Oliverさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

Oliver

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ミス・シェパードをお手本に(2015年製作の映画)

3.3

どんなに意地悪で自己中な人にでも、そうならざるをえなかった歴史や闇がある。まさにそんなダークサイドを抱えたホームレス老婦人とその周りの人間たちとのヒューマンドラマ。
実際にあんなお婆さんが近所にいたら
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ペット 檻の中の乙女(2016年製作の映画)

3.3

あまりにも不気味なオーラを纏った男の狂気に満ちたストーカーっぷりを越えた女のサイコっぷり。どこからが彼女の演技なのか分からないまま、男がどんどんコントロールされていく。やっぱり女って怖いわ。

ただ最
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ブレア・ウィッチ(2016年製作の映画)

3.7

最初の衝撃から17年が経過した今、続編はGPSやドローンなど現代の技術を駆使して挑むものの、あの森ではそんなことは通用せず、相変わらずの恐怖が若者たちを襲う。そして今回はついにアレが登場する。

ホラ
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PK(2014年製作の映画)

3.8

宇宙人が地球に舞い降り、地球人と触れ合うことで、宗教とは何か、真の神とは何かを探求していく。コンセプトは面白いが前半はかなり淡々としていて、2時間半のインド映画の恐ろしさを知った。
ただ後半に入り、P
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28日後...(2002年製作の映画)

3.3

15年前は斬新な内容だったんだろうなとは思うものの、ゾンビものに見慣れてしまった今見ると、どうしても物足りなさが残った。ただいつの時代もゾンビ映画って、最後は人間と人間の戦いなのが変わってなくて笑った>>続きを読む

ディア・ブラザー(2010年製作の映画)

3.8

兄の冤罪を証明するために自ら弁護士になり人生のすべてを賭けて戦った妹。これが事実だからなお凄い。
二人の過酷な生い立ちが生んだ想像もつかない兄弟の絆や愛情がなければこの勝利はありえない。愛する人を何が
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92歳のパリジェンヌ(2015年製作の映画)

3.9

人は皆老いていく。そして、一人でできることがだんだんと減っていく。その事実と向き合ったときに初めて自分の人生の終え方を見つめ直す。

尊厳死は確かに残される家族や大切な人にとったら簡単には受け入れるこ
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ストーンウォール(2015年製作の映画)

3.5

性的マイノリティーであるというだけで人間としての権利を与えられていなかった時代。自分の信念に嘘をつかず思うように生きていくことがこんなにも大変だったとは。
きっと今のこの時代であっでもまだまだ生きにく
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マイ・ベスト・フレンド(2015年製作の映画)

3.9

これは泣ける。女の友情ってあらためてサイコーって再認識できる映画。

どの彼氏よりも旦那よりもいつも近くにいてずっと味方でいてくれた親友ってホントに心強いし、ありがたい。若いときにバカやった親友と一緒
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ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.5

まさに洋画版『火サス』を匂わせる展開。途中から犯人が誰か分かってしまったものの、最後の復讐の念は凄まじかった。
ストーリーの設定は面白いのだが、アル中女のエミリーブラントの狂気っぷりがもうちょいあって
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

3.7

40年連れ添ってもあれだけ言いたいことをぶつけ合い、それでもお互いの考えを尊重できる夫婦はまさに理想。自分のやっていることを自分よりも応援してくれる相手はそういない。
初めての出会いや新居への引越しな
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バイオハザード ヴェンデッタ(2017年製作の映画)

3.7

ゲームをやったことがなくても、純粋に質の高いアクションホラーCGアニメとして楽しめた。さすが大物制作スタッフが集まってできた作品。
現実だったら絶対に死んでるだろうとツッコミたくなるほど迫力満点のアク
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美女と野獣(2017年製作の映画)

4.3

幼いときから英語が分からないなりに何百回と観た聴いたあの世界を言葉通りそのまま忠実に描ききった感動は大きい。
実写にするとトーンダウンすることが多いアニメーション原作の期待を遥かに超えた。
それにして
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永い言い訳(2016年製作の映画)

3.9

人を愛することを知らなかった男が、妻の死や同じように残された家族たちとの出会いによって、本当の意味での人を思いやり大切にするということを痛いほど学んでいく。
誰かがいないと生きていけない弱さと生きてい
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或る終焉(2015年製作の映画)

3.5

なんというラスト。
タイトルの通り、これぞ人間の終焉。

死を目前にした患者の介護をすることの覚悟と責任感を真っ向から描く。残された人生の最後の願いをどう叶えてあげられるか。それは家族よりも寄り添った
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アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(2015年製作の映画)

3.3

お互い約束された相手がいる中で、芽生えてしまったアンナとアントワーヌ。惹かれ合った2人が恋に落ちてしまうのは仕方ないけれども、それぞれのパートナーに事実を伝えるのはあまりにも自分勝手であり大人の対応で>>続きを読む

ティエリー・トグルドーの憂鬱(2015年製作の映画)

3.2

ものすごく地味で暗いけど、それがまさに現実社会の厳しさをそのまま描いたかのようにリアルだった。
生きて行くために、家族を養うためにしなければならない仕事。ただそう簡単に見つかるものでもなければ、就いた
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イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

