Oliverさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

Oliver

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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.7

現実にもがくありとあらゆる大人に向けた深いメッセージが詰まった映画。

なにげない親子・姉弟の会話、元妻とのぎこちない空気感、息子との絶妙的な距離感のすべてがあまりにもリアルだった。

何より樹木希林
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ロボコップ(1987年製作の映画)

3.6

『コマンドー』並みにツッコミどころ満載だけど、予想以上に面白かった。

今じゃ絶対規制かかっちゃうほどのスプラッターぷりに怖さよりも笑いが出ちゃうあたりがいい。かなりエグいシーンも多いけど、人間として
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.3

何回観ても飽きない夢のある映画。
タイムスリップ映画の代表作。
そして、Michael J Foxがイケメンすぎる。

自分の生まれる前のパパとママに出会って恋のキューピッドをしちゃう設定なんて、よく
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JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

4.1

突然妊婦になった16歳のジュノが、妊娠を機に今まで見えなかった大人の世界へ足を踏み入れ、真実の愛とは何かを学んでいく。

単純思考で子どもだったジュノが最後にパパから人生で大切なことを教えてもらったシ
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96時間(2008年製作の映画)

4.0

これ、めちゃくちゃパパが格好よすぎ。

パリで人身売買にあった娘のために、手段を選ばずありとあらゆる形で手がかりを探していくその冷静さと冷酷さ。

完全にリュック・ベッソンの世界へ引き込まれた。

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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.0

今の映画業界を築き上げた名優たちの30年前の一作。何故こんなにも色褪せないのだろう。

ストーリーはありがちだけど、なんだかイチイチ格好いい。みんなハマリ役であるうえに、アルマーニがまた効いている。
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.0

これは深い。

30年間男として生きてきた彼氏に、性同一性障害だと打ち明けられた彼女。確かに彼が主人公ではあるものの、個人的には自分の中で受け入れようと葛藤に葛藤を重ねる彼女の心の叫びがこのストーリー
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SHAME シェイム(2011年製作の映画)

3.4

辛い過去を背負った兄妹が、それぞれの心の葛藤を胸に必死に生きていく姿が見てて痛かった。

決して見終わってすっきり満足する映画ではないが、現実にはこうやって自分ではどうしようもない依存症に悩まされてい
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パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

3.6

お馴染みのジャック・スパロウのコメディタッチは健在だったが、シリーズにありがちなネタ切れ感が否めなかった。

最後のオリジナルキャストの登場にはかなり興奮したが、第1作目からの時間の経過にゾッとした。
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ヒート(1995年製作の映画)

4.0

アル・パチーノとデ・ニーロの豪華すぎるちょいワルオヤジ共演。

追いかける刑事と追いかけられる犯人の関係のはずが、どことなく感じられる共通点とお互いをプロと認める敬意が合わさって男の魂のぶつかり合いな
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ブック・オブ・ライフ ~マノロの数奇な冒険~(2014年製作の映画)

3.5

意外と大人も楽しめる奥の深いアニメ。

とにかくカラフルで、音楽もよく、アートとしても見ていて飽きない。どのキャラクターも可愛い上に、人形ベースで描かれているのもまた味があって良かった。

自分の運命
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L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.5

初めて見たときから約20年経った今、久しぶりに鑑賞。いつ観ても色褪せない名作映画とはこういうことを言うのだろう。

アクション刑事モノとだけでは片付けられないほど、当時のLAの荒んだ現実が色濃く描かれ
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いとしい人(2007年製作の映画)

3.2

ラブストーリーx母娘の家族愛がテーマになってるのだが、あまりにも色々な要素を盛り込んだ感が否めない。
元旦那と今彼の間で揺れ動くエイプリルにどうも共感できず。。しかも39歳の設定がもっと年に見えすぎ。
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レナードの朝(1990年製作の映画)

4.2

ロバート・デ・ニーロの代表作と言ってもいいほど役者魂が込められた一本。

どんな人間であっても生きている実感を肌で感じたい。特にパーキンソン病に30年も苦しめられ自由を失ってきた人であればなおさら。
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.6

これぞ、スタイリッシュホラー。

若さと美貌に嫉妬する女たちの狂気が、美しく、かつ恐ろしく描かれている。モデルの世界では、自分がのし上がるためには手段を選ばない。

とにかくどのシーンも絵になるほど、
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ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

3.8

余命30日と宣告されたHIV患者が、政治的なシガラミを持つ病院の言いなりにならず、自らの判断と力で多くの患者を救い、病気と戦う。

ゲイが今よりももっと社会で認められず、HIVの治療法が手探りであった
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すれ違いのダイアリーズ(2014年製作の映画)

3.8

見終わったら優しい気持ちになれる一本。

タイの映画は初めてだったうえに、いつもだったら聞き慣れない言語だと、なかなか入りにくいはずなのに、主人公二人が生み出す距離感や空気感がもどかしく、つい感情移入
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地球が壊れる前に(2016年製作の映画)

3.8

レオナルド・ディカプリオから見た地球温暖化問題、その対応策が分かりやすく解説されている。科学の知識もない素人が、と本国では批判されるが、問題意識を持ってセレブリティという立場を上手く利用し国民に訴えか>>続きを読む

ブロウ(2001年製作の映画)

