雨音(2017年製作の映画)

3.6

圧巻のワンカット撮影。
現実と芝居の境界線が瞬時に取っ払われていく緊張感。MOROHAの差し込みが素晴らしく、映画館の音響で観たかった……
青木柚がかなり良い。

ちひろさん(2023年製作の映画)

3.2

静かで緩やかに流れていく人間模様が温かで良かった。
わざとらしくて少し引き目で見たりする部分もあったけど。
みんなそれぞれに何かを抱えているけど、果たしてそれが何なのか全てを明らかにしないところがすご
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

原作同様、映画もすごく優しかった。三宅監督の映画はしっかり人間の中身に焦点があてられていてとても好き。
家族でも恋人でも友達でもない、しかも"異性"だからこそ保てる程よくて湿っぽくならない距離感である
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熱のあとに(2023年製作の映画)

3.3

正解探すのナンセンスな映画。愛は全部エゴ、エゴの究極がとどのつまり愛の究極なのかもしれん。
わたしが"愛"だと思うものはやっぱり現実的なものと紐づいているなんだなとも。共に暗闇の底で溺れることが愛だと
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.5

良い意味で、シネコンで上映されるべきだし大多数の人が良かった!っていうだろう作品だった。大人が観ても置いてけぼりにされなくて良かった。原作も読みたい!
山下監督だから、人物みんな魅力的に撮られているだ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

ストーリー自体は明快な感じがするのだけれど思うところがありすぎるし、全てが何かのメタファーに思えて思考が止まらずかなり疲れた…ので振り返るべくパンフレットも購入。
単純な気持ちでみると、ファッションも
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

4.1

評価分かれそうだけどかなり面白かった!
気まずさの魔術師か?と思うくらい、気まずい(でも愛しい)会話劇が繰り広げられる。"愛なのに"でヘタですよね?て言われてる中島歩が好きすぎたのだが、それと同系統の
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

3.6

こういう空気感の映画好き。
特に何が起こるというわけでもないけど、リジーの感情のひとつひとつが自分の中にもある、向き合いたくない感情のような気もして少しチクチクしたりなど。
私は凡庸な人間で、だからこ
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.7

答えのないものを突き詰めることのしんどさよ。ずっと緊迫してて尖ってて触れるもの全てを刺し殺しそうな岡山天音の目つき、纏うオーラが凄すぎた。凄まじすぎる。
何も持たないこちら側の人間からすると、あれだけ
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ニューヨーク・オールド・アパートメント(2020年製作の映画)

3.0

タイトル、予告観てほっこり青春映画と思いきや、どシリアスでびっくりした。中盤以降から坂道を転がるように追い詰められ、わりとしんどい。
こんなことあるかいな(有らないでくれ)と思う反面、きっと大なり小な
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.3

最強の世界観、最強のキャスティング。
自分はたぶんレベッカ側の人間なので、イーニドにいらいらしながらもめちゃくちゃ羨ましかった。イーニドに全面的に共感できる人たちのこともとても羨ましい。
10代の痛々
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.4

大好きな映画だけど長らく観ていなくて配信終了に合わせて駆け込みで。
カット割や色彩、音楽の洒落感はさる事ことながら、登場人物が皆魅力的なのが良い。悪人のいない映画は心が乱されなくて良い。
本当はイライ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.9

淡々としているが故に、絵の可愛らしさとかひとりひとりのチャーミングさが際立つ瞬間がたくさんあって好き。
かわいくてちゃんとしたラブストーリー。
ラジオから流れる戦争の惨状が、見て見ぬふりをするなよとい
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

素晴らしかった。本当に良かったです。
パターソン的世界観が好きなので、そのような面白味やあたたかみ、ちょっとしたざわつきも感じさせられてとても好きでした。
音楽も秀逸。自分が生まれ育った東京のことを、
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.6

後からじわじわと、良かったかもなあ〜と思えた映画。
ジャームッシュのDEAD MANを彷彿とさせる。
ストーリーはシンプルが故に難解だった。
素朴だけどピリッとシュールさも効いててさすがだなと。音楽も
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99%、いつも曇り(2023年製作の映画)