3.2

たった11分の間に起こるそれぞれの人の日常を描いたすごく変わったコンセプトの映画。ただ、最後はまさかそう来る?と思いもよらない展開。

物事が起きることにはすべて理由があり、それを招いていることにも理
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.1

アメコミで泣いたのは初めてかも。

ファイナルということもあって最初から最後まで恐ろしく残虐で暴力的なシーンが満載であったものの、今まで味わったことのなかった家族愛をローガンが知り、人間としての優しさ
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ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出(2015年製作の映画)

3.6

女王になることが約束されたプリンセスの一晩だけの恋と夜遊び。どんなにいい生活を送っていたとしても自由に選べる人生などなく、引かれたレールを歩くだけ。そんな彼女にとってジャックとの出会いやロンドンの夜の>>続きを読む

神様の思し召し(2015年製作の映画)

3.6

どんな出会い方であっても、大人になってから他人から何かを学んだり教えてもらうことは滅多にないことでとても貴重だと思う。当たり前だと思ってた自分の価値観や今まで気づかなかった大切なことをあらためて思い返>>続きを読む

オマールの壁(2013年製作の映画)

3.8

協力者になって仲間を裏切るか、無実の容疑で永遠に捕らわれの身になるか。究極の選択を前に、自分や愛する人たちのために決断した選択肢を誰も責められない。悲しいのは隠すべき嘘や秘密がどんどん多くなっていくこ>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.3

ラスト5分とエンドロールで涙が溢れた。

5歳で迷子になり家族と会うこともないまま、知らない土地タスマニアに養子に出されたサルー。新しい家族から沢山の愛情を受け25年、やっぱりどこかでずっとひっかかっ
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ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期(2016年製作の映画)

3.8

相変わらずのドジっぷりがやっぱりチャーミングだったけど、今回もイイ男に囲まれハッピーエンド。
10年前の回想シーンに懐かしさと歳を感じながらも落ちつくところに落ちついた安定感。
ラストの展開にこれ続編
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Mr.&Mrs. スパイ(2016年製作の映画)

3.7

サクッと気軽に楽しめるスパイ映画。
田舎町にあんなにカッコイイ夫婦が引っ越してきたら誰でもおかしいって怪しむでしょう。
スパイ嫁の色気と綺麗さで半分持っていかれた気もするけど、ダサ可愛夫婦との対比がな
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.6

きちんと原作に敬意を払った作りで、全体的に楽しめた。アニメファンには物足りなさがあったのかもしれないが、北野武だけが何故か日本語であったり、どう見ても街並みが日本ではなく香港だったり、素子がミラだった>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

4.2

人を信じることの難しさや世の中の不条理に対する怒りのすべてが込められている。

ある殺人事件の犯人に疑われた3人の男。それぞれが心の闇を抱え、その闇が周りの人間の疑いの気持ちへと変わっていく。信じたく
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.8

不器用な男女がお互いの闇を共感し寄り沿いながら少しずつ惹かれていく。社会のレールから外れ、失うものが何もなくなった男。常に情緒不安定で普通じゃ理解し難いぶっ壊れた女。
今の自分から抜け出したくてひたす
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ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)

3.4

決して許される恋愛ではないけれど、女だったら一度はあそこまで究極的に愛されてみたいと嫉妬してしまうだろう。

エドの死後、この世に残された喪失感を抱えながら、エイミーは彼から贈られるメッセージに導かれ
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.7

1作目のような衝撃はなかったけど、20年経った4人が見た目も含めちょっとだけオトナになっていた。ただ、エキセントリックさは色褪せず、やっぱりまだまだあの頃のままだった。
復讐の気持ちはあるものの、どこ
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ドライヴ(2011年製作の映画)

3.7

こんなに先の展開が読めない映画は初めてかもしれない。
恋に落ちた隣人の旦那を助けるために手を貸した事件から思いもよらぬ展開に巻き込まれていく。常に冷静に判断し取り乱すことのない格好良さ。愛する人を全力
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

4.0

とにかく訳もなく何もかもが嫌だったティーンネージャーの葛藤と苛立ちが上手く演じられていた。唯一無二の親友と実の兄が恋仲になった現実を受け入れられず、どっちか選んでと酷な選択肢を投げ捨ててしまう自分本位>>続きを読む

ニュースの真相(2016年製作の映画)

3.9

ジャーナリズムのあり方が問われるときこそ、真実を報道する正義感がブレてはいけない。ただ、巨大な勢力を敵にまわし立ち向かうとき、絡み合う政治や利害関係をすべて無視してまでも信念を貫き通す強さを一体どれだ>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

3.9

破産寸前の劇場で繰り広げられる10万ドルを賭けたオーディション。ここに集まる動物たちがそれぞれ芸達者でとにかく面白い。中でも謎の日本語で歌う4人組リス?アイドルユニットには笑った。
声優陣の歌声とノリ
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.5

続編を見る前の予習。20年ぶり。
あの頃はなんだか大人の世界を垣間見てる背伸びした映画だと思ってたけど。。今見るとシンプルにジャンキー映画だった(笑)最後に逃げ切ったマイケルとその仲間たちが20年経っ
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神のゆらぎ(2014年製作の映画)

3.6

『飛行機が落ちるのは全能の神がいないから』
その言葉が意味するようにいくら信仰深く神を信じたとしても人生で起きることは避けられないのかもしれない。それを運命と呼ぶならば、神を信じることは究極は精神安定
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