motoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

2.8

自分自身を解き放つものはなんなのか?抑圧や葛藤の中から自分自身を見つけ出す。見つけた瞬間からまた葛藤の中を彷徨い続ける。言葉が詩なのか、詩が言葉なのか?自由を追い求め追い付いたと思うと、するっとまた遠>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.1

美しさと醜さ、理想と現実、真実と嘘、善と悪、フィクションとノンフィクション、昼と夜、正夢なのか悪夢なのか?その境界線は?すべてがグラデーションのように混ざり合う。愛は不毛地帯を彷徨う陽炎のよう。野獣は>>続きを読む

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

3.0

この映画を何も知らずに観ていたら?いや知らなくても、この映画に携わった人たちの情熱は、スクリーンから飛び出すくらいに溢れている。伝えたい物語をどのように伝えたいのか?伝わるのか?答えは無限にあるような>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.0

新たなスターウォーズの始まりなのかもしれない。ルークスカイウォーカーは、彼のマスターと同じフォースの世界に旅立ったのか?フォースは誰しもが持てるものでもなく…だからこそ、フォースとともにあらんことを。

婚約者の友人(2016年製作の映画)

2.8

感情が揺らめく。風のように、さざ波のように、突然の雨のように。一人の愛する人の死が、残された人の感情を、それぞれの関係性を微妙に変化させていく。嘘が人の心を癒し、真実が人の心を苦しめる。モノクロームの>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.0

あと32年後の世界の話だ。デッガードのブレードランナーは1980年代をベースにした未来の話だったし、このKのブレードランナーは2010年代をベースをした未来の話だが、どちらの未来も人間とは何を持って人>>続きを読む

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.0

激怒、暴力、非道、言葉の意味そのままを淡々と渇いたまま?乾いたタッチはいつも通り。アウトレイジが日常の生き方は、哀しみに溢れている。ある意味、笑ってでもいないと辛いことばかりなのかもしれない。ただただ>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.5

自らの左の頬に付いた返り血を拭ったのはいったい誰だったのだろうか。殺人は事件として扱われた時から、不毛の地を探す旅のような得体の知れないものに変化するのかもしれない。関わった人物の歩んできた過去から現>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

3.5

彼女達は今日もあの街で、それぞれの一日を過ごしている。自分の事や姉妹の事、身近な人の事、遠くで暮らす人の事、もういなくなった人の事を思いながら、時々思い出しながら。紫陽花、桜、梅酒、しらす丼、ちくわカ>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.8

逃げるのではなく、帰るためには生き続けなければいけない。どんなことをしても。
戦争というものはつくづく無情だ。平和な時なら人々が憩う美しい海岸が、飛び交う銃弾や降り注ぐ爆弾によって、生死を彷徨う戦場に
>>続きを読む

ロスト・イン・パリ(2016年製作の映画)

2.8

フランスのパリは多くの人にとって憧れの都市なのかもしれない。昔も今も。パリは異邦人の街でもある。世界中からいろんな人が、その人の人生と一緒にやって来る。パリはお洒落でもあり醜い。パリは冷たくもあり優し>>続きを読む

怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.5

自分を見つめる、自分に問いかける。返事は?記憶を辿れば、自分の幼少の頃の怖い夢は、いつも同じだった。いつの間にかその夢は見なくなったという事は、大人になったという事なのか?哀しさや寂しさを噛みしめ、前>>続きを読む

セールスマン(2016年製作の映画)

2.8

開いたドアから入ってきたものは、心を閉ざすものだった。お金は信用という価値基準なのに、人それぞれの心に問いかける時がある。良いお金、悪いお金。それぞれの環境や立場でお金の価値が変わってしまう。人の心、>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.2

喪失感。失くしたものが大きければ大きいほど、心に空いた穴を塞ぐのには困難がつきまとうのかもしれない。人はいつから喪失感と共に生きるのだろうか。多くの人と関わりながら、結局は自分に向き合うしかないのかも>>続きを読む

メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

2.8

ファッションはアートなのか?アートもファッションなのか?虚栄が美を引き寄せるのか?美が虚栄を纏うのか?どちらもマネーを必要としているし、マネーの源泉が圧倒的なパワーを生んでいる。ドキュメントしたこの映>>続きを読む

スプリット(2017年製作の映画)

3.0

人格が変わる時?車を運転すると変わる?自分が否定された時?酒を飲んだ時?人は人格をどのくらい持っているのだろうか?持てるのか?変わるスイッチは照明のようにハッキリとしたものなのか?日常の中に潜み、突然>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.4

言語はいったいどのくらいあるのだろうか。日本語にしても、隣町程度の距離でも微妙に変化し、方言として語り継がれている。地球規模になればもっと増えるだろうし、この映画のように知的生命体が存在しているとした>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

