mhさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ヒトラーの追跡(2005年製作の映画)

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強制収容所から逃げた女性が、身分を偽ってドイツ国内で生き延びるお話でドイツのテレビ映画。ロマンスあり。
家畜用貨車から脱走、短髪の女性、前腕部を隠す包帯でだいたいみんなピンとくる。この手の――ユダヤ人
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シリアナ(2005年製作の映画)

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石油利権を巡るポリティカルサスペンス。
群像劇形式になってて、いくつもの話が同時に進行している。「トラフィック」の脚本担当だったひとが監督してる。なるほど!
かなり難解で、英語版ウィキペディア読んでよ
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ベルファスト(2021年製作の映画)

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アイルランド紛争のマジョリティー側(イギリス側、裕福なほう、取り締まっていた側)という設定が珍しい幼少期ノスタルジックムービー。
カトリックVSプロテスタントの対立が激化する前にうまく退場した(のちの
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FUNAN フナン(2018年製作の映画)

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アニメでクメールルージュ。
初めて触れるひとにはうってつけかと思うけど、ある程度わかってるひとだと、平均化されたキャラ造形とありきたりな展開に戸惑うんじゃないだろうか。
「トゥルーノース(2020)」
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バトル・オブ・ポイントマン(2018年製作の映画)

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ベトナム戦争の際に発生した民間人虐殺をモチーフにしたエンタメ映画。
黒人三人組が主人公。虐殺をはじめた友軍兵士たちを射殺してしまうというとんでもない展開。子どもに噛みつく飼い犬のロジックが印象深い。子
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昭和のいのち(1968年製作の映画)

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しょぼヒットに終わった日活の大作映画。
・血盟団事件をモデルにした政府要人暗殺。
・人身売買も同然の女工や女郎の恵まれない境遇。
・やがて暴力団へと変化していくテキ屋家業の実態。
こんなあたりをミック
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霧の波止場(1938年製作の映画)

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脛に傷を持つものたちのヒューマンドラマ。映画のいちジャンル「詩的リアリズム」(1930年代のフランス映画界)を代表する一作で、フランスではマスターピースの部類なんだそう。
植民地軍から足抜けしてきた男
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コードレッド ロシア軍秘密兵器破壊指令(2019年製作の映画)

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鹵獲されたソ連の秘密兵器を奪還するため、ナチスドイツが支配する土地にパラシュート降下した面々のその後みたいなエンタメ映画。
頭いいし、腕も立つというジャスティスなソ連軍がひとりまたひとりと減っていくデ
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ブラック・サンデー(1977年製作の映画)

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パレスチナの過激派組織「黒い9月」VSモサド&FBIタッグという図式のディザスター・ムービー。
・脅迫に屈して日本では未公開。(その後、2006年に初上映)
・大群衆に飛行船という強烈なビジュアル。
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プレシディオの男たち(1988年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アメリカ陸軍の基地を舞台にしたクライムミステリー。
憲兵隊の死亡事件の影に密輸組織があって、基地内部には怪しい動きがあるといったような内容。
ウォーターサーバのカートリッジにダイヤ(透明なのでわからな
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デッドライン2 爆炎の彼方(2006年製作の映画)

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まさかの続編。
ただし引き継いでいるのはキャスティングと、フィリピンで撮影されたってことくらい。
テロリストが奪ったのは、旅客機を自由にコントロールできる制御装置というわけで、その奪還に赴く部隊。91
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レッド・スナイパー 〜独ソ最終決戦〜(2004年製作の映画)

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ベラルーシ製45分×4話のテレビ映画。
バグラチオン作戦(1944年6月22日–8月19日)の最前線にあった赤軍側の話。
「白ロシア」と「1944年」というワードを手がかりにして、だいたいのことは察し
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デッドライン 報復の導火線(2006年製作の映画)

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ロジャーコーマン制作のB級戦争映画。
フィリピンにおける不朽の自由作戦(2002年1月15日‐2015年2月24日)が題材。(「不朽の自由作戦」自体は911を受けてのイスラム原理主義者に対する攻撃のこ
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日本五大戦争(1957年製作の映画)

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近代日本が行った戦争についてのドキュメンタリー。
世界情勢に触れながら進むので、時系列の整理にうってつけ。
フランコが共産勢力に勝利したことが、ファシズムの台頭を招き第二次世界大戦の始まるきっかけにな
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ある女学生の日記(2007年製作の映画)

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アパートに暮らすのが夢と答える北朝鮮の少女が主人公のホームドラマ。
アイロンのコンセントを抜くと漏電でボヤ騒ぎという独特のプロットからスタートしたので期待したけど、その後はほぼテンプレートなホームドラ
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春香伝(1980年製作の映画)

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李氏朝鮮時代に成立した伝統芸能――パンソリの演目でいまもなお人気がある物語を北朝鮮で映画化したもの。
富裕層である両班の息子と、貧困層である賤民(キーセン)の娘の恋愛を描いてる。
文芸大作らしい重厚な
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血の海(1969年製作の映画)

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北朝鮮の建国神話系、反日プロパガンダ超大作。
フィルマークスのランタイムは間違ってて、ただしくは252分。
登場する日本軍がまー悪い。アインザッツグルッベンもかくやといった大虐殺を繰り広げる。
普通の
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パララックス・ビュー(1974年製作の映画)

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このころ数多く作られていた陰謀論が題材のポリティカルスリラー。
謎の組織「パララックス」の魔の手が迫り、追いかけはじめるジャーナリストと、常に先回りしている敵組織。
特筆すべきはビジュアル面。
タワー
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武装戦線 政府軍VS革命軍(2005年製作の映画)

