もちさんの映画レビュー・感想・評価

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ハルフウェイ(2008年製作の映画)

4.0

高校三年生の頃に感じていた空気そのままを感じられるので、定期的に見返している。
ほとんどのシーンがアドリブで撮影されているからか、とにかくリアル。
観る度に当時を思い出しては懐かしくなったり、若さに恥
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

前半まではとても良かったけれど、後半が…。
自宅まで尾けられて写真を撮られたり、自分の知らない間に知らない場所に連れて行かれて写真に撮られたり、それを勝手に写真館に飾られたり、知らない間にもう少しでキ
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.0

生きるということはどういうことか。
静かに美しく語る映画。
「生きることなく死にたくない」という台詞にハッとさせられた。
毎日なんとなく過ごしていないか。
人生を"生きて"いるか。
一度立ち止まり、考
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ミッション・ジョイ ~困難な時に幸せを見出す方法~(2021年製作の映画)

3.5

ダライ・ラマは幼い頃から孤独を経験し、祖国を追われ難民となったが、2歳から宮殿で暮らし、法王として亡命した。
デズモンド・ツツは貧しい家庭に産まれ、父が母を殴るのを見て育った。何度も病を経験し、またア
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

世界一のジャズプレイヤーになることが夢の主人公が、仲間と共に大舞台を目指す。
これはもう、とにかく、観てほしい!
観て感じる映画です。


文章は蛇足のように思えるけれど、レビューなので一応記しておく
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

白鳥の湖を聴く機会があり、久しぶりにブラック・スワンが観たくなった。
プレッシャーに押し潰され、次第に狂っていく1人のバレリーナのお話。

淡いピンクのトゥシューズ、それを刃物やトンカチで傷つけ、血だ
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世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ(2018年製作の映画)

2.0

アンダーグラウンド等で有名なエミール・クストリッツァが撮る、ウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカのドキュメンタリー。
2014年から撮影を始め、大統領の任期が終わるまでを記録している。
社会主義を理想に掲
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

5.0

大好きな映画。
夜のタクシー。夜の街並み。
そこで生まれている小さなドラマ。

ロサンゼルス。
年齢も価値観も住む世界も違う、2人の女性のドライブ。友情とまではいかずとも、何か感じるものがあったのだな
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マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

4.0

再視聴。「不倫ものは好きじゃないけれどこの映画は別!」という声をよく聞く。私もそう思う。
正直、途中まではよくあるストーリー。
しかし、2人がどういう決断を下すのか、その選択に伴う葛藤と切なさ、そして
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.0

まったりとした映画が観たくなり、久しぶりに「かもめ食堂」を観ることにした。

随分前に観た時は何が良いのかさっぱりわからなかったけれど、今観てみると、こういうスローライフな映画が好まれるのはわかる気が
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デリシュ!(2021年製作の映画)

3.0

フランス人のDNAに関するプロジェクトの可能性を考えていた時に18世紀の文献を読み、レストランのコンセプトの発明について知った監督が、そこからヒントを得て作った映画らしい。
美食に、啓蒙と革命の要素。
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

4.5

ここまで重苦しい展開に耐えて(と言ったら怒られるかもしれないが)シリーズを観続け、膨大な情報量を地道に理解してきた人だけが味わえる、胸熱シーンのオンパレード。
錚々たるホグワーツ教師陣の本気(特にマク
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

2.5

最終回に向けて描かなくてはならないエピソードをつめこんでいるが、トーンも内容も暗く、好みではない。最後は涙が…。哀しい回である。
私と同じく好みじゃないなぁ、離脱しようかなぁ、と感じた方がいたら、「こ
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ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

3.0

ポスターにある通り、クライマックスへと加速していく第六作。
個人的に好きなキャラクターであるスラグホーン先生が登場し、マルフォイの人間性も伝わってくる回。
驚きの展開もあり、シリーズのなかでは個人的に
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ショコラ(2000年製作の映画)

2.5

バレンタインデーの近付く頃に観たいと思っていた「ショコラ」を鑑賞。
チョコレートが食べたくなる美味しい映画だが、内容はなかなかシリアスだった。
タイトルとポスターからスイートな映画を期待して観ると裏切
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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

3.0

この作品以降、ハリーポッターシリーズは(ファンタスティックビースト含む)デヴィッド・イェーツ監督が手掛けている。
これまではわかりやすい教訓が含まれ児童文学的な要素を保っていたが、今作からはヴォルデモ
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ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

2.5

1,2作目がcozy篇だとしたら、5作目以降は本格的な戦い篇。3作目とこの4作目はそのブリッジ的な役割を果たしている。
今回はクィディッチワールドカップに始まり三大魔法学校対抗試合がメインに描かれ、こ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

閉ざされた世界から飛び出し、好奇心旺盛に新たな世界を体験していくベラ。
時に枠を外れながらも自らの身体で実験し、知恵をつけていく彼女を見ていると、何事も自分が実際に経験して初めて、本当の自分の考えが持
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