2.8

25年の歳月は、国にもよるが人生の二分の一、三分の一くらいになるかもしれない。ライオンはお兄ちゃんがヒーローだったはずだし、妹は守ってあげなければいけない幼子だった。そして、やっぱりママが大好きだった>>続きを読む

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

2.8

人間とは?正義とは?正しい情報とは?記憶、メモリー、インストール、アップデート、バグ…。人間は今後どのようになっていくのか?魂だけが野生の証として存在していくのか?アニメが生まれてから時が経った気がす>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

2.9

自分は何者なのか。愛されるとは。自分の気持ちを表現すること、されること。傷つき傷付けてしまう境遇。月光の明るさは、そんな暗闇の中を彷徨う人達にも、優しく照らしてくれる。

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.0

トラウマ、過去から地続きの今。引きずり引きずらされるそれぞれの思い。家族は他人よりやっかいな関係性を持つのかもしれない。絡み合う感情は、たとえ世界が終わろうとしても分かり合えないものなのか。何もない平>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

ジワジワとジーンと来た。なんかいい例えなのか迷ったけど、『男はつらいよ』を想い出してしまった。映画はエンターテイメント。唄い、踊り、喜び、怒り、哀しみ、楽しさが詰まっている。世界は美しく彩られ、ファン>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.9

あらゆる宗教の開祖は、人の平穏と平和な生活が送れるように願っていたはずだし、現代においても願っているはずだ。信仰はいつも沈黙の中にある。自らに問いかけ、自らを救い出すように。真っ暗な闇の中から、一筋の>>続きを読む

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.4

スターウォーズのアナザーストーリーでなくてもいいのでは?と思うくらいスターウォーズだった。フォースは持てる者、持たざる者に関わらず、自分を信じる人に何らかの影響をもたらすのかもしれない。善悪どちらにも>>続きを読む

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.4

チェット・ベイカーに生まれついたら、チェット・ベイカーとして生きるしかないのかもしれない。青い空、青い海、青春。ブルーには清々しさを感じるとともに、儚ささも感じる。一旦ブルーの深さを垣間見てしまうと、>>続きを読む

スモーク(1995年製作の映画)

3.0

煙草のけむりが目に沁みることがなくなってどれくらい経つだろう?思い返せば映画だけでなく、小説や音楽には煙草が似合っていたような気がする。やるせなさや、切なさ、哀しさが一緒だったけど。なんだろう?ただ側>>続きを読む

五日物語 3つの王国と3人の女(2015年製作の映画)

3.0

美しくて醜い、若くて老いている。現実にあったような空想の物語。お伽話というものは、こどもの頃に聞かされたり、見せられてきたけれど、人間の欲望の怖ろしさを伝えるために作られたのかもしれない。絵画のような>>続きを読む

ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)

3.0

夜空に輝く無数の星。目に見える星の光は何億光年、何十億光年の彼方から届けられる。過去からの送られてきたメッセージのように。時間は過ぎさり、あっという間に遠くに行ってしまう。しかし、過ごした時間の密度が>>続きを読む

奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

3.0

混沌と秩序。無から宇宙が生まれたように、選ばれし人のもとには、神からの啓示があるのかもしれない。直感という説明のつかない形で。数式は宇宙のような神秘と美しさを兼ね備えているらしい。舞台となったインドの>>続きを読む

ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

2.7

世界にひとつしか残らない銀板の写真。永遠の愛と美しさを焼き付ける。束縛と苦痛を伴いながら。目に写るものは、現実なのか幻影なのか?幽玄さを漂わせる哀しい愛の物語。

高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

3.0

英国中世ラブロマンスアクションホラー映画?「高慢と偏見」という原作を知らないけど、コメディにならないギリギリの演出は純粋に楽しめた。ゾンビっていろいろ使えるキャストなのかな?面白いよなぁ〜ゾンビって。

人間の値打ち(2013年製作の映画)

3.2

値打ちは難しい。値段を付けるということ。基準は?確証は?人間はやっかいだ。生まれる前から死んだ後まで値打ちが付いている。自分の値打ちは?自分が付ける?他人に付けてもらう?常に自問自答して右往左往して進>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

3.0

戦争は今この時にも、地球のどこかで起きている。ニュースの中で見ている。恐怖も、怒りも、悲しみも、空腹も感じることがない。日本にも戦争が起きていた。日常の中に戦争が。平凡な一日、平凡な毎日、それがいかに>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

3.7

こうも男は過去を引きずり、女は今を生きるものなのか?衣笠幸男は名前にまつわる過去の出来事から、いい訳を語りはじめる。小説が書けないこと、文化人タレントのような現状、そして、妻から逃げるように。幸せは、>>続きを読む

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