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Vシネマの戦争もの。
フィリピンで起きている紛争を取材にいったジャーナリストが戻ってこないので、おまえ、行ってみてきてよ。ついでに伝説の傭兵「リバイアサン」についての取材もしてきてというのがあらすじ。
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狂気のクロニクル(1964年製作の映画)

5.0

三十年戦争(1618年–1648年)を背景にしたファンタジックなボーイミーツガールもの。
捕まったら兵士にされる「イギリス海軍の強制徴募」みたいなくだりから話はスタート。ググるとこの件(=スウェーデン
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グレート・ウォー(2019年製作の映画)

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WW1・ヨーロッパ西部戦線に参加しているアメリカ軍が視点のエンタメ戦争もの。
・行方不明になった黒人部隊(バッファロー・ソルジャー)を助けに行くこと。
・停戦の知らせから発行(1918年11月11日1
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追憶(2015年製作の映画)

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太平洋戦争における激戦地ペリリュー島まわりのインタビュードキュメンタリー。
うっすらと守備隊長である中川州男陸軍大佐に着目してるような気もするけど明確にはなってない。俯瞰で見たときにも同じようなことが
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戦争ゲーム(1970年製作の映画)

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基地の町が舞台のコメディードラマ。
軍人たちが迷惑をかけているので、町の人との関係改善をしようとダンスパーティーなどいろいろ試みる。
小うるさい保安官と町の有力者が悪役で、軍属の面々はなんだかんだいい
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安重根 伊藤博文を撃つ/安重根(アン・ジュングン)と伊藤博文(1979年製作の映画)

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日本からしたらテロリスト、いっぽうで韓国・北朝鮮からだと偉人である安重根についての歴史文芸大作。それも北朝鮮映画!
ごりごりのプロパガンダかと思いきや、かなりしっかり作ってあって、バランスがいい。歴史
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5時から5時まで(1990年製作の映画)

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北朝鮮の戦争映画。
アメリカ軍に奪取されそうになった丁形(チョンヒョン)高地を12時間で奪い返したというエピソードが題材。
かつては最高司令官(金日成)とともに戦ったという軍団長が主人公。
心臓の病気
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月尾島[ウォルミド](1982年製作の映画)

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北朝鮮の戦争映画。
タイトルは韓国・仁川にあった島の名前で、現在は埋め立てられており地名のその名が残っている。
この映画はその月尾島で頑張っている北朝鮮(の海軍?)の面々が、3日間死守するという命令を
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ラインの監視(1943年製作の映画)

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反ファシストの活動家がアメリカにやってきたけど、ナチスドイツの手先に絡まれて、止むをえずヨーロッパに戻ることになるまでのお話。
スペインでフランコ相手に戦っていた時点で共産主義者だと思うんだけど、この
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鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

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あまりにもかわいい時代劇ミュージカル。一生見てられる。ほんとかわいい。
子どもっぽい恋愛ってのがまたいいね。
1939年の映画の歌詞にヒステリーとかはいっちゃってんのも最高。
おまえが煮えきらないのが
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ハーバーマン 誇り高き男(2010年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

実在したドイツ系チェコ人一族の不沈を近景にして、スデーデン割譲から「チェコスロバキアからのドイツ人の追放」(Expulsion of Germans from Czechoslovakia)までを描い>>続きを読む

陸軍士官学校(1937年製作の映画)

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陸軍士官学校だった市ヶ谷台、その第49期生(1937年度生)を取り上げたドキュメンタリー映画。(を、戦後再編集したものとのこと)
制作に偕行社のクレジットがあった。
授業の様子、演習の様子、日常生活の
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私は貝になりたい(2008年製作の映画)

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橋本忍の代表作をいちばん演技がうまいのは仲間由紀恵というキャスティングでリメイクしたもの。
これを見てから橋本忍版でぶったまげるのがただしい見方で、その逆のいちばん最悪なコースをたどってしまった。
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オペレーション・メコン(2016年製作の映画)

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実際に起きた事件をもとにしている中国製アクション映画大作。
さまざまな映画から引用してきたプロットがいっぱいあって楽しい反面、節操なくって統一感はなかった印象。「ディアハンター」知らんであのシーン見た
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乱世備忘 僕らの雨傘運動(2016年製作の映画)

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一国二制度の香港で行われた抗議活動――雨傘運動についてのドキュメンタリー。
活動のシンボルにもなったアグネス・チョウさんが映るのは一瞬だった。
参加している学生の一グループにフォーカスはしているんだけ
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わが町(1956年製作の映画)

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川島雄三版「無法松の一生」みたいなお話。
フィリピン(ベンケット道路の建設)の出稼ぎから帰ってきたが男が主人公。ベンケットベンケットうるさいもんだから。通称ベンケットのターヤン。
天王寺の七軒長屋に妻
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ミッシング・ポイント(2012年製作の映画)

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アメリカで活躍していた超優秀な若者が911以降、ムスリムだったという理由でアメリカ社会からイジェクトされて、不可抗力でイスラム原理主義者となっていったというのが大まかな流れ。
アメリカがパキスタンで行
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GIブルース(1960年製作の映画)

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エルビスプレスリーのワンマン歌謡ショーに適当なストーリーをつけたやつ。
キャバレーの歌姫を落とせるかどうかでエルビス・プレスリーが頑張る。それをネタに賭け事している外野がいて、メインのふたりを追いかけ
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