4.0

今作は鬱や恐怖心との対峙を描く。
序盤から強烈な存在感を示すディメンター。
人間から幸せな感情を奪い、絶望と憂鬱をもたらす吸魂鬼だが、著者のJKローリングの鬱の経験から生まれたものだという。

自分が
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エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

3.5

最近気分が滅入っているのでスカッとしたいな〜という気持ちで観てみたら、まさにドンピシャ、おあつらえ向きだった。「そうそうこれよこれ!こういうのが観たかったのよ!」という感じ。

次々に映し出されるド派
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

2.5

枯れ葉でヒロインを演じたアルマ・ポウスティの出世作。しかもムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソンのお話!個人的に、これは観るしかない。

主にトーベの仕事への葛藤と、ヴィヴィカとの恋が描かれている。
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劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション(2010年製作の映画)

3.0

原作が好きなので、Amazonプライムでこの映画があることに気付き、観てみることにした。
未読でも内容は伝わるが、読んでから観るとより楽しめると思う。

原作は戦時中に描かれ始め、日本に落とされた原爆
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

4.0

前作に引き続きクリス・コロンバスが監督を務めたこの「秘密の部屋」までが、ハリーポッターcozy篇だと私は勝手に思っている。(3作目のアズカバンから徐々にダークな世界へと移行が始まる。)

今作では差別
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

5.0

まず原作の世界観をここまで完璧に・素晴らしいかたちで私たちに届けてくれた今作の製作陣全員に拍手を送りたい。
原作は誰もが知る名作中の名作だが、魔法界が舞台のフィクションであり、現実には魔法もホグワーツ
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

2.5

ポスターからポップでハートフルな感じをイメージしていたが、とても暗いトーンの映画だった。
冷たいアイスランドと哀しい音楽にシビアな物語。
観ているうちにどんよりと心も曇ってきたので、滅入っている時には
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

すごい作品を観てしまった。
こういう出会いがあるから、映画を観るのはやめられない。

刺激に溢れ、めまぐるしく変化する現代社会。
先が見通せず、足元が揺らぎそうになる不安な時代に、平山の生活は美しく映
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.5

大好きなカウリスマキの新作をようやく劇場で観ることができた。
戦争に嫌気がさした監督が、監督引退を撤回してつくった映画。
愛、連帯、希望こそが語るに足るものだという思いで。

相変わらずのカウリスマキ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.0

主人公は性根の悪い人間ではないのだが、価値観が現代のそれと大きくズレている上に、ヤクザの世界で育ってきて根本的に考え方がカタギではない。 
おまけに病的に怒りや暴力を抑えられない。
大人になりきれてお
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三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟(1947年製作の映画)

3.5

お気に入りのクリスマス映画。
久しぶりに観たくなり、せっかくなのでクリスマス当日に鑑賞。

サンタを名乗るクリスはひょんなことからメイシーズで働くことになり、子供達の人気者になるが、妄想癖があると見做
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.0

チャーチルを観たので、同年制作のダンケルクも観ることにした。
ダンケルクでの救出劇をいくつかの視点から描いており、緊迫した映像が延々と続く。
一応主人公はいるけれど、彼の抱える背景や心情は描かれず、彼
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.0

邦題からチャーチルの輝かしい功績を讃える作品をイメージしていたが、観てみるとチャーチルが苦しい状況に立たされており、輝かしさは全くなかった。原題はDarkest Hour。
このタイトルの方がしっくり
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

2.5

カルト的な人気を誇るバグダッド・カフェ。
その名の通り、カフェが舞台なのだが、これが砂漠の中にあり、砂煙がすごいわお客はこないわコーヒーマシンまで壊れているわで、非常に気怠い雰囲気である。
そこにとあ
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

4.5

久しぶりに観たいと思っていたところ、アマプラでの配信は今日までと知り、滑り込み鑑賞。
私はこの映画がとても好き。
くすくす笑えたり、つい微笑んでしまったり、心があたたまる素敵な作品なのです。
強盗とい
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

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侵攻開始を知ったAP通信のウクライナ人記者がマリウポリが狙われると直感し、マリウポリ入り。そこでの惨状を記録したドキュメンタリー。 

決死の覚悟で撮影されたこのドキュメンタリーには、ニュースで流れる
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.0

前半は良かったが、後半はあるあるな展開で先が読めてしまい、つっこみたくなる所も複数あり…泣かせにくる感じも好きではなく、最後の方はハイハイハイハイ、と流してしまいたくなった。
謎のまま進んでいく前半は
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.5

伝記映画なので、万人に面白い映画というわけではないが、ナポレオンやフランス革命あたりの歴史が好きな人は楽しめるだろう。

リドリー・スコットのナポレオンの解釈を楽しみにして行ったのだが、無敵の英雄では
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