映画太郎さんの映画レビュー・感想・評価

映画太郎

映画太郎

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ファザーフッド(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

娘の出産にこれ程なく喜びと感動を味わったのも束の間、出産直後に愛する妻に先立たれてしまう。悲しみに明け暮れながらも1人で娘を育てると決意したマット。おむつ替えや夜泣きに悪戦苦闘しながらも、家族や友人に>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.4

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妻に先立たれ、ひとり暮らしの朝鮮戦争帰還兵ウォルトコワルスキ(クリントイーストウッド)。隣家のモン族の少年タオが愛車を盗もうとしたことをきっかけに、自らの先入観や偏見、過去と向き合ってゆくヒューマン>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

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冴えない高校教師のマーティンは、同僚らと共に「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が上がる」説を検証すべく、酔った状態で授業を行い始める。これまで怠惰であった授業も活気に溢れ、冷たくされていた家>>続きを読む

RED/レッド(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

静かな独身年金生活を送るフランク(ブルースウィリス)は突如自宅にて謎の暗殺部隊から命を狙われる。元CIAのかつての仲間たちを集め、自分たちを抹殺しようとする黒幕を追い詰めていくアクション映画。

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アグリーズ(2024年製作の映画)

3.6

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16歳になると整形手術を行い“在りたい自分の姿”になることができる外見至上主義の世界と、美しくなくても“自分たちらしさ“に価値を置く者たち。

近未来を描くディストピアの世界観とは裏腹に、廃墟化した建
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

5.0

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自分の命を救ってくれた少年イーサンと再び巡り会うため何度も生まれ変わりを繰り返す犬ベイリーの奮闘を描いたヒューマン(?)ドラマ。生まれ変わりを通して犬として生きる『犬生』とは何なのか、犬目線で大切なこ>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.8

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ヨーロッパ随一の高級ホテル“グランドブダペストホテル“を取り仕切り、伝説のコンシェルジュと呼ばれるグスタヴH。ある夜、長年懇意にしていたマダムDが何者かに殺害されてしまったことを気に、遺産をめぐる騒動>>続きを読む

映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.3

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小学生の頃にいじめをしていた少年『石田(イシダ)』といじめられていた少女『西宮(ニシミヤ)』が持つ加害者意識を中心にした作品。誰にでも自分の嫌なところはある、変わろうとする意思も変わらないでおく意思>>続きを読む

そして父になる(2013年製作の映画)

4.4

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6年越しに子供の取り違えがあったことを病院から知らされ野々宮夫婦。悶々とした葛藤はあれども、週末から子供を交換して生活を開始。父親として何が大切なのかを気づかせてくれるヒューマンドラマ。

父親良多(
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キングダム 大将軍の帰還(2024年製作の映画)

4.2

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“大将軍の帰還“シリーズ4作目となる本作では、馬陽の戦いの後半戦。秦国総大将•王騎の生き様を2時間に詰め込んだ大作。豪華俳優陣で彩り王騎を演じきった大沢たかおあってこその圧倒的完成度。

実写化はあま
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.0

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第三次世界大戦勃発後の「ネオ東京」が舞台、謎の存在“アキラ“を巡って、政府軍や反乱軍、主人公(?)率いる不良グループが交錯するSF作品。

一言で言えば「よくわからん」。何がなんだか理解が追いつかない
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20世紀少年<最終章> ぼくらの旗(2009年製作の映画)

3.6

小学生の頃に遊びで書いた“よげんの書”の内容通りに“ともだち“と呼ばれる謎の存在が、世界滅亡を目論む。かつての仲間を集め世界を救うために立ち上がるSF作品第3部。

20世紀少年<第2章> 最後の希望(2008年製作の映画)

3.6

小学生の頃に遊びで書いた“よげんの書”の内容通りに“ともだち“と呼ばれる謎の存在が、世界滅亡を目論む。かつての仲間を集め世界を救うために立ち上がるSF作品第2部。