4.0

当事者でもないのに、喰らいすぎて2年分くらい泣いた。序盤から空気が薄くて息ができなかった。素晴らしかった。
たぶん、生まれて初めて、夫婦というものの繋がりに激しく憧れた。
前評判通り、主演の瑚海監督と
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市子(2023年製作の映画)

3.9

何もかもがしっかりとは描き切られていなくて、どこもかしこも余白がすごかった、故に考えることが多すぎて受け止めきれず悶々としてしまい真っ直ぐ家に帰れなかった。
後からいろんな場面を反芻して自分の中で答え
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.1

まずは池松くんと若葉くんを並べてくれてありがとうオタク感涙大歓喜。
太賀くんの存在感はすごい。
そして石井監督のことをやっぱりずっと信じている。

ちゃんと鬱屈としていて、ちゃんと茶目っ気があって、ち
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

4.3

ドラマの大ファンなのでずっと楽しみにしておりました
終始笑ってた、こういうのだけずっと観ていたいよ〜全員愛しい全員だいすき!
もうアップデート求められる年齢になっちゃったよな、わかるわかるよ
てかやっ
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アアルト(2020年製作の映画)

3.8

"モダンかどうかはなんの素材を使うかではなくて、見せ方とアプローチで決まる"というような言葉、建築や家具に限らず全ての創作や物事に通ずる部分があると思った。
人間中心にデザインする、そのブレなさが美し
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.6

"ひとをわかるって、どういうこと?"
同じ場所で眠り同じものを見て同じ食卓を囲んで長い時間一緒にいたって全然わかんない。
それなのにわかりたいとかわかって欲しいとか願ったり期待したりしてしまうのはなん
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(2023年製作の映画)

3.4

ウェス〜!!だった
毒蛇の"存在感"だけであの緊迫感演出できるのすごい

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.7

誰の中にも南と博が同居していると思う。
というか、南は博だから当たり前か。
昭和の銀座のムードを感じられるところもすごく良かったな。いい時代だったんだなと思う。いや、逆なのかな。時代問わず、音楽で生き
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.2

後味悪すぎる………
色はもちろん音の使い方、光、表情全てにおいての昼と夜の描き分け方天才だなと思いつつ、終始不穏な空気が漂いずっとざわざわさせられた。そしてラストにかけて徹底的に無慈悲に突き落とされる
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.8

新作ありがと〜!!

(いつもよりは)シュールさ控えめでウェス慣れしてなくても観やすそう
スピード感に置いてかれないように必死になるも途中から置き去りにされている感じも心地よくすら思えてくるんだよな
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バービー(2023年製作の映画)

3.8

ザ・バービーの世界観がサイコーすぎてもうそれだけで映画館で体感できるワクワクエンタメ作品としてオッケーって感じ。
男が、女が、とかそういうことじゃなくって、"あなたはあなた"だから他人や社会に『認めら
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

自然の映像美、色彩美が素晴らしかった。
冒頭とラストの絵面にはハッとさせられてしまった。
ずっと心臓が切り刻まれるような痛み、やり切れなさ。
感情はそれぞれのもの、故にどうするべきなのか答えは分からな
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.5

こんな単純な筋書きでこんなに面白くなるか〜!という感動。
想像の斜め上を行くが全く難しくなくて、ゆるっゆるでクスッと笑っちゃうような感じでストレスがなくて良かった。わけわかんない事象に直面した時人間性
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

ンハ〜〜〜
人と話し合いたくなる良い映画
でもちょっとキモい

アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)

2.0

全アングル全カメラワーク全音楽、というかもはや全シーンが狙いすぎてて食傷気味………
"そういうもの"として楽しみました

小杉湯が高円寺であのアイス屋さんは恵比寿だよねということが分かってしまっている
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劇場版 優しいスピッツ a secret session in Obihiro(2023年製作の映画)

4.0

松居監督の撮るスピッツ、セッションライブ映像ということで大期待、でもいい意味で松居さんぽくないというか、個性がそっとしまわれている感じで、でも終わってみると"ああ松居さんの光の感じだったな"とか思った>>続きを読む

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