3.4

これぞまさに麻薬に笑い、麻薬に泣く人生。

一度経験してしまった富は、いくら犯罪を犯したとしても、そう簡単に諦められない。特に家族ができたら、なおさら。
その葛藤や妻の豹変がリアルだった。

犯罪者と
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海は燃えている イタリア最南端の小さな島(2016年製作の映画)

3.5

すごく静かに物事が進むが、島に住む人間の日常と命懸けで海を渡ってくる移民の日常が交わることなくあえて並行することで深く現実味を帯びるドキュメンタリーだった。

生き延びるためには自分たちの愛する母国を
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.5

実話のレベルを遥かに超えた、信じられない感動を十分に与えてもらった。

選択の余地もない戦時中に、自分の信念を曲げずに、正しいと思うことを誰に何を言われても貫き通す強さが何人もの負傷者の命を救った。
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アラフォー女子のベイビー・プラン(2010年製作の映画)

3.4

ストーリーは悪くないのに、完全に邦題でミスった本作品。

今やラブコメ映画に欠かせないジェニファー・アニストンがイマドキのバリキャリ女の焦り感のいい味出してる。

子役のセバスチャンが生意気だけど不器
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グレートウォール(2016年製作の映画)

3.5

完全なるB級感たっぷりの本作に期待はなく、機内鑑賞する映画切れしてしまったためやむなく。。
だったからか、思ってたより壮大なアクション映画だった。

ありえないシチュエーション設定はさておき、十分すぎ
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グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

3.7

まだドイツが東西に分裂されていた頃、超社会主義派の母親が心臓発作で倒れる。その彼女に東西が統一された衝撃的な事実を明かさないために、家族と仲間の精一杯の優しい嘘が始まる。

人間の考えや生き方は時代と
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追憶の森(2015年製作の映画)

3.7

期待していたよりだいぶ良かった。
樹海の神秘さと怖さが上手く描かれており、死を決めた人間たちがここでどのような最期を迎えてきたのか、少しだけど想像ができた。

現実に耐えきれなくなったアメリカ人がやっ
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一枚のめぐり逢い(2012年製作の映画)

3.3

ニコラス・スパークス原作ということで期待大だったが、残念ながら他の名作を超えられなかった感が否めない。

相変わらず美しい二人が美しい景色の中で愛を育んでいく流れはド定番のお決まりだったが、いかんせん
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ボルベール <帰郷>(2006年製作の映画)

3.7

殺人事件の話かと思いきや、もう少し異なる点から母娘、そして家族の愛の形を表現した深い内容だった。

ペネロペを母国語スペイン語で観たのは初めてだったが、強い母親が必死に生きていく姿を演じきり、役にピッ
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カルテット!人生のオペラハウス(2012年製作の映画)

3.7

雰囲気は『グランドフィナーレ』に近いものを感じたけど、老いることがもう少し明るく描かれていた。

昔は輝かしかった栄光を持つ音楽家たちが老いに踠き苦しみながらも、残りの余生を好きな音楽と人々に囲まれ楽
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アバウト・シュミット(2002年製作の映画)

3.5

定年退職した後の人生は、新しい第2のスタートかと思いきや、最愛の妻を亡くすシュミット。一人娘の結婚がどうしても納得行かず辞めさせることに執着する中、結婚式に至るまで義息の自由すぎる家族との時間から少し>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

5.0

これぞ心に残る名作。
ずっと気になっていたこの作品をやっと鑑賞できた。

故郷を離れて成功したトトが、多大な影響を与えてくれた良き理解者のアルフレードや家族と過ごしたシチリアでの少年時代を振り返る。
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ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

3.8

ちょっと冴えない天才作家が本に書いた憧れの女性が現実に現れる。信じがたい現実を実在する彼女と時間を過ごすことにより受け入れ始め、だんだんと恋人としての執着や嫉妬が芽生える。

恋人同士はどうしてもお互
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ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

3.4

あんなにも身体能力の高いゾンビを初めて見た。そして、あの衝撃的なゾンビタワーは一回でも見る価値あり。

あの状況でブラピが生き残ってること自体普通だったらありえないけど、最後のシーンでやっぱりそう来た
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ダーティ・グランパ(2016年製作の映画)

3.5

超下品でゲスなおじいちゃんだけど、長いこと生きてるだけあって大切なことを教えてくれた。あまりにハチャメチャすぎるけど、抑制から解放され、自分の思うように人生楽しもうってシンプルだけど本質をついたメッセ>>続きを読む

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.3

これでもかってほどの豪華キャストの割には特に捻りもない内容なのが残念。

人々を恐怖に落とし込んでいる謎と言われるウィルスは、そもそも人間が自分たちで作り上げた当然の結果なのかもしれない。

夜に生きる(2015年製作の映画)

3.3

ベン・アフレックによるベン・アフレックのための映画って感じ。

復讐のためにギャングになってトップに君臨するものの、やっぱり家族を大切にするため引退ってど定番のストーリーライン。

女優たちの名演技の
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.5

あまりにも救いようのない結末にまだ消化しきれず。。。見終わって初めてあらためて伏線回収がしたくなった。

誰も愛さずに人生を終えるのであれば、今まで感じたことのない恋心を味わい新たな自分と向き合ってみ
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