3部作だと2作目は最終作へ繋げる調
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20世紀少年 <第1章> 終わりの始まり(2008年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

小学生の頃に遊びで書いた“よげんの書”の内容通りに“ともだち“と呼ばれる謎の存在が、世界滅亡を目論む。かつての仲間を集め世界を救うために立ち上がるSF作品第1部。

ストーリー展開はシンプルで“ともだ
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

地上600mの鉄塔で助かる術を探し続けるハラハラドキドキ手に汗握る映画。結末は想像されるが、

アトラス(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

人型AIハーランの暴走を止めるべくミッションに参加したデータアナリストのアトラス。頭の切れる優秀なアトラスだが、過去ハーランが自身の母を殺害した経験から、AIへの敵視が強く、機械型AIスミスとの同期に>>続きを読む

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトル「Don't worry darling」が意味する結末とは。“他者から与えられた不自由ない生活か“、“不自由な中で自身が掴み取る生活か“、。現実の生活で思い通りにならない男性たちを救うため、>>続きを読む

8番目の男(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

韓国にて国民参与裁判の事件('2008)に基づく作品は、証拠も証言も揃い刑を量定するだけの裁判であったが、被告人がいきなり嫌疑を否定したため、有罪か無罪かの判決までを迫られることになった8名の陪審員。>>続きを読む

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

元警察官であった高倉は大学教授へ転身し犯罪心理学者として6年前に起きた事件を追う。また引越し近隣に挨拶するも無愛想な隣人が多く、特に西野(香川照之)には違和感を覚える。“何かある“と感じさせる西野に招>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

“東日本大震災“を色鮮やかに描いた作品。鈴芽(スズメ)の元に廃墟を探しているという謎の青年草太(ソウタ)と出会う。鈴芽(スズメ)と叔母の環(タマキ)の関係を、鈴芽とダイジンで比喩している。>>続きを読む

湯道(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

“湯とは何か“をテーマに町屋の銭湯を中心とした人と人との繋がりを描いた心温まる作品。薪での湯沸かし、風呂場への扉は木枠に硝子、そして番台、昭和レトロの世界観へ一気に吸い込まれる世界観。物語としては、喧>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

“現代の日本でゴジラが現れたら“あくまで題材がゴジラであるだけで、『予期せぬ未曾有の事態が起こったとき国としてどう対処するか』をリアルに描いたヒューマンドラマ。止まらないゴジラに軍事的措置を意思決定し>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ルマン24(*フランスで行われる四輪24時間耐久レース)にて、王者フェラーリに挑むフォードの闘い。キャロルシェルビーとケンマイルズの友情と衝突、フォード内での社内政治を描くリアルな実話。

前半部はレ
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

夫を亡くし次回作の案が浮かばず閉じこもりがちなロレッタに、突如として起こる冒険物語。陸の孤島での出来事をキッカケに少しずつオープンな自分を取り戻し、王の墓場を求める。冒険あり、恋愛あり、戦いありのTh>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

南極に集まった“おじさん”たち。非日常な環境にて、医師や大学院生など、異なるバックグランドを持つメンバーが毎日食卓を囲む。ある時は食を通じて笑い、ある時は食を通じてすれ違う、ヒューマンコメディ映画。>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

Johnwickシリーズ4作目にして完結作。殺し屋ではなく普通の人として生活したくもがき続けてきたジョンウィックの物語に、ついに終止符が打たれる。

『"妻を愛した男”と刻んで欲しい』と伝えるジョン、
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バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

突如として起きた大地震から世界は一変。毎日生きることで必死な中、安心を求められるマンションがあると聞く…しかしそこでは娘を生き返らせるために必死な医者が独占する研究施設であった。

まずはマドンソク強
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アメリカはワイオミング州、ネイティブアメリカンが追いやられた居留地で起こる、女性殺害事件。FBIとして街に派遣されたバナーは、殺人事件を捜査していく過程で、ネイティブアメリカンの置かれている状況を理解>>続きを読む